高齢化社会。相対的な若さがもたらす「ヤングな立場」に浮かれる。


自治会役員の順番がまわってきて
先週土曜日は、担当の係を決める集まりがありました。
会長・副会長に書記や防災、広報など
全員が何らかの係を担当しなければなりません。


防災や広報ならうれしい。
副会長や書記、会計は大変だけど許容範囲。
ああ、神様!会長だけはお許しください!


・・・そう、だれもが願ったに違いありません。
なかには眠れぬ夜を過ごして
集会場に足を運んだ人もいることでしょう。



マンションの規模が大きいため、
わたしが自治会の役員をしたのは、
もう15年ほど前。


このわたしに15年のときが流れたように、
すでに当時築25年経っていたマンションにも
15年のときが降りつもり、
そう。
太郎さんの屋根にも
次郎さんの屋根にも
15年のときが静かに静かに
降りつんだのです。


つまり、
44歳は、59歳に(←わたし)
50歳は、65歳に。
60歳は、75歳に。
65歳は、80歳に
変身していました。


15年前と明らかに風景が違う。
顔触れも違うが
それだけじゃない。
服の色が違う。
声の大きさが違う。
動きの早さが違う。
空気が違う。
おじいさんとおばあさんが作り出す
あの雰囲気が満ちている。


役員のくじびきが
少しの紛糾と交渉を経て
なんとか平和裏に終わり、
(わたしは、書記になりました)
玄関でスリッパを脱いでいると


「若い人がいてくれてよかった!
頼もしいわ」



と70代後半ぐらいの
上品な女性に声をかけられました。


家に帰り、
とびかかって喜ぶ犬を
いつものようにあしらいながら、
あれ?なんだかわたし、気分が明るい。
会長にならずにホッとしたのもある。
あるけど、それだけじゃなさそうだ。


はて、なんでだろう?


そうです。
ご想像どおり、


「若い人」と言われたからです。
「若い人」と言われただけでなく
「明らかに自分が、ほぼ一番若かった」からです。


なんか、こう、
幸先がいいような、
自分が、何とはなしに
優位性を得たような
周囲に気を遣う人がいないような、
そんな気がして
ウキウキしているのです。


相対的な若さがもたらす
ヤングな立場という僥倖



とでも申しましょうか。
我ながら滑稽だなあ、単純だなあと
苦笑しました。


それにしても人は、なぜ、
若さに優位性を見出すのでしょう。
人は、というか、わたしは、ですか?
いや、やっぱり、人は、じゃないか?
生物として強いからだろうか。


いずれにしろ、
超高齢化社会が偶然に与えてくれた
「若者」の立場をありがたく享受して
機嫌よく、あれを手伝い
これを手伝いしながら
役割を全うする所存です。


…しかし
次の自治会の当番が回ってきたとき、
わたしは、70代なかば。
ここにいる何人かの方々は
亡くなっているかもしれません。
このマンションは
これからどんどん姿を変えていくのでしょう。
そして誰もいなくなるのか。


自分の住環境の未来図を
ズシリと暗く、重たく
受け止めた日でもありました。


安住の地なんてないのかも。
万物、老いる。
人のみならず。ふー。




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