「なぜか毎回、劣等感を感じさせる人の話法」をどう考えるか。


ごくまれにですが、


「わたしのまわりには、
こういうことのできるすごい人たちが
たくさんいるのよ!」


と語るその人の、
その「すごい人たち」のなかに
決して自分は含まれていないのだなあと
しみじみと感じさせてくれる人がいます。
なぜかわからないけど
その人と話すたびに、
かすかに劣等感を感じさせてくれる話し方。


その人のまわりには、
「ものすごく才能のある人」や
「とても面白い人」が大勢いるらしく、
彼らは、その人のことが大好きな様子です。
あれこれ心配してくれたり、
駆けつけてくれたりしている。


こういう「話法」は、
知りあいの会話だけでなく
ノウハウ本などにもしばしば見られます。


すべてを鮮やかに解決する生き方が、
小気味よく、勢いよく語られるため
若いころは発奮し、刺激を受けることもありました。


しかし、この方たちがそうというわけではありませんが、
森瑤子さんが実際にはあまり幸福な私生活でなかったことや
千葉敦子さんというジャーナリストの自分語りに
いくつかの嘘があったことをその没後に知り、
敬意は失わないものの、


語ることは、隠すことでもあるんだ。


と気づきました。

いまも、ノウハウ本などのなかには、


わたしは、こうしている。


と自信たっぷりに語る言葉の裏側に、
「そうはできない大勢の人間たち」への優越感が、
もれなく、ぴったりと張りついている場合があります。


そんな本に出合うと
発奮したり刺激を受けたりする前に、
「あ、この著者は、何か隠している」と感じてしまう。


威勢のいい煙幕表現だなと。


自分を隠すために煙幕を張る人の
「抑圧された孤独」を感じると
多少は我慢してでも理解しなければならないという気持ちになり、
自分に何かできそうな気がすることもありましたが、
空振りすることの方が多く、
その人の期待するものを提供できたことがないので、
年とともに敬遠するようになりました。


わたしは、自分の生きる場所で、
失言したり、すべったりしながら、
率直に言葉を使いたいです。


それが、幸せへのノウハウじゃないでしょうか。





★ウェブマガジン「どうする?Over40」。≪往復書簡≫SEX and the AGE 始まりました。これから、面白くなりますよ♪

【関連記事】劣等感もいいものですけどね(^_^)古い記事です。
プチ劣等感に心が痛むとき。

★その他の記事に興味のある方は↓
こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
一覧のページがすでに2ページになっていて自分がびっくり♪
リンク切れなどもあると思いますが、よかったらどうぞうわめづかい

★いつも応援してくださってありがとうございます!クリックしていただくとランクが上がります!ハッピースマイル

にほんブログ村 ミセス系
人気ブログランキングへ

ツイッターもやってます!感想など、こちらからもどうぞ。レス、早いです!
↓↓↓

Twitterボタン
Twitterブログパーツ
関連記事

スポンサーリンク



コメント

そうですね~、私もそう思います!

森瑤子さん、昔読んだな~懐かしい!
ちょこちょこっと小出しに、家族の軋轢だの不満だの書いてましたよ。
自分の信じるいい女像を生きたけれど、
家族と共に生きることは難しく、
その家族を捨てる事もできなかった、意外と生き方の不器用な人
かっこいい事も本音も、お仕事で書いていた人でした。

痛いな、と思ったのは、
私もたまに、似た事をやってるって事ですね。
相手にコンプレックスを抱かせるために言うんじゃないけど、
他の誰かを称えると、相手が居心地悪くなる・・・。
煙幕もちょっとありましたよ。
実は苦手な人のことを褒めてたり(笑)

カリーナさんのお話は、けどちょっと別の次元の事みたいですね~
いつもちょっとズレたコメント、ごめんなさい!
自分のレベルに落として考えちゃうからですかねえ。

長文、失礼しました。

  • 2014/10/21 (Tue) 22:09
  • asa #-
  • URL
気圧される 

「気圧される」という受け身の表現がありますが
「気圧す」とは言わないですね。

もし仮に
「気圧す(圧倒する)」という他動詞があったとして、
それもやはり他者という「相手」があればこそ
成立する動詞だったりするのでしょうから
なんだかそう考えると
「気圧される」も「気圧す(仮)」も
めちゃめちゃ切ない関係性の言葉のような気が。

「語ることは、隠すことでもある」
「語ることは、威勢のいい煙幕表現でもある」

なるほど。思い当たりますー。

○○の女帝 そんな呼ばれ方をされる方の中には
この手のタイプが多いのかも。

  • 2014/10/22 (Wed) 00:32
  • wasuregusa #EvmDRqhQ
  • URL
同感です

かつらーとかまりこさんは、私が私が!のタイプですが、ただ読む分にはい

いのですが、まともに受け取るのは危険かと常々思っていました。

その漠然とした感じが、これでスッキリしました。

  • 2014/10/22 (Wed) 07:56
  • erin #F60/qJWk
  • URL

うー、耳が痛いです。
私も似たようなことをやっちゃいます...

