年をとることが素敵なワケ

会社の受付に
40代後半と思われる女性と
24歳の女性が
同じ制服を着て並んで座っています。

そこを訪ねた男性が話しかけるのは
もっぱら24歳の女性ばかり。

男性は、カウンターにぐっと体を預けて、
24歳の女性にだけ可能な限り肉薄することによって
40代後半の受付嬢を自分の視界から締め出し、

「いくつ?」
「この辺の美味しいお店、知ってる?」

と甘ったるい声で質問攻勢。

ま?ったく相手にされていない
40代後半の受付嬢は
なぜだか、ときどき曖昧な笑顔を浮かべたりしながら
居心地の悪さをじっとこらえていたのです・・・

なんて身につまされるシーンが描かれているのは、
映画「空気人形」
(以下、とりたててネタばれなし。安心してお読みください)

1956年生まれの余貴美子氏が
年配の受付嬢を演じていました。

このシチュエーション、わかるなあ。

ここまで露骨じゃなくても、
無神経な男性っているもんね。

意外に本人には、悪気がなくてさ。

というか、


オスの本能だから仕方がないと言わんばかりに

堂々と年齢差別しちゃうヤツ。(フン)



映画のなかで余さん演じる女性は、
保湿パックなどなどアンチエイジングに余念なし。
その執念たるや鬼気迫るものがありました。

みんな同じなんだな。
歳はとりたくないもんねえ。

でもね。

映画のなかには、こんなセリフも。

心を持ってしまった空気人形が
よろこびと希望に満ちて言う言葉。




歳をとるの。私ね。歳をとるのよ。




そう。


私たちは生きている限り、老いる。


加齢を全肯定するシンプルな言葉によって
あたりまえの事実が胸に響きました。

歳をとるの。私も。
生きているから。

------------------------------------------------------

「空気人形」でも抜群にかっこよかった高橋昌也氏、79歳。
ブログの写真もおしゃれなので、よければご覧ください。

俳優・演出家。
99年閉館まで銀座セゾン劇場の芸術総監督。
1993年末期食道がんを宣告され、食道全摘出。
2000年から13年間休止していた俳優業復帰。

かっこいい。歳をとるって素敵だ。
--------------------------------------------------------

【関連記事】
アンチエイジングという「老化」



関連記事

スポンサーリンク