「女な40歳から!人生が面白くなる」
(うんうん!ぜひともそうして!
ぜひとも証明してみせて)
表紙では、
このところ雑誌でよくお見受けする
ジェーン・バーキンが、
「これぞ!垂れ美」と呼びたい胸を大胆に露出し、
ステッカーをべったりと貼り付けたエルメス・バーキンを
いささか、これ見よがしとも思えるほど
路上に無造作に置いて微笑んでいます。きれい。
このジェーン・バーキンを柱に、
小泉今日子、鈴木京香、伊藤蘭のインタビューなど・・・。
もちろん皆さん、文句なく美しくて素敵なのだが、
なんだろう。
「年をとったからこそ、いいことがある」
「40を過ぎてやっと伸び伸びできて」
的な
相手への敬称、あちらこちらに敬意をまぶした文体、
若干のおすまし感、内容の踏み込まなさは相変わらずだなあ。
年をとることの価値を説く切り口も、
ずっ?と一緒な感じ。
隔靴掻痒。
ちょっと嘘っぽいし。
女優さんって、大変だなあ。
女性を生きづらくさせる規範や役割意識など、
消えていくべきものは消えていってほしい、と思います。
男性は生ではなく死に方を語りがちで、そこに多様性はありません。
家族の愛に包まれて死ぬか、
山頭火のように旅の果てに死ぬか、
三島由紀夫のように何かすごい大義のために死ぬか。
大義の中身を見れば紋切り型で、案外、空っぽだったりして。
(女性は)
どんな未来であっても、50年後の希望を語れるのです。
この隔靴掻痒でない発言の主は、
40代前半の美術作家・やなぎみわ氏。
彼女が、一般公募したモデルと創作した
「マイ・グランドマザーズ」には、
ものすごいバアサンたちが続々と登場して愉快です。
私の理想は、
22番のKWANYIさんの50年後に近いかな。
あなたは、どんな50年後を描きますか?
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