「年配」というコトバの殺傷力。

前にも書いたかもしれないんですが、
わたしの友人(当時48歳)が老人福祉施設でパートを始めたころ、
食堂でお昼ごはんを食べていたら、
彼女の存在に気づいていない先輩職員さんたちが、


「それはAさん(←友人の名前)にお願いしたから」
「うん?Aさん?」
「ほら、最近入ったパートさんの」
「うん?」
「年配の、ほら」
「ああ、あの年配の!ちょっとボッチャリした?」
「そうそう、年配の、ポッチャリした人」



と、ものすごく自然な感じで語っているのを耳にし、
「年配」と「ポッチャリ」のダブル攻撃で、
午後からの勤労意欲のほぼすべてを喪失するほど
ションボリしたという話をしていましたが、



「年配」にしろ、「ポッチャリ」にしろ、
穏やかで無害で優しい言葉のフリして
その実、かなりの破壊力をもっていますよね。




わたしも、若い学生にインタビューなどしているときに


「もう、すっごい年配の人だったんで気をつかって」
「なるほど~。やっぱり年配の人だと気をつかいますよね」
「はい~。すっごい、つかいます。」
「いくつぐらいの方ですか?」
「うーん。40代後半ぐらいかな」



・・・・・(-.-)



なんてことが、しばしばあります。


そんなことをあれこれ思っていたら、
昨日、ツイッターで
とても素敵なイラストレーターの方が、
こんなリプライをくださいました。


(化粧品会社の美容スタッフのお姉さんが)
年配の方はもっとはっきりした色が良いですよと
濃い~~~ローズ系の口紅を塗ってくれましたっけ。
いらんわ。そんなもん。



わかるなあ。そのガッカリ感。
やめてくれ、そのシチュエーションでの年配扱い(笑)


いやあ、それにしても「年配」の殺傷力、恐るべし。


若いころには想像もしませんでしたよ。
「年配」がこんなにスパイシー&スリリングな言葉だなんて!


ちなみに辞書で調べてみると、年配/年輩は、

1 年齢のほど。としのころ。「同じ…の人」
2 世間なれした年ごろ。中年以上の年ごろ。「…の女性」
3 年齢が上であること。年上。「彼は私よりいくつか―だ」


とヒジョーに冷静に記述されていました(あたりまえ)。
しかし、「世間なれした年ごろ」とはまた、
なんだか斬新な表現。
「…の女性」とわざわざ用例にまで出していただいて
ありがたいというか、なんというか。


まあ、あれですかね。


「お年寄りの方」と呼ばれるその日まで、
練習といいますか、修行といいますか、訓練といいますか、
そのようなつもりで、チラチラと身にふりかかる
「年配の方」攻撃を、ややションボリしつつもサラリと流して
練れた大人の魅力を振りまいていくのがいいんですかね。

「世間なれした年ごろ」ですものね(笑)


【関連記事】賛否両論、コメント欄が賑わった記事です♪
その「オバチャン」、本当に必要?

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
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もう、心のことはいいや。と思ってみる。


小学校3年生のころから
ずっとつきあっているKちゃんが、
ちょっと家族の元を離れて(いわゆるプチ家出ですな)
長野県でワークショップを受けたそうです。

カウンセラーの先生ともお話したそうですが、
そのとき、不意に、


ああ、もう心のことはいいや。
わたしはもう十分に心を見つめてきた。
これ以上、心を見つめても幸せになれない。



と思い、ワークショップを切り上げて
湯治場でゆっくりとお湯につかり(約10日間という豪胆さ!)
そこらへんを散策し、
一人で思いっきり泣いたりして
私にも名物のお焼きを送ってくれたりして、
(切干大根、野沢菜、かぼちゃ、あんこの4種)
途中、キャッシュカードを紛失したりして、
新しい自分になれたわけでもなく、
家に帰ってきたと言っていました。


ああ、もう心のことはいいや。


という言葉が、
ちょうど、わたしの考えていたことと重なり、


「不惑の40代を超えて、なお
惑いまくっている自分たちってどうよ問題」



とともに泣き笑いするように
長崎弁で熱く語りあいましたよ。


「ああ、もう心のことは、いいや」も
だから正確には、
「ああ、もう心のことは、よか」ですね(笑)

