社会の「関心」と「庇護」の量が激減する、人生折り返し地点。


うちの娘は大学生2年生なんですが、
彼女と出かけると、
自分が若かったときの
「社会の肌ざわり」を思い出します。


娘は、キレイなわけでも
スタイルがいいわけでもありませんが、
それでもたまには、
男性がじっと視線を置いていることもあります。


お店に入ると
「大人として扱いつつも、
いろいろ免除してあげるからね」
という感じの接客を受けます。
ブティックなどでは
若さゆえに持ち上げられることだってないわけじゃありません。
(この流行、知ってるよねー的な)


こういう待遇は、
「子どもあつかい」「小娘あつかい」でもあるんですが、
そうはいっても居心地よく感じる女性が多いんじゃないでしょうか。
自分にも覚えがあります。



社会の「関心」と「庇護」のバランスが
それなりにとれていて
「肌ざわり」がやさしい感じ。




先日、30代の「偽オバ的ふるまい」について書きましたが、
この「偽オバ的ふるまい」も、
煎じ詰めれば、社会の肌ざわりが変化していくことへの
恐怖感の表れともいえるでしょう。



社会の「関心」が減り、
「庇護」されることもなく、
ただ一人、荒野に立っている感じ。
ヒュー(北風)。




男性の場合は、加齢とともに
「関心」と「庇護」でなく
「関心」と「尊敬」を失うんですかね。


女性への庇護も
男性への尊敬も
しばしば、「おだて」として表現されますからね。
似ているのかも。


人生80年とすれば、
ちょうど中間を超えたあたりで
「社会の肌ざわり」が変わります。



若いころの「肌ざわり」こそ、
一時期の特異なもの、と考えたほうが
未練を断ち切るには、いいのかも。



自分の肌もかわれば、
社会の肌もかわるのです。
柔軟な適応力がキモですな。



この「適応の方法」にこそ、
人間としてのオリジナリティが表れると思います。
人生の半分を左右するから、やりがいもある。




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コメント

No title

10年ぐらい前のことなんですけど
自転車で外出したときに鍵を失くしてしまって
えっちらおっちら、後輪を持ち上げて帰ってたんですよ。
そしたら、知らないおじちゃんや佐川のお兄さんたちが
「どうしたんや?鍵なくしたんかー?」と声をかけてくれまして。
で、その話を
当時40代後半ぐらいだった知人女性に話したら
「あー。〇〇さんは、まだ男の人から助けてもらえるんやなぁ・・」
と、しみじみ言われたことを思い出しました。

そういえば、もっと若い頃に
ものすごく可憐で可愛らしい女性と電車に乗り込んだときに
車内の男性の視線がパッ!!と彼女に向かって飛んできたことに
感動したことがあります。
もう「関心のエネルギー」がいっせいに飛んでくるんですよ。
マジすごかったです。

  • 2016/08/09 (Tue) 18:35
  • アメちゃん #-
  • URL
わかりすぎる

スペイン人の28歳の男友達ができた話、前にもしたと思いますが、先日ひさしぶりに美味しいもの食べに行こうよって誘ってくれたから行きました。自意識過剰だとは思うけど一応40とっくに過ぎていても私も人妻だから、二人きりではなく、サービスのつもりで24歳の美人の友達(スタバの店員)を誘って3人で。彼はすごくハンサムだから友達も嬉しそうに、『彼女はいますか?』って聞いたりしてまんざらでも無さそう。
そしたら、そのスペイン人、『彼女はいません!』って即答!
え?彼女いるって言っていたじゃん!一歳下の女医さんの彼女ができたってこないだ飲んだとき言っていたじゃん!嫉妬深くて大変とかさんざん言っていたじゃん!
ハイハイ、おばちゃんには言えても、若い女性には内緒なのね。。そりゃそうよね!
しみじみ社会の風の変化を感じました。

  • 2016/08/09 (Tue) 22:07
  • まる #-
  • URL
No title

私も20代の娘と外出すると感じます

先日もタイのホテルのフロントで困っていたら
たまたま直前にエレベーターで乗り合わせただけの日本人の方が
「どうしたの?」と声かけて下さり(娘に)とても助かりました
あ~~おばさんじゃあこうはいかなかっただろうな~~とv-393

