背伸びしない「本物感」でよしとする。

もう十数年前になりますが、
舞台照明家の友人が、
うちにやってきたとき、


「最近のテーブルはこんな仕上げが多いね~」


と何やら寂しげに、嘆かわしげに
失われゆく日本の美を惜しむように
小じんまりと座って
両手でコーヒーカップを握って
ため息をつきながら
テーブルをみつめて
ひとりごちるではありませんか。


え?


と気になったものの、
変に刺激しして彼のうんちくを聞くのは面倒臭かったので
「そう?」と元気よくスルーしたんですが、


仕上げか。


と印象に残ったのを覚えています。

出自も趣味も学校も
芸術系純粋培養の彼とちがって
わたしが育ったのは、

家具屋さんで新しい家具を見れば「きれいね~」
ピカピカの家電を見れば「よかね~」
連呼するようなファミリー。

インテリアコーディネートなど気にせず、
年末にもらった宣伝入りカレンダーを
家のあちこちに、ひとつ残らずいそいそと掛けてまわるのが
年の瀬の恒例行事のような家でしたから、

家具の「仕上げ」の良しあしを語るなんて
そんなこと、あなた、
達人とか通人とか芸能人とか、文化人とか、
そういった特殊な世界に住む人たちの
特殊なこだわりだと思っていましたよ。

いまにして思えば


「(おそらく)このテーブルのような
ウレタン仕上げは好きじゃない」



と言っていたんでしょうが、

彼のやや意地悪な詠嘆のおかげで
わたしも「仕上げ」をちったぁ気にするようになり、
さほど高価でなくても
自分の気に入った「表面の質感」をもつ家具を
以前よりは根気よく探すようになりました。
意地悪な友人もたまにはいいもんです(笑)

で、話は変わりますが、
わたし、ずっと上質の皮のバッグが欲しい
と思っていたんですよねえ。
(ほら、なんせ、合皮の安物バッグ専門家でしたから)

ところが、自分が無理せず買える金額で
「ああ、これ好きだ!」という質感とデザインのバッグに
なかなか出合えませんでした。
(というほど探していないんだけども。
ま、話の成り行き上、そういうことにしておいてもらって)


皮の本物に固執しすぎてないか。
布の本物でもいいんじゃないか。



と自問自答し、
そうだそうだ、そうしよう!と考えを変えて
アトリエ・ペネローペのバッグを買いました。


bag.jpg
(写真はホームページより)


持ち手だけが牛皮なんですが、
ざっくりしていて、
この写真ほどナチュ系な感じではなく、
わたしみたいな仕事なら十分に持っていけて
ちょっとした買い物もオシャレっぽく見えて、
型にかけた姿もきれいで、
気に入っています。

「高価でない本物」って
きっと世の中にたくさんあるから、
固定観念にとらわれず、
自分に手に入る範囲の「本物」を携えて
機嫌よく女っぷりをあげたいなあと思う、
50歳の秋です。


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40代。バッグや靴の価格は?

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
長大な巻物のようになっていますが(笑)最古記事から読んでいただくと面白いですよ♪うわめづかい

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