Kちゃんとは別に、
わたしも心について考えていたと書きましたが、
実際に、何カ月か前の新聞の切り抜きを手元に置いていました。

産経新聞に俳人の坪内稔典さんが連載している
「モーロクのススメ」の第72回。


心を小さく


と題された文章です。

そこではカリエスで寝たきりになった正岡子規の言葉が
紹介されているんですが、

勝手ながら、ちょっと引用しますね。

------------------------------

ある日、痛みをこらえながらも
枕もとの金魚鉢を眺めて言う。
「痛いことも痛いが、綺麗なことも綺麗じゃ」
この言葉(表現)がこの時の子規の心のすべてである。

--------------

次第に心の比重を軽くし、
行動や表現が彼の心そのものであり、
それ以外には心を認めなかったように見える。


(そして、彼の病床は)


まさに先客万来、明るく弾んでいた。


-----------------------------

ああ、すごい。子規はすごい。

僭越ですが、
わたしも、「心のことは、よか」の方針で
生きたいと思っていたところです!

悩みや不安などに心が占領されそうになるとき、
そっち方面へ全面展開しそうになる心に、
「もうよか、よか。そっち方面に行かんでよか」とやんわりと告げ、
「いやいや、これが解決しないと何事も始まらない」という
心の訴えに過剰に耳を貸さず、

いつもと同じように
ブツブツ言いながらも食事を作り、片づけ、洗濯をし、
仕事をし、銀行に行き、世間話をし、笑いあい、
たまには悪口も言い、テレビを見て、ソファでうたたねして、
自分以外の何かに感動して、
「ああ、いいお湯だ」と言いながら風呂に入って寝る。


そんなふうに「いつもと同じような毎日」を送るために
この心を使いたいです。


いつもと同じように働き、
いつもと同じように語り、
いつもと同じように笑う。


そうやって死ぬまで生きられたら最高だー。


生き方も考え方も人それぞれですが、
わたしは、心を小さく、つねに体を動かして
生きていきたいなあ。
どこまでできるかわかんないけど、
その練習をしておきたいっす。

なーんてことを
レンジで熱くしすぎたカボチャのお焼きで
口の中をやけどしながら、
ハフハフと思った週末でした。


【関連記事】年とともに美人の条件も変わるもの♪あまり関連してないけど人気記事です!
40代。「絶対美人」じゃなくてよし!

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年齢にまつわる「幸せな会話の法則」。


先日、テレビの旅番組で
タレントさんが電車に乗ったら
にぎやかに寄ってきた女性たちの一人が、
「わたしたち、還暦旅行よ!」と驚かすような口調で言っていました。

すると、そのタレントさんは
「え?うそ?見えない!」
これまたものすごく驚いたように返事をしていたのですが、

これこそ、


こちらが尋ねてもいないのに
積極的に年齢を告知してきた場合は、
「え?うそ?見えない!」と
やや大げさに驚いてみせなければならない法則



の見事な実践例といえましょう。


タレントさん、グッジョブ。


さらに年齢にまつわる会話の法則には、
こんなものもありますね。


自分から「いくつですか」と尋ねた以上
相手が年齢を答えたときには、
老けていると思ったにしろ、若いと思ったにしろ、
「お若く見えますね~」と白々しさに耐えて
言っておいたほうが多くの場合、無難である法則



マイケル・サンデル先生がいかに嘘を戒めようとも、


「いくつですか」
「47歳です」
「ふーん・・・」(以下、沈黙)


のような正直すぎるリアクションをすると
このときのわたしのようにガッカリするので、


「あけまして」と「おめでとう」が
分かちがたく結びついているように
「いくつですか」と「お若いですね」も
分かちがたく結びついていることを
これからもぜひ、広く周知徹底させ、
常のセット利用を促したいものです(笑)


しかし、まあ、そういうわけで
ある一定年齢以上の「見かけ年齢問題」、
および「容貌の水準維持・劣化問題」というものは
「気を使うべきマター」として
特に下の年代に認知されているのは間違いなさそうですね。


ということはあれかな、つまり。


あまりにもいつも「若い!」「若い!」と絶賛される場合は、
本当に信じられないほどの若さを保っているか、
信じられないほど「若いと言ってほしいオーラ」が出ているか、
のどちらかってことかな。

わたしの場合は、


「若く見えるわけでもないし、美しくもないが、
なんだか素敵」



と言われたいという劣等感と自尊心と非モテ体質がないまぜになった
屈折した願望を持っているので
そのオーラの面倒くさいことこの上なし!!(に違いなし!)

