「ただならぬバアさん」への道。

このブログを始めたのは一昨年の5月。
当時のわたくしの年齢は47歳でした。

そのころを振り返り、
40代半ばごろのわたしの願望を
一言で申し上げるとするなら、


もうひと花、咲かせたい。


であったように思います。


しかも、その「花」は、
30代までに手に入れられていた「花」ですね。

別の言い方をすると、


30代までのわたしが世界との間に結んでいた関係


ってことになるかもしれません。

いや「世界」といってもね。
その「世界」が、ものすごく狭いわたしのことですから、
「世間」とか「異性」とか「友人」とか「職場」とか「お店」とか・・・
まあ、そういったものから成り立つ
ごくごく小さな「世界」のことですけどね。


自分が、すでに、おばちゃんなのはわかっているけども、
「本格おばちゃん」にはなりたくないよー。
だって、そっちの世界は灰色でしょー。
灰色に決まってるでしょー。つまんないでしょー。

まわりからも「おばちゃん」って呼ばれてさ。
「年配の人」なんて呼ばれてさ。
「かなり年だと思うよー」なんて言われてさ。
あー、やだやだ。
もうひと花咲かせてから、本格参入する。
だから、まだ、そっちに入れてくれなくて結構です!



みたいな(笑)


しかし、その咲かせたい「ひと花」って、
いったい、なんだったんだろうか。
不倫か。逃避行か。
そういった官能や情動がいっしょくたになった
燃え上がる何かのことか。


ま、それはそれとして。

この2年間の変化が大きかったんですよね。

どうもわたくし、多くの女性より早熟のようで、
当人の予想をはるかに超えてスタタンタンと、
月経不順となり、
女性ホルモン低下となり、
閉経を迎えてしまいましたから(合掌)


そして、今は、


ああ、もう、そういった意味でのひと花は
咲くなら咲いたでうれしいですけれども(とっても)
咲かないなら咲かないでもいいですよ。



な気分になっています。


老いの受容か。


ま、その代わりといっちゃなんですが


ただならぬバアさん


としての未来を、ぜひとも志願したいと思うようになりました。


フツーのバアさんだが、
よーく見たり、じっくり話すと「ひと癖ある」バアさん、
といえばいいでしょうか。
そんなバアさんにわたしはなりたいです。


大橋歩さんとLEEやMOREの元編集者 田中真理子さんの
「ふつうのおしゃれ」についての対談
失礼ながらお二方とも、
ただならぬバアさんの風情が
ただならぬほど漂っていてたまりません。
「現役のバアさん」ならではの風情といえばいいでしょうか。

その大橋さん作ったふつうの服は、こちら。
そもそもは50代以上の女性のための服だそうです。


【関連記事】じいさん、の観点から老いを考えたのがこちら(笑)人気記事です♪
同窓会。女で行くか、それとも・・・

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「メンテナンス癖」が美を左右する!


電車のなかで若い女性を見ると、


ああ。そんな感じのオシャレをしていたら、
わたしみたいなオバチャンになったとき、
大変だよー。苦労するよー。



と老婆心ながら、
こっそり耳打ちしてあげたくなることがあります。


ここでいう「そんな感じ」とは、

(1)(安物の)流行服で全身をキメている。
(2)髪も一応は流行のスタイルである。
(3)靴やバッグの扱いが雑である。靴なんか磨いたことなし。
(4)メイクもやや雑。髪の手入れもやや雑。
(5)というわけで、もろもろが雑。


という感じです。

なんというか、
こう、細かいところには、あまりこだわらず


全体の雰囲気が、
そこそこ流行の範囲内に収まっていて
それなりに似合っていて、
自分が満足していれば、
それでオーケーとする姿勢。



といえばいいでしょうか。


わたしはまぎれもなくそんな「若い子」でしたね。
そして、今も、あちこちで「わが後輩たち」をたくさん見ます。


いやー。若い子はそれでもいいんですよね。
(楽しみなさいねー。そんな時はあっという間に過ぎるからねー)
しかし、40代半ばころからでしょうか。


オシャレを成り立たせるメンテナンスに
時間をかけなければならない時期に
いよいよもって本格的に突入したことを知るのです。

(知りたくなかったけどね!)


