電気ケトルを溶かした話題で場を緩ませた、というトロトロ系のお話。


いやあ、人生、何があるかわかりません。
月曜日の夜のことです。


やかんにお湯を沸かして冷茶を作ろう」
電気ケトルでちょっとだけお湯を沸かしてガス台を拭こう」


とふたつのことを思いながら
台所に立っていました。


そこはほら、もう、年季だけは入った主婦ですから、
なんにも考えなくても
自動的にカラダが動きますよ。
サッサッサです。
水を汲み、
これをあそこに置き、
こうして、ああして、火にかけて
こちらをこうして…と
いつものように段取りよく動き、
ちょっとほかのことをしていたら、


ん?


何か匂う。
石油系の何かが溶けている感じね。
うん。もっとはっきり言うと、プラスチックが溶けている。
どこかで何かがドロドロになっている的な?
ずっと嗅いでいると絶対に具合が悪くなる匂いでもある。


あ・・・。


ガス台にのっているのは、ティファールの電気ケトルじゃないか?
やかんではなく。


ギャーっ!!!
猛烈な勢いで駆け寄り、
火を消してティファール電気ケトルの救出をはかるものの、
時、すでに遅し!


電気ケトルの底面は溶け、
コロンとした可愛らしいフォルムは醜く崩れ、
白いすべすべの肌の下からは
エイリアンのような黒々とした内臓が
無気味にのぞいているではありませんか。グロい。


これは、もう、わたしの知ってるティファールじゃない!
「わたし、なにやってるんだ」「もう、ほんと何やってもダメじゃん」と
一瞬、自分の心のなかもドロドロになりました。
翌日、ツイッターでも大げさに嘆きました。


その数日後、クライアントを訪ねたときのことです。


「おつかれさまです!
最近、なんかおもしろいことありました?」


と不意に尋ねられました。


こういうときは、ほぼいつも何も思いつかず
「うーん、なかったですねえ」と
答えてしまうのがわたし。
とっさの反応が鈍いんです。何ごとも。


この日も、「苦手な振り、きたよ」と思い、
「おもしろいこと??わたしの人生にそんなこと、あるか?」
と思いつつも、
相手がすごく疲れているようなので
ちょっとリラックスさせてあげたいと考え、
しぶしぶ「脳内SNSに最近書いたこと棚」をひっくり返しました。


あ!!



「電気ケトルを直火にかけてドロドロにしました!!!」



そう言うと、おもいのほか反応が大きく、


「そんなバカなことするんですかーーー!?」(大笑い)となり、


やってきたほかの人に
「なあなあ。電気ケトル、直火にかけたことある?」
「ないです」
「ないよなあ」
「かけたんですか」
「はい」
「えええ!!」


となって、そこから、


「やっぱり次は、あれですか。あの、流行りの?」
「バルミューダですか」
「そうそう、それそれ」
「あれネットで見ましたけど、注ぎ口が洗いにくくないですか」
「うん、でも、かっこいいですよ」
「そっかあ、値段がなあ!」


と複数人を巻き込み、しばし盛り上がりました。


よかった!これでティファールも浮かばれる!


しかし、ツイートしておいてよかったな。


「おもしろいことないですか」と聞かれたとき
わたしは、最近の「行動」をふりかえるんじゃなくて
「自分が書いたり、ツイートしたこと」を
無意識にふりかえったんですよね。


なんか、おもしろいことがあったなら
ツイートに書くか、ブログに書くかしているから
そこをふりかえろう、って感じですかね。


ひとりのときの体験と
それを「書いたみたこと」が
話題を作るんだなあ。



そんなことを思ったのです。


なーーんて教訓見つけたみたいに偉そうに書いてますが、
きっと人生のなかで、こういう失敗を一度もしない人が
たくさんいるんだろうなあ(涙)。
鼻で笑って、電気ケトルで茶を沸かしてくれてもいいよ。


話題に出たバルミューダの電気ケトルはこれ。
注ぎやすそうだが、洗いにくそうな注ぎ口。デザイン的にも肝。



私が使っていたのは、廃盤になってました。
もう一度、ティファールを買うかなあ。価格的に。




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