「カリーナさんぐらいの年齢でも地震の体験していないでしょ。九州だと?」
熊本・大分の地震について
九州出身(長崎)のわたしに
仕事先の同じく長崎出身の40代男性が尋ねました。
突然、ふられる「歴史の証言者」ポジション。
「ああ。なかったですねえ。
長崎だと『長崎大水害』は覚えています。
わたしは、もう、京都にいましたけど。
82年ぐらいだったかなあ」
「大水害、僕の母親が新聞に出たそうです。
給水車から水をもらっていて」
このところ、こんな感じで「歴史の証言者」ポジションを与えられることが増えました。
別に大それたことでなく
「教科書に載っていたこと」
「芸能界のスター」
「世間をあっと言わせた大事件」
「その当時、一般的だった風習や食べ物」
などなどですよ。
生まれてから現在までに覚えてきて
多く人に通じると信じてきた
「記憶の公用語たち」。
安心して語れたはずの共通の記憶!!
それらが、決して永遠に通用する公用語などではなく
同世代だけに通用するもので、
しかも、時とともにジワジワと「昔のこと」になり、
意味を解説しないと伝わらない「古語」になる。
わたしの(鮮やかな)記憶のお蔵入り現象。
いやん、いやん、いやん。いつまでも輝いていて、マイ・フェイバリットメモリーズ!!
ステイゴールド!!
・・・というような気分を味わうこともまた、「老い」の新体験のひとつなんだな、これが。
「記憶の公用語」をベースにもっとも活躍できるのは、
30代から40代でしょうか。
その下も、その上の世代も射程に収められる。
お笑い芸人さんなんかも、
それぐらいが一番、
「記憶の公用語」が通じることに自信満々な気がするな。
わたしたちは、こうやって「無常」というものを知るわけで
それもまた味わいましょうぞ。
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