40代、コートで人生を物語る。

まだ先ではあるものの
コートの季節が近づいてきましたね。

好きだな。コート。

特に、眼の前で人がコートを脱ぐ瞬間。

待ち合わせの喫茶店とか、
劇場のロビーとか、
家のリビングとか。

働き盛りの男性や
働き盛りの女性が
その人のそれまでの時間を
冷気といっしょに、バサリと脱ぐ感じ。

いいな。

「給食のおばちゃん」のK美や
ケアマネージャーのY木は
ほぼ毎年、コートじゃなくて
ダウンジャケットを着ているけど、

彼女たちが
「ああ、しんどかった」とか
「なあ、なあ、聞いてえや」とか
荒い息が落ち着くのも待てずにしゃべりだしながら
ジャケットのジッパーを無造作に下げる瞬間もいい。

しぶしぶであっても
不平タラタラであっても
暮らしを背負って懸命に働いた時間の「匂い」がぱっと広がる。

育ち盛りの子どもを安心させる
働き盛りのおばちゃんの匂いだ。


コートは、度々洗わないせいか、
その人の「時間」が蓄積していく。

だから断然、中年以降のコート姿が深い。
カッコいいか否かはともかく、味わい深い。

財布や家庭の温かさ加減はもちろん
その人の自信や見栄や疲れや諦めが、
繊維の一本一本にぎっしりと練りこまれている感じ。

これから季節は、足早に秋から冬へ。

さあ、私も、私のコートを着て、
歩くよ。
この町を。

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