髪も、肌も、服も、靴も、バッグも、体重も、筋肉も
これ、すべーて、メンテナンス。



別名、「お手入れ」とも呼ばれるようですが、
これらは基本的に、

(1)根気よく、丁寧に、途中で投げ出さず、しっかりと、継続することが求められ、

しかも、

(2)洗う、磨く、拭く、塗る、絞る、研ぐ・・

という、まあ、はっきりいって退屈で単調であまり面白くない作業に、
何がしかの喜びを見出すという、
「ファッション雑誌をポテトチップスを食べながら見る」的な
グータラな楽しさの対極にある、
丁寧で地道な精神性が必要なのです。



はあ・・・無理。わたしにはやっぱ、無理 



年をとればとるほど、
奇抜な服装をしている雑な感じの人より、
細部まで小ぎれいな人のシンプルな装いが美しいってことは
わかっちゃいるんですけどねぇ。


「わたしはあなたの細かいところは見ないから、
あなたもわたしの細部は見ないでね条約」



を世界中の人々と締結できないかなあ。
今すぐにでも調印するけどな。わたし。老眼だし。


なんてどーでもいいことを長々と言っていますが(暑さのせいでしょうか)
わたしもそこはそれ完全にはあきらめず
できる範囲で努力したいと思うだけは思いますので、

万が一、若い女性がこのブログを読んでくださっていたら、


今のうちから、「メンテナンス癖」をつけることを
強く強くお勧めします。


迂遠なようですが、
化粧ポーチを整理する、あたりから
始めるのがいいかもしれませんね。
もしくは、靴のヒールの底を直しに行くとか。


【関連記事】普段着から考えてメンテ癖をつけましょうか♪よければ、こちらも。
普段着についての記事が一挙に読めます。

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にじみ出る「青春時代」の刻印。


姉がコーラスサークルで
お世話になっているピアノ奏者の方が、
驚異的に若く見えるらしく、
「30代だと思っていたら、50代だった!」と、
電話の向こうで、びっくり仰天していました。

とはいえ、よく聞いてみると
至近距離で見たことはないらしく、

・髪の毛が明るい色で長い
・いつもフワフワしたパステルの服を着ている
・前任者が20代だったので、同じように若いお嬢さんと思い込んでいた


など、複数の要素がからみあった
「思い込み」のなせる技のようなんですが。

それにしても
その方の若づくりがうますぎるのか。
姉の見る目がなさすぎるのか。


多少の年はわからんねー。
わたしも50歳で通そうかなー。

(姉の実年齢は62歳)

と続けて恐ろしいことを言っていました。


当然ながら、ムリムリ。


「見た目」的にもムリですが、
「見た目じゃないところ」的にもムリなんです。それは。


仕事先でこんなことがありました。


「暑いですねー」と20代前半の男性スタッフにいわれたので、
「暑いですねー。灼熱地獄ですねー」と答えたわたしは、
彼の「そうですねー」というオートマチックな返事を待つともなく待っていたら、



おおっ!灼熱地獄!
その言葉、めちゃめちゃ久しぶりに聞きましたよ!



と「自分が子どもの頃にテレビで見ていた、
自分の母親と同世代の芸能人に大人になってから遭遇した」みたいな、
懐かしいー!おかあさーん!的な
想定外のリアクションが返ってきて


コトバに年が出たことを知らされました。


ふーん。「灼熱地獄」もそうなんだ?いつの間に?
夏になると毎年、言っていたぞ、わたし。

こういうときこそ決して陥りたくないのに、
必ず陥ってしまう「ちょっとした狼狽」に陥り、
「だって灼熱地獄でしょー!ハハハ」と
「この暑さを表現するために、わざと言ってみた」と
受け取れないこともないようなビミョーな弁解を込めながら、
さばけた感じに聞こえるように笑い飛ばしましたけどね(←バカ)。


ことほどさように、


「生きてきた時間」や
「青春を過ごした時代」というものは、
知らず知らずににじみ出ているワキ汗と同じように、
あらゆるディテールからにじみ出るのです。



年齢を大きくサバ読もうとするなんて、
その苦労、想像するだに恐ろしい。


ま、年齢をサバ読む必要なんてまったくもってなく、
コトバに年齢が出ても
これまた、まったくもっていいんですけどね。


でもね。


先日、もろもろの会員証の入ったポーチをなくしてしまい、
図書館でも再発行してもらったんですが、
30代前半の感じのいいキレイな女性に
「生年月日をお願いします」といわれたとき、
ほんのちょっとだけですよ。ほんとにちょっとですけど、


「ああ、もっと若い年齢だったらよかったなあ」
と思いました。



これといって若づくりはしなくても、
現在の年齢をそれなりに受け入れていても、
そして、そこに、それなりの幸せを見出していても、
若さには、なんだか甘い誘惑があるんですね。

加齢って、ほろ苦いです。


【関連記事】わたし、リアクションが昭和な女です。こちらもどうぞ♪
痛い40代。敵は若者コトバ!?

