マンションと植栽の関係から見える、「理想のエイジング」。


今日、いつもと違う道を通ったら
世の中は、若葉の季節になっていました。
ツツジの花もちらほら咲きはじめ、
間もなくあの鮮やかな満開のときがやってきそう。


ツツジって「わたしたちに細かい配慮はいりません」って感じの
たくましさがあって初夏から盛夏への橋渡しに適任ですね。
はらはらと散るわけでなし、摘むわけでなし。
あの背丈と固太りの樹形もいいな。


2年ほど前に建ったマンションの植栽も
見事に成長していました。


そこのエントランスはかなりデコラティブで
建設途中から目立っていたんです。
スカーレット・オハラが降りてきそうな豪華な階段、
その横には小さな人工の滝、
奥には、舞台セットみたいな四阿。


「なんだ!?この安普請感!
ぜーーーーったい、花は枯れるよ。
ボーボーになるね!絶対なる!!
こんなマンションを買う人の気が知れないよ。
植栽計画が大事なんだから!分譲マンションは!
わかってないねえ。やめとけって言ってあげたいねえ。」



・・・と夫や娘と前を通るたびに
自信満々に、大変、気持ちよく、
ちょっと大人物になったような気分で
全否定の陰口を叩いて悦に入っていましたが、
それらは、すべて口うるさくみみっちいオバハンの
「先入観」と「やっかみ」にすぎなかったことがわかりました。


a0001_016937.jpg



ときを経て、
そのマンションのエントランスは、
生き生きと育った緑と花々の間を
ほどよい人工感の小川が流れ、
その先の四阿にも豊かな緑が這い…
なんとも美しい風景ができあがっていました。


「マンションと植栽の関係」って
「経年変化(エイジング)」のモデルだな。



●最初から完成形を求めない
●将来の姿をイメージする
●そのときに応じた手入れをする
●メンテナンスの習慣を仕組化する



などが大事ってところが、ほんとにいっしょだ。


それにしても、だれかが何かを新しく作ろうとするとき
「先入観」と「やっかみ」から自信満々に否定すると
かなりの確率でハズレますな。
そして、ハズレたときの小者感も半端ないね。



しかし、あのマンションは、さらに5年後ぐらいが正念場(まだ言う)。





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コメント

さっき丹下健三の建築を振り替える番組をやっていました。建築やデザインて、わくわくしますね。ま、そんな大層なものでなくても、住む人によってまったく違うものになる。自分の住まいでさえそう思います。この頃もう少し草花とかを植えたくなりました。あと、部屋は小さい照明だらけになってます。身の回りを快適にしておきたい意欲があれば、元気な証拠(^-^)v🍀

  • 2016/04/20 (Wed) 04:14
  • あ き ら #dI6DO0LA
  • URL
計画出来ない

マンションのエントランスのように、こうありたいモデルを設定して、計画的にエイジングして行きたいけど、モデルがないんですよね。おじさん、おじいさんには、いっぱいいらっしゃるんだけどなぁ。東京センチメンタルの吉田鉱太郎さんとか、三國連太郎さんとか。。身近にもいっぱい。
私の今の方針は、紫外線完全防止!一ミリも太らない!等出口の見えない力業ばかりですけど、多分こういう方針は行き詰まり確定の間違った道なんだろうなぁと思いつつどうしていいやらわからない。

  • 2016/04/20 (Wed) 11:13
  • まる #-
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