自撮り挑戦で思う、「ちょっとやってみよう」の大切さ。


仕事で顔写真が必要になったのですが、
もともと顔に自信がないうえに
写真を撮ることが苦手です。


近いうちに取材の仕事でもあれば
カメラマンに頼みこんで撮影してもらおうと目論見ましたが
こういうときに限って、そんな予定も入らず。
ちょうど姪が夫のお見舞いに来てくれると言うので
「ついでにおばちゃんの写真もとって。ほんで奇跡起こして!」と
思いきりハードルを上げて頼みました。


ところが、病院には誰かがいるし
「どうしたんですか?」ってことになるし、
なかなか落ち着いて撮れないんですねえ。
「こんな感じでいいよ」と
わたしも照れくさくて
すぐに妥協しちゃうタイプ。
でも、まあ、これでいいか、と思うようにしました。


翌日のことです。


夫の病室にひとりでいるとき、
試しに自撮りしてみるか!と思い立ちました。


自撮りなど、まったくといっていいほどしたことがありません。
偶然、スマホに自分の顔が映ると
想像を絶するバアサンっぷりにびっくり仰天。
あの顔を撮影するなんて考えるだに恐ろしい。


しかし、世のブロガーさんたちは
上手にやっているではないか。
わたしだって文章だけブログといえども
ブロガーのはしくれ。
やってやれないことはなかろうばい。



勇気を奮い起こして
カメラを自撮りモードに変えて
よくわからないままに、多いほうがいいだろうと
ビューティーモードの目盛りを「8」にして
病室のあちこちに立ち、
我が尊顔(おかしな言い方ですが)を
じっくりと見比べました。


カーテン越しに自然光が入ったところが
どうやら、一番、よさげです。


何枚か、場所を変え
表情を変えて
撮影してみました。


するとどうでしょう。


カメラのビューティー効果と
柔らかな自然光、
そして自分自身の試行錯誤のおかげで
嘘のような色白&美肌が実現しています。
顔の造作の残念さは仕方ない。
そこは仕方ないが、
色白&美肌にはなってるじゃないか。


翌日、「こんなのでいいでしょうか」と送ると
「バッチリです!」のお返事!


ああ。よかった。
あのとき、「ちょっとやってみよう」と思ってよかった。
翌日には、歯ぐきがプーっとはれて
おたふく風邪みたいになってしまったから
これぞ、ほんとの「奇跡の一枚」だった!


何が言いたいかというとですね。


「ちょっとやってみよう」の大事さですよ。


「これでいいか」と
「ちょっとやってみよう」って
本人にとってはごくごく小さな違いだけど
現実には、大きな違いを生むことがある!


仕事でも、しばしば思うんですよねえ。


仕事で信頼される人って
すごいことをしているというより、
その「ちょっとした」をやれる。
「これでいいかあ」となりそうなときに
もうちょっと調べる。
もうちょっと手なおしする。
もうちょっと工夫する。
そういう人なんですよねえ。


ほめられたのがうれしくて
意気揚々と、娘に写真を送りました。
「確かに色は、白いな」と
相変わらずクールな返事。


「そんだけかい?」
「顔、長い」
確かに。




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いつもと違う場所でわかった、自分と衣服の「くたびれ」感。



昨日は、早朝から某食品メーカーを取材に出かけたのですが、
インタビューを終え、
工場内での撮影に映ったときのことです。
「寒い!寒い!」とみんなで建物のなかに入ったら、
あちこちに大きな、大きな鏡!


特に意識して見ようとせずとも
おそらく20代半ばの女性社員さん、
おそらく40代の担当営業女性、
間違いなく57歳のわたしの3人が
その大きな、大きな鏡に映りました。
全身です。


あれ?わたしの顔の造作はどこにある?