稀代の「褒めジョーズ」の出現と、
その類まれなグッジョブを期待して
これからも生きていきましょうかね。←って面倒くさいな(笑)


【関連記事】おばさんオーラについて考えてみた記事。
それにしても最近、記事が多すぎて関連記事をググって探し出しているわたしです。
おばさんオーラの真犯人は?!

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「自分が欲しいものを、相手も欲しい」の法則。

毎度のことながら、
もんのすごく小さな例を持ち出して恐縮ですが、

仕事でのことです。

某大学の学食メニューを
広報誌に載せるために
わたしたちスタッフの昼食を兼ねて
各種料理を撮影する運びになったんですね。

選ばれたメニューは、

トンカツ定食
ハンバーグ定食
和風定食
麺類(うどんだったかなあ)


などだったのですが、

レトルト&冷凍のものが多い食堂なので、

和風がいいなあ。
シャケとお浸しのやつがいいなあ。
あのハンバーグは、避けたいなあ。
和風定食がまわってきますように。
それでなければ、うどんでもよいです。

と周りの人にばれないように祈っていました。

そうこうしている間に
残りはハンバーグ定食と和風定食だけという状態になり、

若くて優しい女性のカメラマンが
「どうぞ、どうぞ。Carinaさん、選んでください」
と年上の私に譲ってくれようとしましたが、

一度、そう言われたからといって
「あー、はいはい、そういうことなら」と
ただちに譲ってもらうのも、
こう、あまりにも昼ごはんに前のめりなようで、
意欲満々のようで、やや、ためらわれ、
(実際には神に祈るほど意欲満々なんだが 笑)
「いえいえ。お先にどうぞ」と譲ったら、

「あ、そうですか。じゃあ、すみません」(ペコリ)という
予想外に早くさわやかなお辞儀とともにエンディングが訪れ、
わたくし、ハンバーグ定食を食することとなりました。


そーーーなんです。


その若い優しい、感じのいい女性カメラマンも
わたしと同じく
「和風がいいなあ。低カロリーだし、いいなあ」と
思っていたんですね。


「自分が欲しいものを、相手も欲しい」の法則、
ここにあり。



「若いんだから、がっつりと肉がいいよね」なーんて勝手に納得して、
「ハンバーグをどうぞ。おばちゃんは、和風でいいから」なーんて、
そんな好都合な展開もあるんじゃないかなと期待していましたが、
肉汁ジュワーの人気洋食店の熱々ハンバーグならいざ知らず、
レトルト感満載の、形だけがやたらと整っている冷めたハンバーグは、
若い女子だって食べたくなかったわけです(笑)


「自分が欲しいものを、相手も欲しい」の法則は、
もちろん人にはそれぞれ好みがあるので、
100パーセントあてはまるわけじゃありませんが、


自分の欲しくないものは、相手も欲しくない


は、かなりの確率で当たるし、


自分が捨てたいものは、相手も捨てたい。


は、もっと高い確率で当たるので、

年末の大掃除のときに
「捨てようかな、どうしようかな」と迷う服や食器や靴は
他人に「丁重にさしあげて使ってもらおう」などと考えず、
自分で最後までしっかり面倒みるか
自分でゴミ置き場まで丁重に運搬してさしあげるほうがいいですね(笑)

クリスマスプレゼントも
自分が本当に欲しいものをあげるのがいいしね。

ま、異性の場合は、
ちょっと違うかもしれないけれども。


「自分が欲しいものを、相手も欲しい」の法則。


見かけよりは美味しかったハンバーグを食べながら、
頭の隅に覚えておこうと思ったのでした。


というようなことを、もっと説得力のある文章で
整理収納アドバイザーのYUKKEさんが
書いてらっしゃいました。↓↓↓
捨てることを人に押し付けないという仁義
「小さな冬仕度」として
「年末へ向けてのお片づけコーチング」もしてくださっているので、
いまの時期、必見です♪(それにしても暮らしが美しすぎる)


