そういうわけで
久しぶりに訪ねた産婦人科は、
妊婦たちの園。
超音波など一連の検査をした後、
先生「う?ん、まだ妊娠の様子はないですねえ」
「は、そうですか」
スゴスゴとパンツをはく私。
いやあ、この段階では、
閉経にまったく思いがいたっていなかったものの、
なんとなく、うすうす、おぼろげに
お医者さんたちの「言葉にしない何事か」を
感じてはいた。
今となっては、その「何事か」の正体がよ?くわかるけど。
「もしかして閉経でない?」
きっと言えなかったんだろうね。
その直截な一言が。
45歳だし。
決して早過ぎないとはいえ、遅くはないわけだし。
ジャガー横田女史のよう堂々たる現役も存在するわけだし。
そして目の前の女(ワタシ)は、無邪気に妊娠を信じてるし…。
というわけで、釈然としないまま
妊婦の園を後にしましたの。
懲りもせず、妊娠検査薬を購入して
トイレで調べ、
「+」ならぬ「?」に直面したとき。
内なる声が、
不意に、
ささやいたのです。
「上がったんじゃない?」
そうか ―――――――――― ッ!!
便座に座ったまま、
ハタと膝を打つ。
予告なき別離。
突然の終焉。
驚きましたわ。想像を超えたカットアウトに。
アタフタとパンツを上げる私。
でもね、まだ完全な「上がり」ではなかったの。
閉経スゴロクは、まだまだ続く
波乱万丈。閉経スゴロクは、続くのよ。
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未来予想図は♪一人ぼっちの独居老人。
一人ぼっちの老後を、しばしば想像する。
夫は先に死に、娘は独立する。
それが私の未来予想図。
この古いマンションに一人で暮らし、
台所からリビングへと
そろりそろりと移動する私。
この図、かなりリアル。
孤独な日々に
手を動かす。
神様、どうぞ、
老いた私は、
それなりに強いまなざしをして、
緩慢ながらも
手を動かしていますように。
筆を握る。
キーボードを打つ。
ベランダで花がらを摘む。
野菜を刻む。
ゴミを拾う。
犬をなでる。
な?んて、早死にするかもしれないけどね。
夫は先に死に、娘は独立する。
それが私の未来予想図。
この古いマンションに一人で暮らし、
台所からリビングへと
そろりそろりと移動する私。
この図、かなりリアル。
孤独な日々に
手を動かす。
神様、どうぞ、
老いた私は、
それなりに強いまなざしをして、
緩慢ながらも
手を動かしていますように。
筆を握る。
キーボードを打つ。
ベランダで花がらを摘む。
野菜を刻む。
ゴミを拾う。
犬をなでる。
な?んて、早死にするかもしれないけどね。
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