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「ざまあみろ」を座右の銘に、してみる?


タイトルからして中途半端で失礼。


暑さに負けそうなのに、
加齢にも負けて
そんな情けないことで、どうする!?



と自分を叱咤し、激励し、奮い立たせて
今日はいつになく前向きな記事でもって
いくつもりなのです!


が。


記事の内容が、やや他力本願なんで、
タイトルも鼻息もやや中途半端になっているというわけ。


ま、それはともかく、


今回、どなたのお力を借りようとしているかというと
日本を代表する女優・浅丘ルリ子さんです。


1940年。満州国新京市(現・長春)生まれ。
70代になったばかりですね。

2002年の紫綬褒章に続いて
先日は、旭日小綬章を受章されましたが、
そんな風に単に偉い人なだけでなく、
出演作、目白押し。
舞台や映画の主役、目白押し。

RASAOKA.jpg
↑見よ、若いときの、この美しさ!


なかでも最新作の「デンデラ」は、
倍賞美津子、草笛光子、山本陽子、白川和子という
日本を代表する錚々たるバアサンを従えての堂々たる主演です。


その浅丘さんのインタビューの答えが痛快でした。



「若い人ばかり主役にする最近の傾向に、
ざまあみろって思ったわ。」




「ざまあみろ」
こんなにいい言葉だったんだ。
痛快で、胸がすくなあ。


うん。よし。
わたしも、これからの人生、
若い人にニコニコして
「いつまでも年寄りが大きな顔してちゃダメ。
若い人が活躍しなきゃ」なんて媚を売るとしても、
折々に、陰で、こっそり、
「ざまあみろ」と言っちゃおう。
何度も、何度も言っちゃって
「それ見たことか」ってほくそ笑んじゃお。

さらに別のインタビュー(3つの質問)では、
人生に影響を与えた本は?という問いに、


「本はあまり好きでないので読みません」


これも痛快だー。胸がすくー。


フツーは、一冊くらいひねり出して言うよ。
バカだって思われたくないからね。
「アンナ・カレーニナです」「イワンのバカです」とか。

そこを、


本はあまり好きでないので読みません。


「読書は知性の源、知性こそ素敵な老いの土台」的な
世間一般の教養主義を
タバコの煙とともに一笑に付すような、カッコよさ。
リリーさん(「男はつらいよ」の)、健在ですな。


しかし、ここまで書いて思ったけど、
(ってことは、みなさん薄々疑問に感じてたかもしれないけど)
わたしの場合、これからの人生において


いつ、いかなる場面で若者に対し
「ざまあみろ」とほくそ笑むチャンスがあるのか?



という問題が手つかずのまま残っている気がしますが、
そこはそれ、まだ時間はたっぷりあるので、
おいおい考えることにして、
今日はアイスでも食べて
暑さに弱った体をいたわることにします。


ざまあみろ、夏。って感じで(笑


【関連記事】かなり昔の記事ですが。芸能人つながりで。どうぞ♪
意外に役立つ!秋吉久美子。

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上を向いて歩こう。いや、ほんとに。

みなさんもこの暑いなか、
日々、奮闘していらっしゃると思いますが、
わたしたち夫婦も、今年に入ってから、
仕事に生活にいろいろと奮闘を続けております。

夫は、小さな小さな会社を経営しているし、
わたしはフリーランスなので、
どちらも、「仕事を続ける」のはもちろんですが、
「仕事をつくる」ってこともしなければなりません。

そのとき、「今の延長線上にある仕事だと頭打ちだなあ」
なんてことも年齢ととともに感じますから、
いろいろと模索するんですが
うまくいかないことも多いです。


昨日は、残念ながらそんな日でした。


パソコンから離れて、
和室の真ん中まで歩いてじーっと仁王立ちして、
ベランダで揺れる洗濯物を見ていました。

しばらくしたら、娘が帰ってきたんですが、
先週、ライブに行った余韻が冷めないらしく、
「Rad Wimps」がいかに「神」であるかを
熱く語るのを仕方なしに聞いていました。

