俺様風オジサンに学ぶ処世術。

ずーっと若いころは、

駅の券売機の前で
久しぶりに外出した感じの熟年女性たちが、
ボタンをじっーと見つめた後、
運賃表をじーっと見つめて目的地と運賃を探しだし、
やっとのことで切符を買い終わったと思ったら、
後に続く行列の存在をさほど気にする様子なく、
仲間うちで互いの苦労をねぎらうように微笑みかわしたりなんかして、
堂々と悠然と券売機のもとを去ろうものなら、

「キーっ。ここでとるべき態度は、
堂々じゃなくて、ペコペコでしょうが?!
しかも、なにのんびりしてんのよ?!」

とイライラが頂点に達し、
現役の、若者の、他人に迷惑をかけない買い方の、
しかるべき見本を示してやろう!とばかりに
8倍速くらいで歩きだし、肩がぶつかっても知らんよ、フン!的雰囲気で
券売機の方向へ突進したものですが、


今思えば、あれは人を人とも思わぬ行動でした。


あれからわたしも十分すぎるほど大人になり、
今では、ああいった各種券売機の進化ならびに多機能化を
さほど好ましく思わない、というか、
「もう、このへんの便利さでいいよ。あんまり複雑にしないで」
と祈るような心持ちになってきたので
かつての「券売機前の悠長なおばちゃんたち」には
心から謝罪したい気分です。

ごめんなさいね。

時は流れて。

ホームセンターで数点の日用品をカゴに入れ、
レジに並んでいたときのことです。

わたしの後には、単3のアルカリ電池パックを手にした
60代半ばの男性が立っていました。

こういったところでは
レジの女性が、前の買い物客のカゴを移動させて空いたスペースに、
自分のカゴをズリズリと移動させつつ、
順番が来るのをおとなしく待つのが一般的ですが、

どうも、後の男性はそうしたくない様子なんですね。

「邪魔だからどけ」的オーラを放ちながら、
わたしをグイグイグイグイ押すかのように距離を縮め、
スリッパ履きの片足のつま先をパタパタパタパタと
忙しく鳴らして周囲をキョロキョロ見ています。

そして、わたしの買い物かごが移動したと同時に、
単3の電池パックをボンと台に投げ、
わたしがお金を払っているあいだに
ご自分も支払いポジションまでポケットに手を入れて移動し、
小銭入れをポケットから興味なさそうに出して
100円玉を何枚か投げ置いたところで
次の硬貨が見つからないのか、
小銭入れのなかを探しはじめました。

ちゃんとした企業でちゃんと働いてきた感じのオジサマでしたが、
見ず知らずの方とはいえ、
この方の奥様のご苦労がしのばれます。


わたしのことも、

レジの女性のことも、

目下のもののように扱うクセを

このオジサマは、いったいどこで身につけたのでしょうか。


わたしの父は晩年、指先の動きが不自由になり、
小銭入れをレジの女性に渡して、
「すみませんけど、ここから出してくれんですか」と
頼んでいました。

このオジサマも、いつかそうなる日が来ないとも限りますまい。
現に今も、こうやって小銭入れと小銭の出し入れに
足元ならぬ手元をすくわれ、
レジの女性に冷たく見つめられたんですから。


人には人として接する。


いつでも、どこでも、だれに対しても
これだけは忘れちゃいけませんな。

若いころの券売機の思い出とともに
胸にしかと刻もうと思いました。


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長大な巻物のようになっていますが(笑)最古記事から読んでいただくと面白いですよ?うわめづかい

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