無関心と紋切り型と、先入観が万事をつまらなくする。


昨年の9月に夫が倒れ、
療養型の病院に入院したため、
わたしも急に「おばあさんたちの群れ」に
仲間入りすることとなりました。


どこで、か。


病院への送迎バスと病室内で、です。


療養型の病院というと「家族、来ない図」を想像する人が多いかもしれませんが
それは半分は当たっていて、半分はハズレています。
ってことは、どの世界でもそうであるように
「一概に言えない」ということです。


いま、夫のいる病室は4人部屋ですが
3人の家族はほぼ毎日来るが
1人の家族は来ません。
(先週息子さんらしい人が来ましたが、
病人の寝顔を一瞥し、
ベッドを半周して立ち去りました。
それを見たうちの娘は、
「あれは、お父さん(患者)が嫌いなのかも。
悪いお父さんだったのかもしれない」と言っていました。
家族模様は、いろいろ。ありうる話です)


面会に来る女性たちは、
80歳前後の人が多く、
57歳のわたしは、若手です。


自分よりずっと年上であればあるほど、
無力で無害で無関係な存在に見えるので
こちらは、関心をもたないまま
紋切型の対応をしてしまいがちですが
本当はとてもミステリアスです。


弱々しくチンと座っているように見えて
この炎天下、毎日、病院に通ってくる
強靭とも頑固ともいえる使命感と、その行動。
その目は何を見つめているのか。
その内面世界はどのようにあるのか。
家に帰ったら、何をして、何を思っているのか。
わかっているようで
自分が実際にその年齢にならないとわからないことが
きっとたくさんあるんでしょう。


年をとると、大勢の年下の人間たちから
「無関心ゆえに紋切型の対応をされる」ことが増え、
それが深い孤独感と弱者感につながるのだろう



と容易に想像できるのに
わたしも、「おばあさんの群れに入っちまったなあ」と不満に感じて
話しかけられると、礼儀正しくにこやかでありつつも
基本は無関心に、紋切型の対応をしてしまっています。


上野千鶴子氏が、
「(これからの時代を創造的に生きる人を育成するには)、
複数の「システム」に足をかけることです。
外国人や高齢者、障害者といった、
自分とは異なる「システム」と接点を持てばよい

語っていますが、
まさしく、わたしはいま、夫という重度の障がい者、
それを見舞う大勢の高齢女性たちと接点をもつ日々。
介護士さんには外国の人もいます。


「複数のシステム」に足をかけているじゃないか!


まんざら、悪くないぞ。
この場所で何を見つけ、何を考えるか。
それは、わたし次第。
無関心と紋切り型と、先入観が万事をつまらなくするので
こころを、やわらかくして
いろいろなことを発見したいと思います。



私の連載コラム「献身と保身のはざまで」、長崎新聞で8月6日(火曜)より掲載がスタートしました!


そのほかに現在、熊本日日・岐阜・山陰中央新報・四国・茨城・秋田魁新報・山陽・埼玉・愛媛・神戸・徳島・北日本・静岡新聞・福井新聞・信濃毎日・岩手日報・東奥日報・神奈川・佐賀・宮崎日日・上毛新聞でも掲載(終了紙もあり)されています。

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