【関連記事】これも贈り物について考えた記事です。いまだに負けてますけどね^_^;
贈り物。ケチの誘惑に負けるな。

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「人生クヨクヨ派」に捧げる処方箋。

心理学者・リチャード・カールソン氏のベストセラー、

小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと (サンマーク文庫)

ご存知の方も多いと思いますが、
とても良い本で、

わたしのような「人生くよくよ派」はもちろん
「これは、一大事だ!すぐにパニックになる派」の方も、
「いったいどうしたらいいの?!悩みまくる派」の方も
「この仕事ができるのは私だけだ。責任しょっちゃうよ派」の方にも
自信をもっておススメできますが

そのなかの「1年たてば、すべて過去」という章が、
わたしの心にしっかりと根付いてしまって
いいのやら、悪いのやら。

たとえば、いま、わたしは


腰とパソコンに不安をかかえている。


のですが、


でもさあ、いろいろ心配しているけどさあ、
それって1年後の自分から見てどうよ。
どーってことない小さな問題じゃない?



となり、


んだ、んだ。どーってことない。


という結論が出て、


様子を見つつ、放置。


ってことになっちゃってますけど、
これ、いいのか、悪いのか。
(↑いいわけなーい)

しかし、


「人生は非常事態でない」ととなえる(同書より)


ことは、処世術としては
とっても優れていると思うので、
わたし同様、あるいは、わたしをしのぐ
「クヨクヨ派」や「非常事態宣言派」の方は
クリスマスイブの祝祭的雰囲気に乗りそびれて、
何となく心がさびしい時間などにどうぞ。

いやあ、それにしても
12月も半ばになりましたねえ。

わたしも、年末にかけてビクビクせずに仕事を減らし、
大掃除などにちょっと精を出したりして、
計画的に買い物なんかもして、
こざっぱりした気分で新年を迎えたいです。

そうそう。
夜は、上野千鶴子氏の
ケアの社会学――当事者主権の福祉社会へを読んでいます。


自身も老いゆく上野さんが、
介護の未来に何を見ているのか。

自分なりに好奇心をもちながら、
老いという未来にある希望を共有したいです。

いかなる文脈(条件)のもとで
家事・育児・セックスは「愛の行為」になり、
またいかなる文脈(条件)のもとで家事・育児・そしてセックスは
労働となるのか。


ってところももんのすごくキョーミあり。
また読み終えたらまた紹介しますね。


ケアの社会学――当事者主権の福祉社会へケアの社会学――当事者主権の福祉社会へ
(2011/08/04)
上野 千鶴子

商品詳細を見る


アマゾンリンクは貼ってますが、
かなり分厚いので
節約女子は図書館でどうぞ♪


【関連記事】こちらも自信をもっておススメします!
「人生はどっちにしろ後悔する」理論

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由紀さおりに学ぶ「とろ火主義」。

由紀さおりさんのアルバム「1969」のヒットは、
なんか、もう、なにもかもが理想的じゃないでしょうか。

素人のわたしでさえ、そう思うんだから、
同年代の実力派歌手のみなさんなんて、
もう、うらやましくて、うらやましくて
仕方がないと思うなあ。

だって、

(1)人気ジャズバンド、ピンク・マルティーニのリーダー、
トーマス・M・ローダーデールが、
地元で由紀さんのデビューアルバムを“ジャケ買い”。


この「ジャケ買い」ってところが、
「若いころ、きれいだった」感を
醸し出していて、うらやましい。

(2)そのトーマス・M・ローダーデールって人が、
由紀さんのアルバムを聞いてみたら、とってもよくて
由紀さんのマイナーな曲を日本語でカバー。

(3)昨年3月に日本で初顔合わせして共演。

(4)今回の「1969」というアルバムが完成し、
アメリカをはじめ各国でヒット。
ただいま、全米絶賛ツアー中。

由紀さんといえば、
ちょっと前の芸人さんたちによる「熟女ブーム」でも
とっても支持されていて、
そのときも、なんだか、かなーり、うらやましかったけども、


今回は、それに輪をかけてうらやましい。


アメリカの若い才能ある男性(40歳)に
レコードジャケットを通して見染められ、
さらに音楽性にも惚れられ、
日本語のまま、ほとんどなーーんにも海外仕様にすることなく
「上品だ」「すばらしい歌声だ」と絶賛されるなんて。


