コロナ禍の必然か?生来のグータラか?もはやわからぬ宙づりデイズ。



昨年10月に出版した本のなかに


夫が生と死の間で宙づりになっているように、私も妻と寡婦の間で宙づりになっている。

世界の外側に放り出され、安住の地は見つからず、あらゆることの傍観者になってしまったようだ。

地につかない足が、ブラブラと力なく揺れっぱなしだ。




と書きました。


夫が倒れて
遷延性意識障害になったのが
2018年の9月。


以来、「宙づり&足ブラブラ状態」は
続いていますが、
それに加えて
コロナウイルス感染予防のための
行動制限に継ぐ
行動制限に継ぐ
行動制限。



「動くな。待て。
今じゃない。
事態が落ち着くまで待て」
状態の継続。



この「動くな。待て」状態は、
どこか
「何もしない。グータラ」状態と
似ている上に、
「動いてはいけない」ことによって
次第に、
生来のグータラに拍車が
かかっているような
そもそもの怠惰に
お墨付きがもらえたような
そんなこんなで
なんかこれはまずいような
コロナを
エクスキューズにしているような
義務を果たしていないような
こんがらがった気分になって
んもう、あ゛―――っ!
となることがあります。


月に一度、
夫と5分だけ
面会できるのですが、
見る影もないほど
痩せてしまった姿を見ると
冷たい鉛をゴクリと
飲み込む気持ちになって
その気持ちとは対極の
笑顔を作るのに必死です。


そうしながら
自分の冷酷さに
向き合い、
シンとした
気持ちになります。


これは、
わたしのケースです。


それぞれの人に
それぞれのケースあり。
静かに、知らぬ間に
どこか狂っていくような
パンデミックの世界。


何より恐ろしいなのは、
「ない」ことに慣れ、
いつの間にか「忘れ」、
気づいたときには、
「消えている」こと。



大変な時代を生きていますね。
なんだか、ずっと夢のなかにいるみたい。



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「孤独を楽しみ、上手に生きろ」というミッション・インポッシブル。



父母がまだ元気だったころ、
姉と温泉旅行に行ったことを
わたしには内緒にしようとしていたことがありました。


「自分たちだけ
いい思いをして
あっちゃん(わたし)に悪い」
という気づかいですね。
「あの子だって行きたいだろう」と
思ってくれたのでしょう。
おいしいケーキを自分たちだけで
食べてしまう感じか。


当のわたしは
「そんなこと隠さなくていいのにー。
ガンガン行ってくれていいのにー」
と思っていました。


いまも、同じように思うだろうけど、
そのときの気持ちは、
自分も気にしないかわりに
こっちのこともほっといてほしい
というのに近かったともいえる。


老いつつある親には、
「自分(たち)だけで
楽しみを見つけて
充足して、
元気でいてほしい」と思っていました。


父が亡くなったあとの母が
たとえば、
「自分ひとりで
海外旅行だってしちゃう」とか
「サークル活動で大忙し」とか
「庭の野菜づくりで充実」とかなら
最高だったな。
そんな親ならいいなーと
思っていました。


実際には、
どんどん老いて
認知症が悪化していったのですが…。


現代の
「老い」と
それにともなう「一人暮らし」には、
孤独を上手にコントロールし、
自分で外に出かけ、
人間関係を作りだし、
うまくやっていき、
やっていかないまでも
何か楽しみを見つけ
生き生きしていることが
求められます。


わたしも、そうでした。
老いつつある親に
いつだって、
それを求めていた。


そして、高齢者同士の間にも
そんな叱咤激励が
飛び交っています。
「外に出よう」
「用事をみつけよう」
「生きがいを探そう」
「楽しもう」


でも、わたしはわかる。


まだ老いの入り口に
立ったばかりだけど
その脅迫的な
「孤独を上手に
生きなければならない」という
使命感に似た意識の下に忍び寄る


胸から背中にかけて
ひたひたと広がっていく
沼のような寂しさと
「上手になんか生きられないよ」
という恐れに似た気持ち。
あと、そんな気の「張り」が
なんらかの事情で
崩れてしまうのではないかという
常時、存在する不安。


ねえ。


年をとるって
そんなに簡単じゃないね。
亡き父と母に
ようやく今、話しかけられるな。


そして、そんな「子」の思いを知っているだけに
わたしは、自分の娘に対して
「孤独を上手に生きている親」で
あろうとするだろうし、
もう、そうしようとしています。


人間の後半生は、
「手のかからない存在」で
あり続けようとする
果敢な努力の連続なんじゃないか。
ご苦労なことだ。


このブログは、せめて
「生き生きとばかりしてられねえよ」
というあたりを
「あの人も、冴えない老後ねえ」と
言われるのを受け入れつつ、
書いていこうと思います。


ポジティブ一辺倒は、
自分の首を絞めるよ。


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【第7回】でいろいろ話しています。よかったら、お聞きください。





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