40代、時間を味方につけたい。

スターの死は、
その人がもっとも輝いていた姿を
胸をときめかせながら見つめていた自分自身をも弔うようで
心が動揺しますね。

80年代初頭、みんながムーンウォークに夢中でした。

時は、残酷です。

40歳を過ぎたころから、
時間の持つ残酷で容赦ない性質が見えてきませんか?

若いころは、未来に向かう一直線の矢印だった時間。

それが、次第に
私たちから多くのものを奪い去る無慈悲な
決してせき止めることのできない流れであると知らされます。

昨日と同じような1日に見えながら
なぜ、10年前とこうも違ってしまうのか。

たまに、

親と過ごした子どものころの食卓の「居心地」や
夕暮れに家路を急ぐときの「空気の匂い」や
彼氏のワンルームマンションの「シーツの感触」や
ハイヒールを鳴らして走った若き日の「自分の鼓動」などを
そのまま、まるごと、鮮やかに思い出し
喉から「やるせない心」が飛び出しそうなくらい、
吐き気にも似た、狂おしい気分になります。

未来へ向かう一直線の矢印を
もう一度、味方にする方法はないのか。


春は奇跡ね
見事な眺めでしょ
チューリップはこの土を 気に入ってくれたのね
酸性度を調べて石灰分を測って 苦労したかいがあったわ
何年もかかっているのよ
庭造りには時間がかかるの 最低でも12年
それでやっと庭らしくなるの


昨年98歳で亡くなったターシャ・テューダー
バーモント州の30万坪の土地に移り住み、
気の遠くなるような庭づくりをスタートさせたのは、
57歳のとき。

その先に待つ老いゆくだけの12年が
庭づくりに必要な、希望に満ちた12年になる。

私には、彼女のような才能も根気も
広大な土地もないけれど、
自分なりに「時間を味方につける」方法を
探したい。

切実にそう思います。

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