なんせ「和室の仁王立ち」から時間だけが経っているんで、
犬の散歩に出るときなんか、もう、


よしっ!やっと落ち込める時間が来たよ。
さあ、だれにも遠慮なく落ち込んじゃうよ。
落ち込んで、この感情にどっぷり浸って
ネガティブ思考にまみれて、自分を憐れみまくるよ。
さあ、散歩。行こ、行こ、行こ。



と、なんか、ちょっと楽しみなような
風呂上りのビールをちょっとだけ意図的に延ばしてみるような
「待ってました!」的な気持ちになって家を出たんです。

いやあ。
犬といっしょに夕暮れの道を歩くのはいいですよー。
存分に落ち込めますよー。
犬の背が低いから、うつむき放題。
背中丸め放題!
トボトボ歩き放題!

「あ、●●(娘)ちゃんのママ!」と
クラブ帰りの中学生にあいさつされたり、
「あ、▼▼(犬)ちゃんのママ」と
犬の散歩仲間に声をかけられるなど、
やや不本意な一時停止はありましたが、
なんとか、それなりに「落ち込み」を堪能することができました。


その帰りのことです。


生まれて数カ月のお孫さんを抱いた白髪の女性が、
その赤ちゃんを上下にゆっさゆっさと揺らしながら


「はい。はい。よかった、よかった、よかったねー」
とあやす声が聞こえました。


「ほーら。ほーら。よかったねー。虹が出てよかったねー」


見上げたら、
パーフェクトな弧を描いた、
赤から紫までが鮮やかに見える、
大きな虹が出ていました。


ああああー。こうしてはいられぬー。


ケータイを出し、
写真を撮ったら、
なぜか連写になってしまってあわてふためき、
「ああっ、もう写真はいいや」と一枚も保存せずにあきらめて
娘に電話して「虹が出てる!焼き肉屋方面。すっごい虹!」と
虹と焼き肉屋はミスマッチだなと思いながら伝えて、
空をあおぎました。

それから、犬を引っ張って
マンションの敷地内に入ると、
ご近所に住む70代の上品なフジワラさんが、

「虹、虹。虹がね、虹?」と
挨拶なのか疑問なのか、感嘆なのか
よくわからない感じで話しかけてきて、
「はい!すんごい大きいですよ!!」と言うと、
「今、友だちに聞いてねー。家から見えへんから急いで出てきたのー」
となんか言いわけするようにお辞儀するように体を揺らしながら
虹の全景が見えるところまで走ってきました。


ああ。虹もありがたいけど、
孫に虹を語っていた新米風お祖母ちゃんも、
虹にあわてるフジワラさんも
ありがたいよぉーーーと思いました。


それだけの話です。
まとめも、とくになし。
あえていうなら、上を向いて歩こう、か。
虹の造形はすごい、とか。
いや、ほんとに。


【関連記事】もし、あなたも落ち込んでいるなら。こちらも、どうぞ♪
どう?マイナス思考との付き合い方。

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堂々たる「すっぴん」の美しさ。

こんにちは!Carinaです。
暑すぎる晴天から一転、西日本は暴風雨へ。
変化に富んだ夏の連休でしたが、
みなさま、いかがお過ごしでしたか。

それにしてもーーーーー!

小さな町工場の事務員さんや
スーパーのレジのバイトさんや
台車を押して荷物を運ぶ宅配スタッフさんや
焼鳥屋さんで生ビールを運ぶバイトさんのような、

若くて、元気で
気がきいて、芯が強くて
よく動いて、頭の回転が速くて、
恋をしたら一途で、
ニコニコしているけど頑固で、
チャキチャキと段取りがよくて、
若いのにしっかりしているから、
ついついオバチャンも悩みを打ち明けてしまうような、

そんな、どこかで出会ったことのある、
もしかしたら、自分もそうだったかもしれない、
日本の「標準系女の子」が、
集団となってここまでカッコよく、
ここまで美しい姿を見たのは
生まれて初めてでした。


はい、なでしこジャパンです。


いやあ、この方たちの活躍には、
暮らしを背負って格闘する「雑草系おばちゃんたち」に
地下水脈のところでつながっているような、
「生活の根ヂカラ」を共有しているような
そんな親近感を抱いた方も多いんじゃないでしょうか。
(彼女たちの類まれな能力と努力を忘れて、
盛り上がってしまう身の程知らずには、目をつぶろう。この際。)


