誰に見てほしくてオシャレする?

若いころは、そりゃやっぱり
同世代男子でしょう。

装いに込められたメッセージはひとつ。


「こんなオシャレをしている私を
好きになる男性、大募集!」



「オトコなんていりません。私を見ないで」
という拒絶のメッセージが込められている場合も含めて

ターゲットは異性。

そのことに自覚的かつ積極的ならJJに
そのことに距離をとりたい場合はananに学んだものです。
80年代初頭の女子は。

そして今、齢40を大きく超え、
何をターゲットに装いましょうか。

誰に見せたくてオシャレしましょうか。

どうですか、これ。

恋人か。
夫か。
これから出会う新しい男か。

……なんてことを、
公立中学校の授業参観に出席しながら考えたのです。

教室後方にずらりと並ぶ
私も含めたお母さん方のファッションに
ぼんやりとした
雲がかかったような
とらえどころのない曖昧さを感じたからです。

ターゲットがない、って感じ。

流行を加味するだけでよし、としている感じ。

30歳代のお母さんに急増中のリネン服&ストールにも
まだまだ多いローライズのジーパン&チビTにも
ビミョーに二番煎じ感がつきまとう。

異性への情熱が燃え盛る熟女は別にして、
そうでもなくなりつつある私のような女の場合、
誰に見てほしくて装うのか。

うん。

もしかして必要なのは、
「誰かに見てほしいから装う」という発想からの脱却かい?

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5歳上のファッション誌を読むべし

あたり前のことだけど、
ファッション誌はいっしょに年をとってはくれない。

「STORY」もさっさと表紙モデルを黒田知永子氏から
清原亜希氏に変えちゃったし。
すごくもてはやして油断させときながら、
拍子抜けするほどあっけなく若い女に乗り替えられた感じ?

「テカテカ」と表現したいほど光り輝く清原女史のお顔を拝見しながら、
「ここに私の居場所はない」と思い知った私。

そっちがそう出るなら、
こちらにも考えがあるぞ。

というわけで、クロワッサンPremium 7月号
「パリ・ミラノ・NY・東京 街角おしゃれスナップ108人」
を買ってみましたの。

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おしゃれのベストバランスは?

誰のためにオシャレするか
を考えていたら思い出したことが。

私の友人に手指の美しい人がいるんです。

思いついたように爪だけを綺麗に塗り、
会話の途中にも
手の甲をひらひら動かして、
うっとりと自分の爪に見とれているの。

それ以外は、髪も化粧も服もバッグも靴も
まっーーーたく気を遣わないのに。

「そんなことなら、もっと全身に気を遣えばいいのになあ」
とずっと思ってきたけど、最近わかった。

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森ガールにライバル意識!?

35歳で子どもを産んだので、
子なし期間は、子あり期間の約3倍。

私という人間の土台というか、
真髄というか
本質というか
そういう大事なものは、
子なし期間に作られた。

だから娘は、私のことをちっともわかってない。

母親という仮面を上手に
かぶっちゃってるから、私。

テレビ番組では、毎日のように
タレントが「おかん」のことを語っているけど、
「チッチッチ。子どもは親を知らないんだよ」と
指を左右に振りながら教えてあげたい。

何を知らないって
青春を知らない。

オバサンなんて、この世に一人もいないんだ。

見かけの古びたオンナはいても
オバサンなんて若者に都合のいい滑稽な存在は
どこにもいないんだ。

先日、仕事で学生に取材中、
音楽に話がおよんだ。

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喝!40代に年齢を聞くならば

仕事の昼休み、学食でご飯を食べていたときのこと。

30代前半の男性ディレクターが味噌汁のお椀を手にしたまま、不意に
「Carinaさん、いくつっすか?」と尋ねてきた。

突然の質問に心中、うろたえつつ
45歳と答えたい誘惑に打ち勝って
「え?47です」と答えると、

「ふ?ん」とあごを上にあげ、
コクンコクンとうなづく。
何を言うかとじっと見つめて待っていたら、
手にしていた味噌汁をすすりだした。


えっ?


味噌汁を口から離したかと思うと、
視線を下に向けたまま、
白身魚のフライを箸でつつき、
タルタルソースをなすりつける。


えっ?


ってことは何かい?

年の話は終わりかい?