まず、自分の姿にフォーカスしてそう思いました。
この鏡、映りがぼんやりしているのかな。
それとも、わたしの目がさらに悪くなったのかな。


しかし、40代の女性を見ると顔の輪郭も造作もくっきり!
20代の女性なんてピカピカお肌に
山口百恵に似た魅力的な口元まで
しっかりと見えます。


わたしの顔の造作だけ、見えにくいのか。


「あの人、鏡をチラチラ見ているなあ!」と思われないように
ビミョーに間隔を開けつつ、
たまたま鏡が目に入った風を装いながら
チラチラと鏡を見てみたら、
ほかの二人はもちろん、
50代の男性ディレクターも
40代前半の女性カメラマンも
肉眼で見るとおり、
そのままの雰囲気で鏡に映っています。


つまり、これが、わたしなのだな。
ずいぶん、おばあちゃん風味であることよ。


この前、夫の病院に行くとき
無料送迎バスの運転手さんが
わたしの気持ちを明るくしようと
なごやかかつ、にこやかに
「お孫さんはずいぶん、大きくなられましたか」と
孫のいないわたしに聞いてきて地雷を踏む、
というミスを犯されましたが、
それも、やむなし。


この送迎バスに乗るとき、
ついつい自分が若手のような気持ちになって
乗りにくい後ろに「わたしが行きます!」と名乗り出て
先に乗り込んでいたけど、
自分が自分に対して感じているこの「若手感」、
そろそろ賞味期限切れなのかもしれないな。


「若くありたい」という願望とは別に、
というか、その願望はさほどなくても
自分が長年慣れ親しんできた「若手感」は
意外に手放しがたく、ひょっこり顔を出すのです。
(だって生まれてからこの方、
すっと「年上の人たち」がたくさんいたからねえ!)


若見えしていると思ったことはないが、
その自分の想定以上に「年相応」であることよ。


昨日みたいに、
いつもと違う場所で
いつもと違う面子に
自分を混ぜて置いてみると
日ごろの「くたびれ」がくっきり見えました。
身に着けていた服や小物も
自分では「まだまだ新品」感覚だったのですが、
思っているより、くたびれていました。


鏡よ。いろいろ映してくれてありがとう。


日々、やるべきことに追われる「疲れ」は、
「くたびれ」になる。
新しい服でも買って
くたびれ払拭しようと思いました。





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装備の与える印象は侮れぬ!雨には濡れないように、寒さには温かに。



しばしば書いているのでご存知の方もいるかもしれませんが、
スー(一歳オス、雑種犬)の散歩は真剣です。(私が)


右手にリード、左手にスマホ…なんて
優雅な散歩ではありません。
全力投球、一歩入魂、真剣勝負。


3メートルのセミロングリードを両手で持ち、
人通りが多ければグッと短く、
公園などでは長くするなど
常に丹田(おへその下あたり)に力を入れて
細かくコントロールしながら散歩します。


問題は雨の日です。


なんせリードを両手で持つので
傘がさせません。


傘はなくとも散歩はしたい。(犬が)


そこでレインコートとレインハットを装着して出かけ(私が)、
散歩時間も短めに済まそうとするのですが、
スーは多少の雨はなんのその。
濡れるのなんて気にしない。
へっちゃら、へっちゃら。ルルルルルン。


わたしは、次第に寒くなり、イヤになり、
もくもくと歩いてはいるものの、
終始一貫、仏頂面。
滅私奉公。


濡れそぼるレインハット
濡れそぼるレインコート。
そこからはみ出る、
これまた濡れそぼるジーパン。


「さ、もう、帰る、帰る。そこまで、そこまで。
はいはい。もう、それはいい。
さっさと歩く」なんて
どすの効いた低い声で
不機嫌にブツクサ言いながら
家路を急ぎます。


17キロの血気盛んな中型犬に
しぶしぶ付き合う老嬢といった趣き。


そのときです。


「スーちゃーん!
〇〇(←娘の名前)ママーーー!」



反対側の通りから
明るく若い声が響きました。
濡れそぼるレインハットの下から、
濡れそぼる眼鏡越しに目をやると、
美しい色の傘を差した
光り差すように晴れやかな服装の若い娘。
あでやかな笑顔。
あそこだけ晴れてる??