飛ぶ女の子。
跳ねる女の子。
笑う女の子。
抱きつく女の子。
しがみつく女の子。
ガッツポーズの女の子。
日焼けした女の子。
一重まぶたの女の子。


ああ、なんて、堂々とすっぴんなんだろう。


こんな、(たとえ化粧はしていても)
すっぴん感あふれる若き日本女子の集団を、
世界の大舞台という晴れやかな場所で
ゴールドシャワーとともに
誇らかに見ることができて
ホントーに幸せでした。


うれしかったな。
かっこよかったな。
美しかったな。


というわけで
いろんな意味でうれしかった連休最終日。
わたしは、夫とともに
このところ日増しに濃厚になる老夫婦感をたっぷりと漂わせながら
(↑いや、ほんとまじに。
つい、この前まで「小さな子のいる夫婦」だったのに、びっくりですよ!)
京都の洛北へ行って参りました。しぶいー。


蓮華寺という小さなお寺なんですけどね。


あいにくの天気とはいえ、
祇園祭の直後の三連休最終日であるにもかかわらず、
私たちを含めて参拝者は3組のみ(しかも時間差)。


IMG_0809_convert_20110719145025.jpg



↑写真に映る柱ですが、
書院内部から庭にかけて
少しずつ、節多く、丸く、自然木に近いものが使われていて、
庭の風景にいつの間にか溶け込むように計算されているそうですよ。
(小体な造りが、なんとも居心地よし)


まー、なんだか偶然にも、
撫子と蓮華という
あまり目立たない小さな花に、
心の底から、うっとりとした連休となりました。

IMG_0801_convert_20110719145429.jpg


ひっそりとした山門と
庫裏へと続く参道は、
大人の旅が似合う雰囲気。
わたしたちのような老夫婦感が漂いはじめた夫婦はもちろん、
アラフォー女子傷心の一人旅とか
人目を忍ぶ恋の逃避行なんかも
盛り上がると思いますよー(っていいのか、そんな下世話な締めで)

京都に行く機会があれば、ぜひ。


【関連記事】昨年のほぼ同じころの記事をもってきました。
関連性はそれだけです(笑 よければどうぞ♪
40代のブラは、その使命を果たしているか!?

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「スイートな老女」になる方法。

「可愛いおばあちゃんになりたい」とか
「カッコいいおばあちゃんになりたい」とか、
そういった「なりたいおばあちゃん像」を語るのは、
女性が語る「未来の憧れ」の最後を飾るものかもしれませんね。

「こんな高校生になりたい」
「こんな美人になりたい」
「こんなパティシエになりたい」
「こんなお嫁さんになりたい」
「こんなお母さんになりたい」
「こんな大人の女になりたい」


などなど、
今の自分のちょっと先を思い描いて語る「憧れ像」の数々。
振り返ると、そのどれにもなれなかった「憧れの残骸」の数々。
その最後の砦ともいえるのが、


こんなおばあちゃんになりたい。


すでにおばあちゃんになってしまっている人は
「こんなおばあちゃんになりたい」とは
あんまり言わないと思うので、


やはり、


こんなおばあちゃんになりたい、と
夢見るように語れるのは、
若者として駆け抜けるレースの
最終ゴールラインぎりぎりあたりにいる証拠かもしれません。

ゴール寸前、レースは終了間近ともいえるし、
それでもなおレース途中ともいえる
ビミョーな時期。


どのように生きれば、
スイートな老女になれるか。


宮迫千鶴さんは50歳前後という、
やはりビミョーな時期に、
そう、自分に問いかけています。

--------------------------

トシをとって
「甘い感じ」になるためには
何をすればよいのだろうか。


(中略)


「甘い感じ」というのは、
他人向けのものでなく、
その女性が長い歳月のなかで大切にしてきたロマンティシズムであり、
それが老いという最終の実りの季節を迎えて
あたかも長く寝かせた葡萄酒のように
ふくいくとした香りとなって漂っている。
そういう「甘さ」なのである。


-----------------------------------


その「甘さ」いい!
「可愛さ」じゃなくて「甘さ」だ。
そうだ、そうだ。いい、いい!