しかも、あの白い肌。
美しいデコルテ。
ほどよい肉づき。



ああ、神様。いますぐ、わたしを、
由紀さおりさんにしてください。



でもね、


いくらピンクのトーマスさんが、
若いころの由紀さんを見染めても、
その「若いとき」からすでに40年以上。

東京に降り立って対面した由紀さんが、
「あまりにもフツーすぎるおばちゃん」だったり、
「昔の名前で出ています感モリモリの懐メロ歌手」風だったりしたら、
こんな話にはなっていなかったわけで、


歌謡曲の第一線から距離をとりつつ、
お姉さんと童謡を歌うなどしながら、
時間をかけてゆっくりと練り上げてきた
歌声や容姿や身のこなしがあってこそですな。


ま、才能も容姿も天と地ほども違う、
わたしがマネできることは
そんなにはありませんが、


自分のやっていることや
考えていることや、
試行錯誤していることを
やめてしまわないようにしようと思いました。

情熱の炎を消してしまわないこと。


とろ火でいいから、
ずっとずっと灯しつづけ、
考えつづけ、
やりつづけること。



由紀さんだって、きっと、
童謡を歌いながらも、
さまざまな葛藤があったことでしょう。
歌手として、女性として。
(童謡だけじゃなかったとは思うけども)


分厚い肉の表面だけをジュッ&カリッと焼くとか
中華の炒め物をジャッジャッと手早く仕上げるためなら
ボーボーの炎もいいかもしれないが、
(恋の激情も)

こう、豆とか
安めの肉の塊なんかを
柔らかく煮るなら、やっぱり、とろ火。


ちょうど、おせち料理の季節だし、
自分の情熱も黒豆みたいに煮ましょうかね。


名づけて、とろ火主義。


そして、もうひと花、咲かせてみせるんです。(80歳とか90歳とかになって 笑)
自分なりに。ひっそりと。

ヒットの陰にはこんなプロデューサーの存在もありました。
いずれにしろ由紀さんが、旬だったってことですね。すごいです。


【関連記事】関連性が安易ですが、芸能人つながりで^_^; こちらもどうぞ♪
「美STORY」に上沼恵美子、の効能。

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「アンネ・フランクのお母さん」に思う。

小さいころ、「アンネの日記」を読んだときは、
隠れ家生活がなんとなく楽しそうで、
ペーターとの恋がなんとなくうらやましくて、
その後、アンネが亡くなってしまうことがわかっていても
どこか「胸ときめくもの」として読んでいたように思います。

それだけ日記が生き生きしていたからですが、

いま、読んでみると、
アンネじゃなくて


「アンネのお母さん」の心のうちが気になって
気になって、もう、たまりません。



裕福な家庭に生まれ、
裕福な家庭の主婦としてしっかりと生きてきて、
隠れ家生活をはじめたとき、42歳。
まだ若いとはいえ、これから先の自らの未来に、
成長や飛躍や発展を夢見る年齢ではなくなった、
そのころにスタートする終わりの見えない隠れ家生活。

思春期の利発だけど生意気で小癪な娘。
さほど親しくもない他所帯との共同生活。
トイレも夜まで我慢する生活。
いつ捕えられるかわからない恐怖。


つらかっただろうな。
どこかに、小さな希望が見出せただろうか。
朝、どんな気分で起きただろうか。


心のうちに、誰にも言えない心配や
時代状況や生まれ合わせや境遇への呪いや
夫への不満をためて、
破裂しそうだっただろうな。

なんか、こう、
隠れ家の台所に立って
しなびたキャベツやじゃがいもで料理をしている気分さえ
想像できそうな気がするほどです。

このエーディット・フランクという女性は、
娘さんたちが亡くなった後、
アウシュビッツで
45歳で亡くなりますが、
私より年下の、この女性の最期を思うと
なんだか、もう、いたたまれない思いになります。