娘の友だちのみっちゃんではありませんか。


「わーー!みっちゃーん!」と
無理くり、大きく手を振る私。
にこやかにお辞儀してくれるみっちゃん。


まずい。


みっちゃんのお母さんと私は、とても仲がよく、
夫の病気のことも、わたしのことも心配してくれているのです。
必ずや、「濡れそぼり散歩」が話題になり、
またもや心配させてしまうに違いない。


案の定、その夜、
「雨の中、傘もささずに散歩してたって?
風邪ひくよーーー。せめて厚地のウィンドブレーカー着ないと」と
ラインをもらいました。
やはり濡れそぼっていたんだな。


レインコートとレインハットが
中途半端なタウン仕様なのがダメなんじゃないか。
もっと、アウトドア的な、山登り的な、
もしくは水産業的なヘビーデューティー感が必要なのではないか。


みっちゃんは声をかけてくれたけど
「あの人、いつも濡れそぼってるよねー」
「あら、雨。今日もあの人、濡れそぼるのかしら?」なんて
あちこちの家庭で話題を呼ばないとも限りません。
せめて、ちゃんと雨装備を整えようと思いました。


寒そうな人は、寂しそうな人に見えちゃうね。


犬は「スーちゃんみたいなリードにしたい!」と言われる充実装備。
ハーネスもリードも気に入っています。
(3mリードは中型犬以上にオススメです。伸縮リードよりいいと思う。)








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さあ。みなさん、ご唱和を!「今だけを考えて生きよ」


【お知らせ】 
新聞連載「献身と保身のはざまで」が始まります。


夫の発病から今日までのことを新聞に連載することとなりました。ずっとブログを読んでくださっていた共同通信社の方が企画くださり、全国の地方紙に15回にわたって掲載されます。

  詳細はこちらの記事をご覧ください。

似た境遇の人はもちろん、さまざまな責任を負いながら奮闘する同世代の女性に伝わるようにと願いながら書いています。お住まいの地域の新聞で見かけたら、ぜひ、お読みください。



夫の転院先が決まり、
来週の火曜日に転院することになりました。

3月半ばまで待ってもらう予定でしたが、
そうなるといったん、別の急性期病院で待機となるとのこと。
そ、それはつらい…。
何の準備もしていないけど
5日に決行しよう!!となったのです。

遷延性意識障害の確定診断が出たときから
転院先を探していた約1カ月、
心は千々に乱れました。

夫がいない生活に慣れるかと思いきや、
「慣れる」ことは、「楽になる」ことではないことも知りました。
「慣れ」は、「日常」になってしまうことであり、
喪失感が、一時のものでなく
ずっと続くのだということが
ズシリと胸にこたえます。

特に春の訪れを大げさに喜んだ夫の言葉や仕草を思い出すと
(こんな記事に書いていました。なんて愛らしいんだろう。
少しずつ桜が好きになって、「花咲かじいさん」になる。
愛らしくチャーミングな彼のいない春は
よそよそしく、浮かない季節に感じられます。

お店のショーウィンドーや
レストランの看板も
よそよそしいままです。
透明の仕切りで隔てられた別世界を見ているようです。


転院先を決めたことを
幼なじみのKちゃんに伝えたら、



よくがんばった。
後悔も罪悪感も感じる必要なし。
今だけを考えて生きよ。



という返事が返ってきました。


簡潔にして万感伝わるメッセージ。


転院が決まったと知らせたときの
姉の悲鳴のような安堵の声と
Kちゃんのこのメッセージは、
一生忘れられないものになりました。


正しい選択か間違った選択かは問わない。
ただ、あなたを支持する。



その立場を貫いてくれる身内と友の存在が、
いかに心強く、ありがたいか。
身をもって味わっています。


今日は、今日のことだけを考えて生きる。
明日もまた。



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