年齢を重ねてきて思うのは、
自分が生きてきたこと、考えてきたことのすべてが、
本人は気づかなくても、他人の目には顕わになってしまうということです。
若い頃ならなんとか取り繕えたかもしれないけれど、
40代、50代になると、
顔つき、立ち姿、身のこなし方などに全部出てしまってごまかせない。
と語っているのは、1958年生まれの女優・原田美枝子さん。
そう、そう、そうなのよねぇ!
と思わず膝を打った方が多いのではないでしょうか。
この言葉の深さと恐ろしさは、
生きてきたこと
だけならまだしも
考えてきたことまで、
そのすべてが
他人の目には顕わになる
と語っている点にあります。
いやん、こわ?い。
しかし、それが現実ですね。
ある年齢を超えると
「こんな人に見えたい」という本人の願望は
願望と現実の落差として伝わる危険性が高まる。
そのことには、私もうすうす気づいていました。