自分の時間だけが止まるとき。

幼なじみのE子は、
小柄で色白で、女の子らしい雰囲気のわりに
媚びない、さばさばとした性格で、
男女ともに人気がありました。

学生時代には、
高学歴・高身長・おそらくは高収入も間違いないであろう
バブル期のエース的存在「三高」男子のR君に熱烈に想われ
わたしたち非モテ系女子の
羨望と嫉妬の的でもありました。

でも、若い二人の呼吸が合わなかったというか、
タイミングがずれたというか、
E子が、ようやくその気になったときには
R君は、長い片思いに別れを告げ、
どこかのお嬢様とお見合いして結婚しちゃったんですね。

E子は、その後、結婚はせず、何度か転職しながらも
自分の能力を発揮できる分野を見つけ、
いまも、バリバリと仕事をしています。
相変らず色白で可愛いらしく、
「45歳くらいまでは、ものすごくモテた」と言ってのけ、
「永年非モテ」のわたしに格の違いを見せつけます。


先日、このE子に電話をもらいました。


インターネットで検索したら
R君がフェイスブックをしていることがわかり、
「同窓会とかできたらいいなあ」と思って
思い切って自分も登録し、
友だちリクエストを送ったそうです。
すると、数時間後に「懐かしい!メールください」と返事があり、
自分もすぐに返事を返したけれど、
それ以来、ぱったりと連絡がないというのです。

E子は、いろんなことを後悔していました。

ひとつは、R君のネットワークには、
アメリカ留学中の娘さんも含まれるなど
アットホームなものなのに
自分が連絡してよかったのか。

いろんな意味で連絡して
迷惑じゃなかったか。

ネット上に軽率に個人情報を載せちゃって
おかしなことにならないか。


などなど・・・。


私 「どんな個人情報ば、載せたと?」
E子 「名前と生年月日だけよ」
私 「ああ~、そしたら全然大丈夫・・・。え!?プロフィールも空欄?」
E子 「うん(きっぱり)」
(←E子はこういうところ、ものすごく慎重)
私 「じゃあ、E子がネット上では怪しい人になっとるよ。
   プロフィールには仕事とか趣味とか、もう少し書いたほうがよかよ。
   R君だってE子かどうか不安で返信せんとじゃなか?」



と、コテコテの長崎弁で
SNS上のコミュニケーションについて
いろいろと語りました。

R君が、E子の友だちリクエストを受けとり、
E子のフェイスブック上のページを見る。
そこには名前と生年月日だけ。
写真もなし。
友だち登録された人はゼロ。



なりすまし、と思ったかもしれません。
あるいは、「ちょっと重いな」と感じたかもしれません。



相変らず若々しく、ハツラツとしているE子の「いま」が
プロフィールをちゃんと書かなかったばかりに、
SNSを通じてちゃんと伝わらなかったことが
すごく残念だと思いました。

海外旅行が好きなこと。
猫を2匹飼っていること。
仕事をがんばっていること。
ルックスだって同世代の中じゃ、まだまだイケてること。

などなどです。


でも。


電話を切ってみて、こうも思いました。


E子は、R君のプロフィールや友だちリストを見て
自分の時間が止まっていたことに
気づいたのかもしれないなあと。



わたしにも思い当たることがあります。


わたしは、大学から30代前半まで劇団を主宰していたのですが、
当時の創作仲間の何人かはいまも現役で活躍していて
その公演に誘われたことがあります。

終演後、昔のままの感じで、つい調子に乗って
「よかったこと」「よくなかったこと」を熱心に語ったのですが
相手のリアクションが、
かつてとはビミョーに違っていることに気づきました。


お呼びでない感じ、といえばいいでしょうか。


そりゃ、そーです。
昔のわたしは、「演劇の創作仲間」で
いまのわたしは、「かつての友人」にすぎないんですから。

この15年あまり、
彼らの演劇創作の時間は進んでいて、
わたしの時間だけが止まっていたわけですね。


愛された記憶や
ともにがんばったこと、
夢中になったことなど
「いつも思い出す大切なこと」ほど、
時間が止まりやすいのかもしれません。



前を向いていきましょう。
過去がそのままで待っていてくれることなど、
たぶん、ほとんど、ないんだと思いますよ。



【関連記事】関係があるのかないのかビミョーな記事ですが、どうぞ♪
他人は、私の「若い頃」なんてどーでもいいという事実。

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
一覧のページがすでに2ページになっていて自分がびっくり♪
リンク切れなどもあると思いますが、よかったらどうぞうわめづかい

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