落合恵子氏の新ファッションブランドに思う、「憧れ」とその限界。


この前、初めての駅に降りて
待ちあわせまでの時間つぶしに
小さな本屋さんに入ったんです。


そしたら、目につく場所に
クレヨンハウスの「いいね」という雑誌が
置いてありました。


わたしは、この雑誌のことを知らなかったのですが、
2014年創刊のライフスタイル誌で、
もう、26号を数えていました。


それよりなにより、クレヨンハウスそのものが
設立して40年以上。
子ども服から自然食、オーガニック化粧品。
企業寿命が30年といわれるなか、
すごいなあ。
気骨だけでも、信念だけでも続けられない時間です。


その雑誌「いいね」を見ていたら、
落合恵子さんがはじめて服をデザインしたと。
ブランド名は、Ms.crayonhouse(ミズ・クレヨンハウス)だと。



iine.jpg



溢れるほどにファッションはあるのに、わたしが着たい服がない!
過剰の中の、この欠如感。
でも、オーダーなんて面倒。第一、高いよね。
だったら、自分でつくるっきゃない。
71歳、デザインデビューです




ブランド誕生の経緯が
ご自身の文章で
このように説明されていました。


落合さんご自身だけでなく、
20代から(谷こころさんというSEALDsのメンバーの人)
80代(澤地 久枝さん)の女性たちが
それぞれの着こなしで誌面を飾っています。
エイジレスの服なんですね。
その様子はこちらで見られます。


うん。
たしかにみなさん似合っていないわけじゃないけど、
もっと似合う服がありそうな気もする。


そして思いました。


「自分がほしいと思って
自分が作った」を謳うブランドは、
そのご本人に一番似合うことが多い、の法則




おもえば、わたくし、これまで
女優さんとか海外セレブとか実業家とか画家とか作家とか
人生のいろいろな段階で
いろいろな方に憧れてきましたが、
その人の美しさや魅力は、
その人が「女優であること」や「実業家であること」や
「画家であること」や「作家であること」と
決して切り離せないのですよね。


生きて背負ってるものが違うのに、
その味が出せると思うなってことだな。



「憧れのくびき」を離れる。



そんなことを心でつぶやきながら
本屋さんを出ました。


「くびき」って、
「牛、馬などを馬車・牛車、かじ棒につなぐ際に用いる木製の棒」
のことなんですね。あの棒かあ。


落合さんには、抜群に似合ってます。





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コメント

No title

わぁ!落合恵子さんもご自身のファッションブランドを立ち上げられたんですね〜
「いいね」という雑誌も、ブランドのことも知りませんでした。

う〜〜ん...マキシ丈のスカート、フルレングスのワイドパンツ、首元が広く開いたプルオーバー
どれも私にはハードルが高いなぁ...
自分が着たい服がないからつくったというのは、大橋歩さんの「a.(エードット)」と同じですね。
http://www.iog.co.jp/adot/index.html

確かにこういうブランドは、ご本人が一番似合うのだと思います。
でも、やっぱり私は大橋歩さんのセンスが好きだ〜
好きだけどお高くて買えないし、サイズも小さい(トホホ)
リスペクトしながらも自分らしいファッションが確立できたらいいなぁと思います。
体型も体調もころころ変わるので難しいです。

  • 2016/07/13 (Wed) 14:05
  • Tomi* #w7E8CPEA
  • URL
No title

わ〜偶然!
きのう私も、この雑誌を本屋で手にしたところでした。

女優にしても作家にしても、それは「職業」というより
「その人そのもの」になってますもんね。
それに、落合さんや、澤地さん、木内さんは
平和のためにいろいろと活動されてるので
そういう強さが、特に美しい魅力になってるとおもいます。

私も、女優でも作家でもないですけど^^
今の仕事が、私というものを作ってる気がします。
だからもし別の仕事をしてたら、別人になってたかなと思ったりしますね。

  • 2016/07/13 (Wed) 15:22
  • アメちゃん #-
  • URL
あー、良かった!

ま、まさかこの服いいよね~?ってことかと思って愕然としてました。カリーナさん、そっち側に行ってしまったかと。。
この意識の高い系、文化人系、自分らしく系、年齢は勲章よ?系、背伸びは辞めたわ系、苦手です。
美しさはそんな方向には無い(きっぱり)。
ゴミの捨てかたとか注意されそう。

  • 2016/07/13 (Wed) 20:41
  • まる #-
  • URL
No title

落合恵子って名前、超久々にききました!
懐かしすぎ!
「クレヨンハウス」のイメージが残ってますね

画像みましたけど、このヘアスタイルはなかなか真似できない
彼女ならではって感じがでてますね
でも白髪なのに70過ぎには見えないってとこがまたスゴイ!
普通は老けちゃいますもんね

実際に同年代の方の反応はどうなんでしょうね~?

  • 2016/07/20 (Wed) 18:22
  • MJ #-
  • URL
コメントありがとうございます。

★Tomi*さん
わあ。ご無沙汰しています!
久しぶりにコメントいただけてうれしいです。
そうでした。Tomi*さんは、大橋歩さんの「a.(エードット)」が
お好きだと以前からおっしゃっていますよね。
わたしが言うのもおこがましいですが
Tomi*さんのほうが華やかで遊び心があるように感じています。
ご自分らしさがもう十分に表現できていると思う!!

★アメちゃん さん
おお、そうだったんですね!偶然ですねー(^◇^)

>私も、女優でも作家でもないですけど^^
>今の仕事が、私というものを作ってる気がします。

とても素敵な言葉だなあ。
似合う服がビシッとみつかるって
そういう思いからかもしれませんね。

★まる さん
ああ、それをつきつめると
「美とは何か」って深い問題になっちゃいますね~。
今のまるさんは、きっと今のまるさんにビシッと似合うものを
見つけてらっしゃるんだと思う。
美しさはつねに「今」に宿るから。
落合さんの「今」は、このスタイルで表現されるのだろうなあと思いますよ。

  • 2016/07/26 (Tue) 18:33
  • カリーナ #-
  • URL
いいね

偶然、本屋さんでみつけた本でした。
「いいね」26 ないなら、つくる!落合恵子の新しい服 でした。

私はミシンを前にするとテンションがあがりまくり、病気が吹っ飛びます。色々な辛いことがあり、ドーパミンが分泌されなくなったのだと自分では思っています。最近それが分かり薬の量が減りつつあります。まだまだ薬に頼る事多いですが、以前より確実に減りました。ミシンを触っていると多分ドーパミンの分泌が促されるではないかな?

是非、この洋服自分の手で完成したいと思います、今この本を手にして型紙の試行錯誤をしています。自分で作り自分で着たい。

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