意図がわからん。

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安い服しか買えないジレンマ

24歳で結婚したものの
夫婦ともに「家庭」を顧みず、
貯金ゼロのまま推移。
借金だけが増える。

35歳で子どもを産むが、
その4年後にダンナが独立。
給料日、ローンや国保、年金を払うと
残高ほぼゼロの状態が続く。

40歳からフリーのライターとして働きはじめ、
家計にも多少のゆとりは生まれるものの
100年に一度の経済危機のあおりで
夫の会社も苦境に。
なけなしの貯金から100万円が飛んでいく…

と、

年表スタイルでビンボーぶりを書き綴ったのには
それなりの理由があります。

この明らかに下流的な経済状況が
私を「すてきな40代」から
遠ざけているから。
(ほかの要因はこの際、無視)

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私が見えてない?という恐怖

見られる快感、というのがありますな。

ほとんどの女性は、それを味わいながら
日々を過ごしたはず。

美しい女性は、そりゃもうたっぷり。
そうでない女性もそれなりに。

若いころは、道を歩いていると
同世代の男性たちが視線を送ってきました。
「どれどれ?どんな顔かな。」
「な?んだ、この程度か」
とあからさまにがっかりした様子が伝わって
傷ついたなあ(シュン)。

見られてうれしかったり
見られたことで傷ついたり、
見られなくて悲しかったり
と悲喜こもごもでした。

いずれにしろ見られることが、
あたりまえな日々。

それがいつごろからか。

見られていないことに気づく。

あれ?街がステージではなくなった?
スポットライトが当たるにせよ、当たらないにせよ、
観客の前に立っていたはずだけど…

だれもいねえじゃん。

おいおい、どこ行った?みたいな。

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ヨガとマッサージにすがる。

あまりに肩こりがひどく
4年前からスポーツジムに行っちょります。

ヨガの先生は年配の方だが、
そんじょそこらの先生とレベルが違う。

50人から70人が参加するスタジオレッスンで、
一人ひとりの足の長短をチェックし、
一人ひとりの首の筋をほぐしてくれる。
(生徒は仰臥。先生はずっと中腰で移動ってすごくない?)

その丁寧さ。
プロと呼ぶにふさわしい的確な指導。

毎回、温泉に入った後のように気持ちよく
ずぼらな私でも続いています。

あとね、遅ればせながら
マッサージも始めましたの。
この前書いたけど
クロワッサンPremiumに上田実絵子氏の手技が紹介されていたもんで。

1週間でほうれい線が薄くなり、
首のラインもすっきり。
びっくりするほど美人になった

はずであるにもかかわらず、

だれもな?んもいわない。
あまりの変貌ぶりに嫉妬しているのか。
私の夫、娘、友人たちの視力が極端に低いのか。
私があまりにも美しくなりすぎて別人だと思っているのか。

それにしてもこの先生、あちこちの雑誌に引っ張りだこですな。

正式にやると顔がひんまがります。

というわけで今日は、
珍しくもなんともない
アンチエイジングの王道的話題。

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主婦が美しいファッションは?

狭い世界で生きているので、
今日も引き続き運動会ネタで失礼いたします。

運動会といえば、
砂ぼこりも舞うし、汚れるしというわけで
カジュアルな装いが多いのはもちろんなんだけど、
自分も含めた「主婦のファッション」について
いろいろ考えさせられましたわ。

たとえば、こんなファッション。

私といっしょにいた友人に
「わあ、○○さん!久しぶり!」と声をかけてきた40代半ばの女性。

大雑把ながら、その服装を上から順番に描写すると

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現在・過去・未来、どれを着る?

中学1年生の娘は、
ファッションに夢中だ。

露出の多い服を好んで着て、
「年相応」か否かなんてお構いなし。
背伸びしてこそオシャレ、の気概にあふれている。

「こんな女性として見られたい」
「こんな彼氏が欲しい」

「未来」を着ているんだなあ。

と、鏡の前であれこれ、
私から見ればどうでもいいアレンジに余念のない
思春期の娘を見てそう思う。

この年頃の女たちは、
ほぼ例外なく安物を着ていて、
鼻の下の産毛が濃かったりして、本人の狙いとはほど遠く垢抜けないが、
互いに身をぶつけあい、ささいなことにゲラゲラ笑いころげる姿は、
ムッとする肉弾戦の迫力と勢いがあって、
息苦しくとってもまぶしい。

垢抜けない、というのも
彼女たちがまだ実現しない「未来」を着ている証拠だ。

自分を振り返ると、
思春期以降、少しずつ「現在」を身につけ始めたように思う。

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