先週、仕事先の懇親会がありました。
初対面ばかりで最初はみんな緊張していましたが、
時間がたつと
プライベートな話もいろいろ出て
座がゆるんできました。
そのなかに30代半ばの
女性カメラマンがいたんですね。
「20代に戻りたいわ~!」
「もうあかんわあ。ほんと年齢を感じる、この年になると!」
「結婚は、1年ぐらいでするべき。
わたしら、つきあった期間が長すぎて
結婚したらすぐ冷えた(爆)」
と、自分と同年代の未婚女性や
自分より年下の男性に
ことさら大げさに自分の「老化」と
「人生経験の失敗」を語りはじめました。
偽オバ的ふるまい、ですな。
わざと悪人のようにふるまうのが偽悪的なら、
わざとオバサンのようにふるまうのが偽オバ的(ギオバテキ)。
「偽」というくらいですから
本物のオバサンにはできない芸当であり、
当然ながら、10代や20代前半の小娘にもできない。
オバサン手前の「大人」の女性に
ごく短期間だけ許される
ケレン味あふれるふるまいです。
自分が若いとは思っていない、ことを
ちゃんと伝えておきたい。
でも、まだイケてると思いたいし
まだイケてると認めてほしい。
まだまだ異性の視線だって感じる。
何より、この場の主役でいたい。
実に複雑が感情が
絡みあって生まれる
切なくていじらしい自己表現なのです。
わたしも、やってました。
偽オバ的ふるまいは、
老化受容の一里塚。
さばけたように、達観したように語る女性を
愛しいような切ないような思いで見ていました。
彼女の目に、わたしは入っていなかったと思うけどね。
ただひたすら男性たちと、
同年代以下の女性だけを見ていたから。
わたしを見ないのは、
単に興味がもてないだけかもしれないので
まったく構わないんですが、
年下ばかりを見ていると次第につらくなるから、
「偽オバサン的」ふるまいには、
あまり深入りしないほうがいい。
「そんなことないですよ!若いです!」という言葉を欲しがる
コミュニケーションをしても
思ったような答えが得られなかったら
帰り道に切なくなるから、するな。
なにより本人が思っているほど
さばけて見えないし、
むしろ、相手をするのが面倒くさいよ。
・・・と言ってあげたかったな。
もちろん、言わないけど。
帰り道、落ち込まないといいと思うけど
こういう集まりのあとは、
多かれ少なかれ、やや沈むものなんで
コンビニで好きなアイスでも買ってくれと思いました。
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