月2回ある習い事に通っているのですが、
沈黙が苦手な私はついつい話を振ってしまいます。
その時に「こんな知り合いがいて...」というような
ことを語りがちです。自慢話に聞こえて不快に感じている人も
いるだろうなぁ。
記事にはっきり書いていただいたことで気付かされました。
今後話を始めるときに一呼吸おいてからにしたいと思います。

そういえば、生前の森瑤子さん、一度お見かけしたことが
ありました。学生時代にバイト先のお店にいらっしゃったのですが、
ぱっと目を引く服装をしていらっしゃったのに、「私に近づかないで!」
という雰囲気が周りにびんびんと漂っていたのが印象的でした。

  • 2014/10/22 (Wed) 09:21
  • koto #/3o8qXOg
  • URL
そうだったのか!

いつも、どこにも書いていないことを書いて下さって、ああそうだったのか!と実感することばかりです。
すごいな!

今回は特に、これか!!と、うなりました。
感動したので、初めてコメントをさせていただくことにしました。

いい人で立派な人なのに、なぜか、一緒にいると自分が恥ずかしいような気持ちになる人がいるんです。その人にちょっと接するだけでも、かすかに落ち込むんです。なんだろうな…と思っていました。

結局、その人の発する空気というのは、自分がどんなに素晴らしい仲間を持ち、素晴らしい活動をしているかという、そればかりなのです。
確かに素晴らしいのですが、自分が卑屈なのかと思ったりもしましたが、
問題が自分にあるだけではなく、相手にもそ何か背景があるのだというのは、ものすごく納得しました。

これからも、記事を楽しみにしております!

わかります。私も経験ありますよ。でも今となっては、それってただの自慢で,だからそれがどうしたって感じです。自己顕示欲が強いのに、自身では,何もアピールするネタがないので,ついつい,知人にこんな人がいるとか言うんですよね!幼稚すぎて、ストレスの原因になるので友達関係を絶ちました。

  • 2014/10/22 (Wed) 21:41
  • 茶々 #wa.g4r0Y
  • URL

確かに!!

そういう相手のそのクセを引き出す自分も原因があるんでしょうが
ひどく自分が劣っている気がしてきます。
素晴らしい友人の話もありますが、私はこんな素晴らしい生き方・考え方してるのよ の話もあります。

私は自己尊重ができないタイプなので恰好の標的みたいです。
でも表現の方法が違うだけで結局その人もたぶん私と一緒なんです。
根っこは同じ。去勢張っている自分に気づいていなくてもっとしんどいのかもしれません。
また、根っこは同じだから場所を変えて自分も同じことをしているかも…v-356

  • 2014/10/23 (Thu) 06:07
  • midori #-
  • URL
結論ですが

私としては
相手を非難するでなく劣等感に落ちること無く、
相手OK、自分もOKとなりたいと思っています。

  • 2014/10/23 (Thu) 08:21
  • midori #lHI8H0U6
  • URL

おはようございます!

「私はいつも素敵な仲間に囲まれていて
 その才能のある人たちから可愛がられている私」アピールですね。
私は友達も少ないし、「仲間」というものも持っていないので
そういうキラキラポジティヴオーラを前にすると
若い頃はよく落ち込んでいましたよ。
でも、美輪明宏様の本をバイブルに
一人でいることの大切さを悟ってからは落ち込まなくなりました。

こういう仲間アピールって、誰でもしがちですけど
子どものころから
「友達が多い方がいい(友達が少ないのは孤独でかわいそう)」
という刷り込みをされてしまうからかもしれませんね。

erinさんの「まりこさん」は、私の「まりこさん」と同じ人だとおもいますが、
デビュー当時、女流作家の自慢話にもの申す!的な感じが面白くて
よく読んでいたのですが
いつのまにかご自身のエッセイも自慢話???になっていて
読まなくなりましたね。

