家族も交渉相手。 いや、家族こそ交渉相手と肝に銘じる。


まだ余震が多かったとき、
グラっときた瞬間に、
「震度3だね」と言うと
夫が「ちゃうちゃう!震度4」と
自信たっぷり、キッパリと断言しました。
別にどっちでもいいんですが、
あまりにも「自分が正しい」オーラが出ていたので
「そうかな。わたしは、この揺れは、震度3だと思う」と
重ねて言いました。


夫婦間の結論が「震度3」にならなくてもよいのです。
わたしが、このとき、震度3だと判断し、
発言しておいたという事実を、
明確にしておきたい。
のちに、どちらが正しかったかを
検証可能にするために。


余震は、震度3でした。


夫は、ひとの意見をよく聞く人ですが、
それでも、やっぱりマンスプレイニングの傾向が
ないわけではありません。
(マンスプレイニングとは、
男性が女性につい偉そうに何かを解説してしまうこと
上記のリンクに詳しい解説があります)
その「自分のほうが知っている」という口調を前に
わたしのなかの男尊女子が、
「そうかな」とか、つい、言っちゃうんですよ。


しかし!


夫婦生活が長くなるにつれ、
「こういう場合の判断は、多くの場合、わたしが正しい」
「あのときの判断はわたしが正しかった」というデータが
かなりの数、集まってきました。


家族の危機管理としても、
自分自身の危機管理としても
「この場合は、わたしの意見が正しいと考える」と
しっかりと冷静に、粘り強く伝える習慣を
わたし自身が身につける必要があると
次第に思うようになったのです。
それを習慣づけないと
人生は「不本意」なほうへ
少しずつ、しかし確実に転がっていくのではないか。


たとえば、わたしの友だち。
庭の広い古民家に引っ越しましたが、
片づけも草むしりもなかなかはかどらず、
「もう、この年になったら
メンテの大変な家は無理って言ったのに
パパが言うことを聞かないから
こんなことになった!」と
常々こぼしています。


そういえば、うちの母も
「お父さんは、言うことを聞かないから」と
こぼしていたなあ。


一家の長として決断せねば、とつい思ってしまう夫と
反対意見を粘り強く主張せず、つい飲み込んで従ってしまう妻。


その構図は、若い世代にも
まだまだ残っているように感じます。


家族も交渉相手。
いや、家族こそ、交渉相手。



日経ビジネスの遙洋子氏のコラムに、
セミナー参加者のこんな発言が紹介されていました。


自分は一人暮らしだが、もう年だから娘夫婦が同居にやってくる。最初はリフォームで同居、というはずが、気が付けば家をさら地にすると言い出した。娘は『お母さんの荷物は捨てて』と言い出している。やがては自分も捨てられるのではと不安だ。私の家なのに、娘婿が取引先の不動産屋を、あれはダメ、これもダメ、と断ってしまい、とうとうある業者に絞ってしまった。



なんてことでしょう。
この女性はいったい何度、
「あれ?ちょっと待って」
「それってどういうこと?」
「それは困る」という言葉を飲み込んだのでしょう。
「年だから」という不安で自らを納得させ
「いつかお世話になるから」という負い目を意識しながら
より濃厚な「いま、目の前にある不安」の渦に飲み込まれていく。


夫のみならず、娘も、娘婿とも
丁寧で粘り強い交渉が必要なのです。
感情的に主張するのでなく、
「自分が真剣に考えている」ことを示し、
不安や迷いを言葉として
しっかりと伝える姿勢が必要です。


自分の判断、
自分の未来予測、
自分の危機感は、
その都度、その場で
疑問や異論を覚えた瞬間を逃さず
口に出さなければなりません。
家族が相手でも。
いや、家族だからこそ。


「ささいなこと」と封じてはいけない。
10の「ささい」が重なったら、
もはや動かしがたい「前提」になってしまう。



そのとき、その瞬間に主張しておかないと
どんどん「流し癖」「飲み込み癖」が定着していきます。
自分のなかに。
そして、それこそが自分自身を遠く、
不本意な「現実」に連れていくのです。


いつからはじめても遅くない。
真摯で真剣な「NO」を主張する習慣は、
お互いの未来のため。
小さなことからコツコツと続けていきたいもんです。




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こちらの記事にきっかけや経緯が書いてあります。→毒を吐き出して : 介護トークミーテイングへのお誘い
  
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