老いとは、「懐かしいもの」を介して共感しあう人が減っていくこと。


電車のなかでサラリーマンの男性ふたりが
こんな会話をしていました。


「最近の居酒屋、90年代ポップスかけてるとこ多ない?」
「そうかな。俺、あんまり聞いてないかも」
「多いって。『懐かし!』ってなるもん。
 あれは、俺らみたいなおっさん狙いやな(笑)」



ああ。「おっさん」の新陳代謝が進んでいる。



「おじいさん」は一人また一人とこの世を去り、
「おっさん」は粛々とみな「おじいさん」になり
「お兄さん」も逃れられず「おっさん」になる。


「おっさん」製造のベルトコンベアーには、
日々、それぞれの「懐かしい記憶」をもった新人が投入され、
シワを刻み、脂肪を増やし、ため息を増やして
次のラインへと流れていくのです。嗚呼。


おばさんもしかり。


現・おっさんの幅は広く、
「40歳なりたておっさん」と
「間もなく60歳のおっさん」では、
「懐かしさ」という記憶の中身がまったく違います。


「新しいもの」を知らないことが重要なんじゃない。
「懐かしいもの」が違うことが大きいんだ。



自分にとって懐かしいことやものを
相手が「うっすら知っている」ならまだしも
「まったく知らない」ことがどんどん増えてくる。
「懐かしさ」という手ごろで使い勝手のいい共感ツールを
使える場所が減ってくる!


懐かしさを共有できる人々の数が
少しずつしかし明らかに減っていく寂しさが
老いなのだなあとわかるようになりました。


わたしもブログをはじめたときは47歳。
今日55歳になりました。
粛々とベルトコンベアーに乗っています。


小さなことや日常のささいなことでいいから
どこかに「普遍性」を身につけたいな。
古さや懐かしさを、今とつなぐ語り口も探したい。
そんなことを思いながら
ベルトコンベアー上からのレポート、
続けてまいる所存です。よろ。




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