  • 2014/10/23 (Thu) 08:23
  • アメちゃん #-
  • URL

私は友達が少ないので「友達自慢」ということはないですが
自分のブログには、なるべく愚痴や暗い話は書きたくないと思うので、読む人によっては自慢話ばかりのように思われているかも知れません(>_<;)
文章力のなさも多分に影響していると思いますが...
そのへんのところ、難しいなぁ〜〜と思います。

キラキラビームを発している人に対して、以前は落ち込むこともあったけれど、今はあまり気にしなくなりました。
根っからのマイペースなので...(^w^)

  • 2014/10/23 (Thu) 09:57
  • Tomi* #w7E8CPEA
  • URL

全く同感ですね

よかった!私だけじゃないのね
自分が卑屈なのかと思ってた

友達にもいるんですよねー
いつも予定がいっぱい自慢で...

なんかこの間、頭にきて

「私、予定がなんにもないの。
可哀想でしょう?」って言ったら

前以上に、写メやメールで
私アクティブ自慢、されちゃいましたよ
(笑)

何か隠したいものがあるのかもねー

カリナさんのブログで、そう思いました

  • 2014/10/23 (Thu) 12:21
  • kireidokoro #-
  • URL

初めましてカリーナさん。
興味深い記事だったので、コメントさせてください。
私は50歳女です。

私の友人がそのタイプです。
仲間自慢、家族自慢、地元自慢、出身校自慢、私自慢。
会話の折々に「私はすごいのよ」と、ぷんぷんにおわせます。

もう30年のつきあいです。
彼女が数年に一度、まわりから孤立して泣きついてくること、
子どもの受験失敗に大きく打ちのめされたこと、
自分の夢から逃げたのを負い目に思っていること、
誰でもできる仕事しか与えられなくて不満なことを知っています。
そして、「私、自分に自信がないの」とつぶやいたことも。

すごいと思われたいという気持ちを隠せない人なんです。
これからもずっと、私は友だちでいるでしょう。

本筋と離れますが、久々に「千葉敦子」の名に触れました。
私が20代のころ、夢中で読みました。
たぶん、大きな影響を受けていると思います。

アメリカ崇拝者でエネルギッシュで直球勝負の千葉さんの話には
嘘があったのですね。
それはなにか知りたい。どこを調べればいいのでしょう。
いえ、わからなくても、今、本を手にしたら、
彼女の焦燥や孤独、背伸びが読み取れるかもしれないですね。

病を得た千葉さんのために何十人もの友人が駆けつけて
手伝ってくれる印象深い一節がありました。
私はそうされる人にはなれないから、
せめて誰かのところに駆けつける人になれたらいいなと
思ったものです。

  • 2014/10/23 (Thu) 17:52
  • akita #zRaRzYT6
  • URL
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2014/10/23 (Thu) 18:23
  • #
コメント、ありがとうございます!

★asaさん
いつも温かいコメント、ほんとに感謝です。
いえいえ、全然ずれていないですよー。
わたしもたくさん隠しているから、
人のことは、言えないんですよ。
同じところがあるから、わかるの、きっと。

★wasuregusa さん
うんうん。私、演劇をしているころに
強烈な女帝タイプの人に会いました。
認められたかったから、いろいろ取り入ろうとしたけどダメだったな(笑)
気圧されるって、不思議だすね。空気なんだもんね。
切ない関係性、ほんとだ。あと、空しいとか??

★erinさん
コメントありがとうございます。
おお、そのお二人ですか。
そのまま受け取るのは危険かもしれませんね(笑)
私は、そのお二人は、
わりに正直な人だなあと思うことの方が多いかなあ。
やはり、感じ方っていろいろですよね~。

★kotoさん
いえいえ、そんなに気をつかってらっしゃるなら、
私が書いたような印象は与えていません!(断言 笑)
相手の気遣いから出た噂話や話題は、
やはり気遣いから出たとわかるんじゃないかなあ。私はわかるなあ。
森瑤子さん、そうだったんですか。
私が例に出した千葉敦子さんのことを
桐島洋子さんが「防水の効いた布のように弾く」と言っていたことを
思い出しました。

★ブエノスアイレスのジョルジュ・ドンさん
はじめまして。
20世紀バレエ団、夢中になってみました。
ジョルジュ・ドンも舞台で見ました。
懐かしい。ベジャール。素晴らしかったですね。
・・・とお名前に食いついてすみません(笑)
ええ、自分の居心地の悪さには、
相手にも原因のあることが多いと思います。
なかには、とても深い疎外感のあることも多いと思いますよ。
コメントありがとうございました。