女性に限りませんが、


自らの「老い」と
「先の見えない不安」が重なると、
とても、とても、つらいですね。



東日本大震災でも
深い悲しみの上に、
「老い」と「先の見えない不安」が重なり、
眠れない夜を過ごしている方が
どれほどいらっしゃるかと思います。

こんなことをいうのは本当に僭越ですが、
わたしも、今年は、
順風満帆とはとてもとても言い難く、
将来への大きな不安を抱えて
毎日を過ごしてきました。

だから、
「老いゆく自ら」と「先の見えない不安」の両方を抱えて
それでも懸命に生きている女性たちに向けて
このブログを書いてきた1年だったなあ、
と思います。

そして、そうやって
自分自身を励ましてきたんですね~。
皆さんのコメントにも本当に励まされました。

あれー、なんだか
今年最後のブログみたいな内容になってしまったけども、
それにしては、ちと、早いな(笑)
まだ20日だもんね。

いやいや。
まだまだ書きたいことはあるんで、
今年も、もう少し続きますよー。



こちらは、隠れ家のアンネ一家を支えた女性の本。
この女性もすごいです。




【関連記事】小さな感動、大きな感動もしました♪こちらは、小さなほうです(笑
加齢とともに育つ感動のツボ。

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「基礎代謝」ならぬ「基礎ときめき」の問題

先日、仕事先に到着したら
約束の時間には少し早い、ということで
わたしと、担当の男性と、
クライアントの営業マンと計3人、
車中で待機していました。

わたしはおとなしく後部座席に座り、
残る2人の男性は、「最近、どうですか?」
「いやあ、どこも厳しいみたいっすね」というような
雑談を交わしていらっしゃる。


そのとき。


ラジオからSMAPの新曲が流れてきました。


作詞・作曲・編曲 斎藤和義
歌 SMAP
タイトル:「僕の半分」

感傷的なメロディと
狂おしいまでにロマンチックな歌詞が
わたしたち3人が平和に待機する車中を
ひたひたと微妙な違和感とともに
満たしはじめます。

そのときの私の眼から見た風景を
失礼ながら絵にしてみましょう。


tokimeki2


ああ、もし流れてきた曲が「越冬つばめ」なら
「頭頂部がヒュルリヒュルリララ3人トリオ」(含むわたし)にふさわしすぎて
笑えもしたでしょうが、
この、あまりに、反語的な、
あまりに対極に位置する、
冬の車中の恋愛モチベーションを上げまくる歌!!


嗚呼。神よ。わたしは今、知りました。雷鳴に打たれるごとく、SMAPにうたれて。


人間のカラダに「基礎代謝量」があるごとく、
人間のココロにも「基礎ときめき量」があるんですね。



わたしたち、ときめかない3人。
いや、男性2人の立場に立つならば
「僕たちこそ、あなたのせいで、ときめかないですっ!」と言われてしまうに違いない、
この、50歳の、わたし。

たとえ、恋愛感情などなくても
男女がいっしょにいるだけで
ある種の「基礎ときめき量」が保証されていた10代、20代。
そして、30代。

わたし、こんなに遠くまで来てしまったんだ。ヒュルリ~、ヒュルリララ~。


「こんまり流ときめき整理収納法」にかかったら
廃棄されちゃうんでしょうか?!


いやいや、もちろん、
妄想過多なわたしの心のなかだけの出来事ですから、
SMAPの歌は何事もないように終わり、
その後も、なごやかに会話を交わし、

「さあ、行きましょか」と車を降りて
ちゃんとした大人らしく、
神妙な顔をして、
薄い頭頂部を寒風にさらすことも臆さず、
颯爽と仕事に向かいましたよ。
えらいぞ!>ヒュルリラ3人組!


【関連記事】ときめき整理収納や断捨離、今年も注目されましたね♪
「お勉強」を断捨離する!

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座席を譲る、というビミョーな問題。


電車やバスで
席を譲るべきか、
譲らざるべきかという
マナーのなかでも初級編に属する
基本中の基本問題について

この年末の、
掃除だ、年賀状だ、年末進行だ、おせち料理だと
落ち着いてパソコンに向かうのさえ難しいときに
大変、恐縮ですが、ちと考えてみたいと思いますー。


というのもですね。


先日の「車中ラジオでSMAP新曲」問題が起きた後、
パーソナリティの女性が、

電車で70代と思われる
「おじいちゃん」に席を譲ろうとしたら、


「いや、いいです。あなたが座っていてください。
僕は男ですから」



と言われ、「かっこいい~!」と思ったけども、
その後、ずーっと、席が空いても立っている姿を見て、
「そこまでする~?」って驚いたと話していたんです。

しかし、これ。

改めて考えてみると、
結構、デリケートな問題なんですよね~。

というのも、
「車中座席譲渡親切的行動問題」は、


●席を譲る人の年齢
●席を譲られる人の年齢



という2つの因子が、大きく大きく関係し、
さらにそのときの両者の
疲労、体調、足腰、機嫌、手荷物量などなど
その他の要素もビミョーに関係して
親切にも、失礼にも、余計なお世話にも、
ありがた迷惑にも、上から目線にもなるからです。

