このところ、「着物でお花見」の若い人が増えていますね。
土曜日(寒かった!)、京都にお花見に出かけましたが、
襟元にマフラーをぐるぐる巻きにして、
髪はワックスでスタイリング、
足元は、がっしりとしたオデコ靴
・・・なんて着物男子もチラホラ見かけました。
祇園の花見小路だと
着物姿のグループから、
中国語の弾んだ会話が聞こえてきて、
観光都市ならではの
「多種多様な着物」が楽しかったです。
しかし、あれだな。
「古さ」の活用術は、
京都に学ぶべし、だな。
ほの暗い町屋の陰影。
意図的に守り続ける昔ながらの意匠。
若者を微笑みながら、やや冷やかに見守る懐の深さ。
田舎者を優しく突き放す、丁重な意地悪さ。
アバンギャルドをアクセントにしてしまう度量。
これ、みーんな、
「オシャレマダム」の要素と共通しているもんね。
古さを磨き、
若者に迎合せず、
田舎じみることなく、
自分の歴史に誇りを持ち、
平然とアバンギャルドを取り入れる。
日本の女性ファッション誌御用達の
「ミラノのマダム」なんかも
大ざっぱに言っちゃうと
こんな感じじゃないですか。
それにしても、ここ最近、京都に行くたびに
「先進国の歴史観光都市」になったなあ
と感じます。
歴史のある都市は世界のあちこちにあるし、
もちろん日本にも数多くありますが、
・外国人観光客(中国に限らず)からの視線
・国内観光客からの視線
・伝統工芸・芸能当事者の視線
・老舗の視線
・新規参入業者の視線
・学生など若者の視線
・古くからの住民の視線
などなど複雑な視線と利益と主張と嗜好が
「古都」といいうアイデンティティのもとで
混交し、洗練し、淘汰されている歴史都市は
そんなに多くないでしょう。
まあ、根底に「観光という商売」があるんですが、
そんな人々の欲望をも
上手にハンドリングし、
長年、住んでいる人々とも折り合っているところが、
21世紀の京都の奥深さと魅力になっているように思います。
史跡や遺跡が
その歴史的価値だけで
観光客を呼ぶことは、
もちろん先進国じゃなくてもできるけど、
「古くて刺激的」
「古くてドキドキする」
「古くて面白い」
「古いっていい!」
と、あらゆる年齢層の憧れ、遊び心、不倫心などを引き付けるのは、
やっぱり「先進国の歴史観光都市」ならではの気がします。
帰宅後、錦市場の三木鶏卵で買っただし巻き卵を食べながら
つらつら考えました。
古いものが光るためには、
・保存状態の維持にかける時間的・経済的余裕
・古びる一方でない遊び心
・新しいものの流入を刺激する魅力
・間接照明の多用(陰影礼賛!)
などなどが必要なんですよ。
古くなるばかりの私ですが、
京都ほどの人気者にはなれないまでも
京都のあり方を手本に
「古さの活用術」について
ちと工夫してみたいと思います。
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長大な巻物のようになっていますが(笑)最古記事から読んでいただくと面白いですよ♪

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