★茶々 さん
おお、身近にそんな経験があったのですね。
理解しようとしても、つねにそれがうまくいくとは限りませんもんね。
敬遠もひとつの方法だと思います。楽しい方がいいもんね(^_^)

★midori さん
コメントサンキューです!
相手のことをそんなふうに思うmidori さんは
すばらしいです。
やはり理解してくれる人とふれあいたいから、
きっとみんな近づいてくるんですよね。
それってすばらしいことだと思います。
だって、きっともっといろんな人が近づいてくれていると思うもん。

★アメちゃんさん
確かにそうかもしれないですねー。
友だちが多いほうがいい、忙しいほうがいい・・・とか
そういう刷り込み、たくさんありますもんね。
アメちゃんさんみたいに冷静に受け止められるといいですね!
はは、真理子さん、読まなくなったんですか。
私は、あの人の自他ともへの冷徹な視線が好きなんですよね。
だから、やっぱり、ときどき読んじゃうの。

★Tomi*さん
えええー。感じない、感じない。
自慢オーラなんて感じたことないですーー!
「表現」や「紹介」と「自慢」は別だもん。
「自慢」はね、細部に宿るんですよ。細部や背後に宿るの。
キラキラともべつだと思う。
わたし、キラキラも、堂々も、みんな大好きですよ。
やはり当人にマウンティングの意志があるときに
人は不快になるんだと思うなあ。
マイペースぶり、伝わってます(笑

★kireidokoroさん
ははは。さらなるアピール来ましたか(笑)
そういう人、わたしは、親戚のおばさんにいるなあ。
その人のアクティブさの背後に
かならず、「アクティブでない私の母」がいるのが
ビンビン感じられる(笑)
なんか、若いころのライバル心だろうか。ナゾ。

★akitaさん
コメントありがとうございます。
そのお友だちはakitaさんがお友だちで本当によかったですね。
そうやって心の中を見せることができたんですもんね。
文章からお人柄がしのばれます。
千葉敦子さん、私も夢中で読みました。
死期が近づくにつれ透明になっていく感じ。
今も大好きです。嘘なんてあってもいいんです。
千葉さんの妹さんがかつてブログをなさっていました。
わたしはそこで知らなかったさまざまな面を読んだのですが、
いま、URLをお教えしようと思って調べたら
閉鎖されていました。思慮深い印象の方でした。

★秘密コメントのOさん
同じような記事、書いているでしょうね(笑)
ただ、たぶん、ちょっと切り口が違うと思うんですよ。
ごく最近、読書したことから思いついたので。ま、似ていても許して。
記事、多いから(笑)
コメント承認忘れ、教えてくださってありがとう!
でも、今回は教えてもらう前に気づいていましたよーーー(ドヤ顔)。

  • 2014/10/23 (Thu) 18:39
  • Carina #-
  • URL

ありがとうございます!

常々やってしまっていました。
でも考え方や生き方が伸び伸びしている先輩のことを、どうしても友達に語りたい自分がいます。
身近にそういう人が偶然いるということは、自分の環境の自慢なんですよね。
でも、語らせてくれる友達への確かな友情に自信を持てる場合は、自慢だけと思われないように伝えたいと思います。
今回も読者を唸らせる内容に心底感嘆しております!(^^)

  • 2014/10/23 (Thu) 18:40
  • うた #-
  • URL
コメントありがとうございます!

★うたさん

今回は、コメントの返信が不気味なほど早くてすみません(笑)
いやいや、それはちゃんと相手に伝わっていますよ!

自慢も、「こんなに素敵な人がいるよ」も
なんていうんだろう。全然、いいと思うんですよ。
やはりに「この人の上にいることを知らせてやろう」という野望がないと
相手に劣等感は与えられないと思うんです。

だから目立って自慢しなくても
それを端々で伝える人もいるんじゃないかな。
常にきそっている、常に優位に立とうとする意志は、
強烈な疎外感から生まれるので
すばらしく芸術的な人もいると思うのです。

だから、それはそれでいいんですよねー。
そんなふうにしか生きられないんだもん。
いつもホメてくださって恐縮です。感謝です。

  • 2014/10/23 (Thu) 19:02
  • Carina #-
  • URL

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する