今日、仕事で初めての駅に降りました。
商店街にある昔ながらの不動産屋さん。
薄いガラスケースに物件情報の紙が貼られ、
その前には、幅30センチほどの植え込み。
ハンチングにコールテンのジャケットを着た
「不動産は仮の姿、真実の姿は秘密探偵」といった風情の
初老の男性が、青いプラスチックのジョウロで
水をやっています。
何から何まで、いわくありげで素敵!
青いジョウロまで選び抜かれた小道具みたい!
その隣は、安売りのスーパーで
三輪車に乗ったおばさんや
子どもを自転車に乗せたおかあさんが
食材をてんこもり積んで
ペダルを踏んで勢いをつけ、
家路を急ぎます。
買い物を終えて帰る女性の姿は、
例外なくたくましいですね。
特に自転車にどっさりと積んで走る姿は
年齢を問わずたくましい。
「健康だな」と思う。
「頼りになる」と思う。
三輪車のおばさんは、家に帰ったら、
スーパーのパンコーナーの隣で見つけた和菓子の包装を
ピリッと開けてお茶といっしょに食べたりするのかなあ。
ヤマザキパンが作ったおまんじゅうみたいなの。
ご相伴にあずかりたい!
ご相伴にあずかりつつ、
物憂げな午後の時間を
世をちょっとはかなむような会話を交わしながら、
ダラダラと過ごしたい!!
手作りのお菓子や特別なお菓子のある午後もいいけれど、
ピリッと開けてパパっと食べるおやつのある午後もいいなあ。
ドラマ「anone」で
田中裕子さん演じる亜乃音が
「生きなくていいの。暮らすの。暮らしましょう」と
彼女にしかできないバツグンの説得力で語っていました。
「暮らす」は、「生きる」の細分化。
「生きる」の具体化ですね。
「生きる」が頭でカタチを求めることなら、
「暮らす」は手でカタチをつくること。
なんなら、足でペダルを漕ぐこと。
新旧が入り乱れた商店街の賑わいのなかを歩きながら、
暮らしのエネルギーをもらい、
家に帰ってきました。
暮らそう。わたしも。
生きることを抽象化せず、
この手で現実にしよう。
それが、たくましく生きることだ。
青いジョーロの不動産屋さんは、
何もかも古くていわくありげでしたが、
すみずみまでキレイでした。
あの秘密探偵、暮らしの強者と見た。
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