若者に痛いところを突かれたとき、大人の「本性」が出る。


NHK BSの「チョイ住み」、見ていますか?

「名前のわからないイケメン若手俳優さん」と
「名前のわからない、ある分野でおそらく一流のおじさん」が
海外の一都市で1週間、いっしょに住むという番組。
(名前のわからない というところは、あくまでもわたしにとって)


ロンドン編とフィレンツェ編を見ましたが、
(ロンドン編のおじさんは、辻仁成さんだった。これはわかった)
どちらも、おもしろかったです。


旅番組としても、見どころ満載でおもしろいし、
初対面の年の差・同性二人組が、
どんなふうに相手に気をつかって
どんなふうに自分を語って、守って、またはアピールして、
ときにはちょっとマウンティングもしたりして、
どんなふうに心を開いていくのか。


カメラを意識しつつも、
ふと予期せぬ会話が生まれて
場がざらついたりもする。
そこが、おもしろいです。


年齢的に「おじさん」のほうの気持ちがわかるから、
もう余計、ハラハラするんですよね。
相手が若くて、美しい男子じゃないですか。
生物的に優位にある若い男だもん。
おじさんは、やっぱり気をつかいますよ。
気をつかうし、フランクでイケてる自分でありたいだろうし、
ちょこっとだけ負けたくもないだろうし。


フィレンツェ編では、
若手俳優・渡部秀さんが
料理研究家・斉藤辰夫さんに


「あなたにとっては、フィレンツェは、
よく知っている場所かもしれないけど、
僕にとっては初めてだから、もっといろんな細部を楽しみたいんです
結果を急がないでください」

「どうしてイタリア語の会話だけ、僕に任せようとするんですか。
ちょっと本で勉強すれば話せるんじゃないですか」



みたいなことを
言い方は、もっと丁寧だったけど
意を決して、相手の目をまっすぐに見て率直に意見する場面があり、
ドキドキしたなあ。


若者に「痛いところを突かれた」瞬間と、
それ以降のおじさん・斉藤さんがよかった。


若い人に心の「痛いところを突かれた」ときに
大人って本性が見えますね。



斉藤さんは、素直でやわらかくて、とても素敵だった。


そうそう。


一瞬ですが、斉藤さんが
バルコニーの植物に水をやるシーンが映っていたんです。


「チョイ住み」の場所でも
ちゃんと育てる。ちゃんと水をやる。


そのシーンを見て、


「仮の場所」に住むことはあっても
「仮の時間」ってないよなあ、とも思いました。



人生に「仮の時間」ってないから、
どこでも、きちんと生活する、って大事だなあっと思った。
暮らすみたいに旅をするって大人っぽいわあ。





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