自分の欲望に忠実に努力し、「意思が与える美しさ」を手に入れる。


先週の土曜日、東京で開かれた
姪の結婚式に出席しました。


飛行機とタクシーだけを利用し、
公共交通機関に乗ることなく、
空港と式場とホテルを行き来。


披露宴会場では、
アルコール除菌、検温に加え、
使いまわしのないボールペン、
アクリル板の設置されたテーブル、
プレゼントのひとつに消毒液の小瓶、
新郎新婦のテーブルを回る挨拶なし、
お酌禁止、マイク完全消毒…と
厳戒態勢。


なんといっても圧巻は、
40名以上のZOOMによるリモート参加。
ひとり暮らしの若者は、
ベッドにもたれながら
正装していたりして
この状況でないと見られない
祝福表現を目の当たりにすることができ、
とても楽しかったです。


88歳の義母が、
ZOOMで祝辞をしたのですが、
これがまた見事だった。
こういうときに
アドレナリンが出るのなあ。
不死身の強さ!見習いたい!


姪は、この日のために
見事にダイエットをして
華やいだ顔だけでなく
磨き抜かれた背中も美しく


こういう花嫁でありたい。


というイメージをもち、
その実現のために労をいとわない、
強い意志の人間には、
だれもかなわんな、
と思いました。


30代という年齢を意識したのか、
お色直しのドレスも
シャンパンゴールドの
シックなもので、
幼いころから見ていた
ひとりの女の子の成長に
胸が熱くなりましたよ。


美人になりたいし、
仕事もしたいし、
恋もしたいし、
結婚もしたい。


自分のキャラを
自覚しながら、
おそらく本能的に
ときに戦略的に、
振舞うことによって
夢を手に入れた姪は、
努力の人だな。


自分の欲望に忠実に
努力を惜しまない生き方の
強さとすばらしさを
教えられた時間でした。


わたしも、
斜に構えず
他人のもつイメージに合わせて
自分を不本意に曲げたりせず、
心の声に耳を澄まして
美しくなろう。


背中もちーっとは磨こう、と
思いました。


のりちゃん、おめでとう。
きれいだったよ。




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こんなときに寂しさはやってくる…「寂しさの大家」に。


ここのところ、仕事が忙しくて
睡眠時間も短かったので
早朝5時のスーの散歩からはじまって
一日、自分の体力や疲労の様子を見ながら
あれこれやるべきことをやり
たらふく食べる(ここは、様子を見ない)という
生活をしていました。


今日は、久しぶりに一日、
ちょっとボンヤリしてみようと思い、
たらふくお昼ごはんを食べたら
眠たくなってぐっすり眠って起きました。
次は、夕方のスーの散歩まで
どうしてもやらなくちゃ、ということはありません。


「よく寝たなあ」と思って
よっこらしょと立ち上がり、
冷蔵庫に行って水を取り出します。


その瞬間です。


あ。なんか、胸にイヤな感じきた。


寂しさ、きた。


この「特に何もやるべきことがない」という
なんとも贅沢な、つまりは
「何をしてもいい」という時間を


「なあ、今日、ごはん何するー?」とか
「ちょっと、外、食べに行くーー?」とか
「コーヒー飲む?いれよか?」とか
「めっちゃ、寝てたわ」とか
なんか、そういった
予定を作るでも
約束をするでもない
伝えようとするでもない、
なんということのないやりとりで埋める人が
いないのですね。


何をしなくても、
何をしてもいい時間に生まれた心のなかの
広場のような空き地を
気分だけの会話を交わしたり
思いつきの気まぐれの予定を立てて
埋める人がいないのだ。


おとーちゃーん!
(夫のことです)


寂しさってこういうときに来るよねえ。


さらに時間帯もあるよねえ。
午後2時を過ぎると
もう、夕方へ一直線だもんな。
ここから日暮れまでは
「寂しさのエンジンかかる時間」。


ま、この感覚、特に対策もなさそうだし、
対策しようとして忙しくしつづけるのもイヤだし
慣れることもなさそうなので
「ああ。あのとき、ああいうこと、書いたな」と
この文章を思い出して、
じーーっとしておくことにします。


もし、あなたも同じことを感じていたら
この文章を思い出してくれてもいいよ。


これから、わたくしは、
「寂しさの大家」になる予定ですので
いまは、寂しくない人も
すでに寂しい人も
どうぞ、末永くよろしくお願いします。




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「極端に最悪の事態を想像する」という、恐れから生まれる悪癖


先週、こんなときに寂しさはやってくる…「寂しさの大家」に。
という記事を書きましたが、


たとえば、こういう気分のとき、
頭のなかに
「孤立するのが一番、ボケるぞ」とか
「社会的孤立が最大のストレスらしいぞ」とか、
そういったニュースなどで目にした
「寂しさの究極に不幸なかたち」的なものが
さっとよぎるの、ほんと注意しないといけません。


本来、「うっすらとした寂しさ」という
吉田兼好的味わいにも通じる情趣が、
いきなり「高齢者の孤独(と貧困)」という
NHKスペシャル的な社会問題にすりかわり
それが我が未来像として
頭に浮かぶ!
そして、さらにユーウツになる!
なんだ、それ!


この「極端に最悪の事態を想像する」というヤツ、
習慣やクセになりやすいから、
本当に気をつけたい。


そういえば、わたしが、昨年、新聞に連載した
「献身と保身のはざまで」という
夫の発病以降について書いたコラムにも
激しく怒ってらっしゃるのだなあと
感じる批判がありましたが


あれも、
「家で介護するのがベストか?」と
と書いたことに対して
私の意見をいったん認めてしまえば、
人間が長い時間をかけて作り上げてきた
自己犠牲という尊い文化が崩れ、
社会の底が抜けるんじゃないか。
身勝手な人間たち(私のような)が
雪崩を打つように我先にと肉親を捨て、
施設に丸投げして
見向きもしなくなるんじゃないか。
…と「極端に最悪な事態」を想定して
激昂しておられたのだと思います。



小さな事柄(発言や行動)のなかに
「予兆」を見つけ
その先に「最悪な事態」を
想像してしまう根底には、
自分を守りたいという「恐れ」がある。




その強い恐れが、
「予兆」と「最悪」という
遠く離れた事柄を結び付けて
本来なら、その間に無数にある
選択肢や解決策を
考えてみることすら
不可能にしてしまう。


いかん。


この「予兆発見クセ」と
「最悪な事態想像クセ」は
ほとんどの場合、同時に発動し、
心のなかに不安を増殖させ、
不安でいっぱいにして
視野を狭めて
選択肢を減らし、
身動きできなくさせたり
自分以外の人間への
過干渉や否定に結びついたりもするので
厳戒な注意が必要です。


わたしの場合は、
まず「うっすらとした寂しさ」を
Nスぺ的な「高齢者の孤独」の
予兆として見ないことですな。


楽しみ方も
解決策も
いかようにもある。
こうやってブログも書いてるしな。




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