と思わず膝を打った方、多いんじゃないでしょうか。

上記は、「美しい庭のように老いる―私の憧れの老女たち」という本のなかの文章です。

しかし、すでにご承知かもしれませんが、
宮迫さんはスイートな老女にも、
ビターな老女にもなることはありませんでした。

2008年、60歳で亡くなったからです。
60歳。
「老いの新入生」にすらならないままに、
この世を去ってしまわれたんですね。

本のなかでは
キャサリン・ヘップバーンや
ジョージア・オキーフなど
最後まで甘さを残して老いを生ききった老女たちが、
共感とともに語られています。
(いずれもわたしのようなある種の「老女マニア」には
たまらん存在ですな)


50歳目前のわたしに「憧れ」を与えてくれた
宮迫さんに深く感謝します。


★こちらは遺稿集。
タイトルを『あら、死んじゃったわ』にしようと提案したところ、
出版社に「いくらなんでもそれは」と拒否されて
「楽園の歳月」になったそうです。
Diaries of Klee Society に書かれていました。

楽園の歳月―宮迫千鶴遺稿集楽園の歳月―宮迫千鶴遺稿集
(2009/01)
宮迫 千鶴

商品詳細を見る



【関連記事】本の紹介つながりで。よければこちらの記事もどうぞ♪
「人生はどっちにしろ後悔する」理論

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年とともに感受性は豊かになる!

土曜日の夜、小林旭さん出演の番組を見ました。

・・・と書くと、
「ああ、Carinaさん世代のアイドルなのね!」
若い女性たちが納得しちゃうと困るので、
ここで、あえて、仰々しく否定しますが、
それは違いますよ。

小林旭さんも、
石原裕次郎さんも、
すでに「ちょっと太ったおじさん」でしたからねー。
「どこがカッコいいのかな?」でしたからねー。

ププ。そんなこと。
ほんとは、どうでもいいことなのに、
こだわっちゃうところが人間が小さい。

あれですね。
そのスターが、自分と同世代のスターか、
姉世代的スターか、親世代的スターかってことに
意外にこだわるんですね。
「あ、その人は同世代じゃないからね」とか、
「その人は、もっと上の世代のアイドルだからね!」とか。
年下の子がいたら、いちいち念押ししたりしてね(笑)
(年下にとっては、どーでもいいことなんだな、これがまた)

その番組は、
武田鉄矢さんが司会。
メインゲストが小林旭さん。
さらにそこに浅丘ルリ子さんが登場という、
濃厚かつ豪華かつ絢爛かつ過発酵な布陣でした。
人によっては、くどい、と感じるかもしれません。
どーでもいい、と感じるかもしれません。

最初のうちは、わたしも娘に、
「どんなアイドルも年をとると
こんなおじさんになっちゃうんだねぇ」とか、
失礼なことを申し上げつつ見ていたんですが、

旭さんと浅丘さんの間に恋愛感情があったことや、
お互いがその記憶を今も大切にしている感じや、
浅丘さんのシワの多い手がやさしく旭さんに触れる感じや、
当時の撮影所の若々しく楽しい雰囲気が、
「老いた」としか言いようのないお二人の口から
楽しげに、懐かしげに話されるとき、


ポロン。ポロロン。


と同じく老いかけているわたしの
琴線にですね。触れるんですね。

ポロン。(←わたしの琴線の音色)



そこに歌。マイトガイの歌。



続いて美空ひばりさんとの別れの思い出。



琴線にポロン。



そこに歌。マイトガイの歌。



ポロン→歌→ポロン→歌の規則的なマインドコントロール効果で、


小林旭のカッコよさの片鱗、わかったかも!


という、思ってもみなかった境地に至りました。


いやあ。懐メロや懐かしのスターの守備範囲が、
自分と同世代のスターから、
さらに、上へ。上の世代へと広がる予感に震えた
土曜の夜でしたよ。


その後、NHKプレミアムは、
孤高の女優・グレタ・ガルボの人生を
坂東玉三郎氏が丁寧にたどるという
これまた文句のつけようがないほど、
濃厚かつ豪華かつ絢爛かつ迷宮的な番組へ。