わたしの姉はフラワーアレンジメント教室に通っているんですが、
そこで雑談していたら、80代の女性が
「よっぽど若い人なら別だけど、
それなりの年齢の人に譲られるなんて絶対イヤ!」と
強い口調できっぱりと断言したそうですし、

75歳の女性も姉といっしょにバスに乗ると、
必ず空席を指して「あなた、どうぞ」と
当然のごとく譲ろうとされるらしく、

姉(62歳)は


あ、もう、わたしの年齢では
よほどのことがない限り、
席を譲らないほうがいいんだな。



と考えるようになったそうです。


年代順に整理すると
こんな感じでしょうか。


10代 無条件に譲るべし
20代 無条件に譲るべし
30代 譲ってよし
40代 まあ、譲ってよし(だが、あまりに老けて見える人は要注意)
50代 微妙なゾーン。相手の体調等をよーく観察すべし。
60代 危険。(相手の体調やお年寄り度によって熟慮に熟慮を重ねるべし)



「でもさあ、年をとったら、
相手の親切を受け入れる寛容さというか、
大らかさをもちたいけどなあ」

と姉に言ったところ、


そんな、理想論!
あんたが、まだ年寄りじゃないから言えることよ!



と一笑に付されました。

姉ちゃん、さすが年の功。

高齢化社会ならではの
繊細なマナーというものが、
求められているのかもしれませんねー。


【関連記事】古い記事を発掘。ま、これも高齢化社会的問題でしょうか(笑)
これでいいのか!!ブティックの接客。その2

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
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「人生の友だち」を作る年に。


いやいやいや。
わたくし、この年末年始は、
「年越し気分」を満喫いたしましたよ。


なんといってもメインイベントは、「おせち料理」です。


半世紀生きてきて、
ひとりでおせち料理作りに挑んだのは、
ほぼ初めてに近い経験でした。はい。

おせち料理って、
わりにたくさんお砂糖、使うのね。
くちなしの実なんて、粋なものも使うのね。
(渡哲也さんの歌声が頭の中に響いて昭和気分、横溢~♪)

昨年はクリスマス料理も手作りするなど、
(ダッチオーブンでローストチキンとかね)
珍しく「おかん的頑張り」を発揮した年末でしたが、
なにをどうボンヤリしていたのか、
最後のゴミ収集に間に合わず、


「生ゴミを越年する」


という、「日本全国の主婦がもっとも避けたい大掃除の失敗トップ10」の
トップに燦然と輝くに違いない失態をしでかしましたよ(シュン)。


毎度のことですが、
そこそこがんばったわりに、
どこか締まらない大晦日を過ごしましたが、



みなさま。

あけましておめでとうございます。




どうでしょうか。
おせち料理やすき焼きや年賀のお菓子なんかで
おなか廻りはバブル並みの拡大成長しているでしょうか?

そして運動不足解消も兼ねて、
初詣など行かれましたでしょうか。
おみくじなども引かれましたでしょうか。
わたしですか。引かせていただきました。はい。
小吉でした。(ああ、万事、控えめ)


今年は、そうですねぇ。


・テレビで落語をいっぱい見る。
・古代ローマブームを継続し、いっぱしの歴史通になる。
・料理をもうちょっとがんばる。



あたりを抱負に歩んでまいりたいと思います。(ああ、万事、控えめ)


もちろん、仕事もブログもツイッターもやりますよー。
小さな抱負ですが、落語や歴史などなど
「人生の友だち」を増やしたいなあと思っています。
(いや、ほんと、万事控えめなうえに
家の中でやることばっかで、ごめんよー)


今年もどうぞ、よろしくお願いします!(熱烈祈願)


【関連記事】え?!去年は最初の記事が1月10日だなんて!のんびりしてたなあ>私
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