「いい自慢」と「悪い自慢」…わたしの場合は、こうなる。


「新しい服を買った!見て、見て!」とか
「○○がやっとできあがった!」とか
自分が心から満足していて
それがあふれだした感じの自慢は、
いいですよね。


いっしょに「どれどれ?」って言えるし
「わー!いいねえ!」って言える。


自慢したほうも
自慢されたほうも幸せです。


しかしね、先日、わたし、
「悪い自慢」を発見してしまったのです。


ある朝のことでした。


納品した仕事をメールでとてもほめられ、
その文章を目にしたとたんうれしくなって
台所にいた夫に、これこれこうでほめられたと伝えたんですよ。


ここまでは「いい自慢」。


というか、別に自慢するつもりはなく、
うれしいわ~って伝えただけのつもりでした。


ところが、「よかったな」とはいうものの、
ヒジョーに反応が薄く、話もどこにも広がらず、
感情移入もなく、なんだか思った以上に期待はずれ。
期待値が高かったわけでもないはずなのに
それをも大きく下回るハズレ度。


たとえるなら、
ふわっと喜びでふくらんだ風船をふわーっと気分よく投げたら
ふわっとソフトタッチでさらに上へと投げてくれるわけでもなく、
同じスピードでポワンと投げ返してくれるでもなく、
ちょっとかすって、そこらへんにポトンと落ちた感じ。


ポトンと落ちたじゃないか。
拾う気もなさそうじゃないか。
このまましぼむじゃないか。
フン、何さ。


以下、脳内イメージ映像ですが、
ポトンと落ちた、色あせて見える風船を拾いに行く。
拾った風船をなでさする。
顔を上げる。そして口を開く…。(イメージ映像、ここまで)


そんなつもりなどなかったのに、なかったのにですよ。


自分が常日ごろどんなふうに仕事をしているか。
どんなことに気をつけているか。
なぜ、そんなことをしているか。
それが、どんなふうに評価されているか(推測にすぎない)。


いかにも、ほめられる理由があるように
そのほめられる理由には、
何人たりとも異論をはさめないとでも言わんばかりに
偉そうに語り出してしまったのですよ。
いや、わたしが、ですけどね。


話しながら、いや増す徒労感。
言い募れば言い募るほどふくらむ虚しさ。
でも、言い募ることの自己嫌悪でさらに言い募る。ぎゃー。


ごくまれにですが、
誰も聞いていないのに
機会を見つけては
延々と自慢をする人がいるじゃないですか。


あれって、相手が無関心であればあるほど
自慢欲の炎に油が注がれるんでしょうね。


みんなうなずいてはいるものの
本心から感心も感動も称賛もしていない。
そのフィードバックを得ることによって
とまらなくなる自慢衝動。


不全感を動力に進む暴走機関車。


滔々と自慢して
相手にあいづちと称賛しか求めないときって
何かを力づくで抑え込んでいるんですね。
無関心への苛立ちと虚しさかなあ。


このスパイラル、入らないほうがいいよ。
落ちた風船を拾ったら、
また自分で空にに投げるかあ。



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