ここでも、
ガルボのみならず、
玉三郎氏のファッションや背中や立ち居振る舞いや表情から
その複雑であったろう人生に思いをはせ
胸ふるわすこと尋常ならず。


いやあ。


あらゆるディテールから、
その人の人生を想像し、
哀しみや挫折などに思いをはせ、
胸をふるわせる。



年をとって初めて知るよろこびというか、
おもしろさというか、感じる力というか、
なかなかにしてスゴイぞ!
・・・と思いました。


挫折や後悔やあきらめの記憶が、
他の人のなかに「同質の体験」を探りあて、
大きく共鳴するんですね。



若いときとは感動の質は変わりましたが、
感受性は健在だと思いました。


あー、そうだそうだ。最後になりますが、
マイトガイは小林旭さんの愛称ですからね。
「NARUTO」のほうにもいるらしいけど違いますからねー。
・・・両方書いちゃうあたりが、ププ。やっぱり人間的に小さいな(笑


【関連記事】こちらの記事もどうぞ♪威勢のいいこといってます(笑
山ほどあるよ!年をとる楽しさ!

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「美STORY」に上沼恵美子、の効能。

歯医者さんで、
「大学付属病院の●●准教授に紹介状を書きましたからね。
親知らずを抜いてもらってください」と言われ、
ややションボリして座った待合室で、
目の前のマガジンラックに「美STORY」最新号を見つけました。

あれ?
もう何年も通っているけど、
ここには毎日新聞と日本経済新聞と、
この先生の師匠にあたる人の著作と、
女性週刊誌(←師匠が来院したときにはなぜか必ず撤去される)しかなかったのに。


久しぶりだな。読もうかなあ
・・・うーん。やっぱり、やめとこうかな。
必ず、やられるからなあ。

そうなんですよね。
必ず、やられるんですよね。「美STORY」には。
みなさんは、やられませんか?

わたしの場合、その「やられ方」は、


「もう、このまま、古女房と一緒に枯れてもいいかな」
・・・と思っている初老の男性が、
ある日、ギャルを連れたかつての同窓生にばったり会ってしまい、
「いやあ、久しぶり!元気かい。俺、今ちょっとあれなんで~」
と、これ見よがしに小指を立てられ、
「ふん。いまどき、小指を立てるかな?」と眉をひそめつつも、
かすかに、うらやましいような
なーんか、自分が、負けているような
急に老けこんでしまったような、
ものすごく損しているような感じがする・・・



というのに似ています。(例えが変でごめん)



性と金と体面にパワー注入されて生まれる「現役感」に、
わが人生が敗北する感じ。



それ、味わう?
抜歯指令に凹む今、味わう?


味わうことにしました。

そして驚きました。

巻頭インタビューが、
上沼恵美子さんだったからです。


これってレオンの表紙が、
パンツェッタ・ジローラモから、
綾小路きみまろに変わったみたいな感じでしょうか。


ああ、でも。


わたしは、そこに「欲望の自然な流れ」と
「欲望の充足」のヒントを見たような気がしたのです!



40代女性の欲望のデパート「美STORY」は
えみちゃんインタビューの後、
広末涼子インタビューで浪花な生活感を一掃し、
カタツムリや蛇を動員した韓国コスメ、
妻に欲情しない理由を座談するセックスレス特集と続きます。
それは、性欲と愛憎がうずまく「婦人公論」の豪華ビジュアル版のようでもあり、


さながら40代女性の「不満と渇望のデパート」のごとく、
陳列された記事のすべてが負のオーラを放ち、
私の心にザラッとした不幸を残していくのです。



その巻頭に上沼恵美子。


自力で財を蓄え、
セーブしながらも現役として活躍し、
レクサスを乗りまわし、
ハワイに2つの別荘を持ち、
宝石が大好きで、
エステで肌は磨くけども、
食べたいものは食べる、太っててよし、
と語る上沼恵美子。

スリムなボディや
お盛んなセックスとは
縁遠いように見受けられるはするものの、
それでもその手に確実に握っているに違いない
「充足している欲望の数々」。


デブでもいい。満たされていれば。


えみちゃんには誠に失礼ですが、
わたくし、勝手にそんなメッセージを受け取らせていただきました。

●●でもいい。満たされていれば。
↑↑
ここんとこ、意外に大事かも。
渇望のデパートから自らを救済する鍵だったりして。


【関連記事】ここにも美STORY&上沼恵美子氏関連記事が!そんなに好きか>私
40代の人権運動?!「美魔女コンテスト」

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
長大な巻物のようになっていますが(笑)最古記事から読んでいただくと面白いですよ?うわめづかい

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