>社会の「関心」が減り、
「庇護」されることもなく、
ただ一人、荒野に立っている感じ。
ヒュー(北風)。

もうこれ分かり過ぎるくらいわかります!!
何か誰にも関心を示されない感じ・・・流行だとか世の中をつくっているもの全てから取り残されてる感じ・・・大人なんだから出来てあたりまえみたいな扱われ方
おばさんがずうずうしいのも、一生懸命自己主張しないと石ころみたいに
誰も気づいてくれないからなのね・・v-395

  • 2016/08/10 (Wed) 10:33
  • みゆ #-
  • URL
No title

カリーナさんこんにちは♪
他人様の対応って
見た目、若さ、物腰なんかでだいぶ変わりますよね。

私は若い頃から、素材のままじゃ普通に不細工で
服装や髪型や態度で扱いが変わるってことを
経験してきましたよ~。
面白いなって思います。
これからの、もっと他人様の関心を失っていく年月を
どうやって楽しく生きていこうかな。

  • 2016/08/10 (Wed) 13:43
  • asa #-
  • URL
No title

今日「シン・ゴジラ」観てきました。
ゴジラ世代として非常に感銘を受けたため
こちらのコメントもそれを引きずっております。。
(ネタバレはないと思いますが。。)
例えば自分はあの映画の中のどの役割か?・・
と考えたとき、まっさきに浮かぶのは片桐はいりが
演じた「おむすびとお茶」を配食する人。
きっとオバフォー世代では圧倒的にこの立ち位置!
って思う人が多いと思う。
(なりたいという意味では選択肢は他にないというのが
辛いところですが。。)
理想は片桐はいり+市川実日子的存在ですかねぇ。。
余分なことは言わず(人の批判等の無駄はなく)
適材適所な笑顔と、無表情と、物言い。。
市川実日子が「部屋の空気や服が匂う」と指摘したシーン、
シャワーや着替えという己の身じまいに気を向けてと
示唆するというシーンには感銘を受けました、
これなぞは嫌味なく言えるかどうか、
もちろん自分が気になるからの発言なのでしょうが
それ以上の価値があのシーンでは込められていた、
なかなか技術的に高度ではないかと思いました。
市川実日子の映画の中での立ち位置が
「若い」女性範疇を超えていた(枠外?)
しかし「女性」だからこその言葉と思えば
ここに我が活路を見出すのも有りかなと?

思い返せば私自身、若いころから「華やかさ」はなく
現実の厳しい選別を周囲の視線から感じてきましたが
それでも「若さ」にサポートされていたのだなと
それがわかるようになるのは失ったから。
「偽オバ」の記事には身をつまされました。
ジタバタするのに飽きて疲れてようやく
「これからの自分の立ち位置と楽しみ方」を
模索しようと方向返還、
自分の皮膚感覚に沿うお手本を
本や映像や街角で見かける、
見知らぬどなたかの立ち振る舞いからさえも
見出していきたいと思うこの頃です。
模倣から始まる独自性、ってことかな?

同じように感じているかたが多くて、これも、順調な老化ね!と安心。
私だけが、影のうす〰い人になったんかと思ってました、40代はまだ30代の続き、、、でしたが、50代へのくりあがりは、また別の世界への入口、ギアが一段落ちた?かのようです。
もう、その先が、ちらちら見えるんですもんねぇ。
昔への未練はすてて、いざ❗
物忘れを武器に!ズカズカいきましょう❗

No title

あたしも娘と行動することが多いので感じることは多いですけど
自分が若かったころはあまり他人に好感もたれる見た目ではなかったので
ある程度年とってからの方が扱いよかったかもしれません・・・

  • 2016/08/11 (Thu) 20:56
  • MJ #-
  • URL
No title

30歳半ば 明らかに周囲からの関心が薄くなったのを感じ
焦りやら寂しさやら悶々とする日々を過ごしていました。

そんな時、知り合いを通じ10歳ぐらい年下の女性に出会いました。
彼女は、ただ若いだけじゃなくて、驚くほど美人で、背が高くスタイルもよく
社交ダンス大会で優勝したこともあり
更に「ミス日本の○○賞」(何だか忘れましたが、グランプリ、準以外)の
受賞経歴があって、本当に美しく光り輝いている女性でした。

それまでは「老けたくない!」「もっと綺麗になりたい!」と
必死に頑張っていましたが
「今更、どんなに頑張ってもこんなに美しく光り輝くことはできない」と
いい意味で打ちのめされ、さっぱりと諦めが付きました。

今では若く見られることに興味が無くなり
緩い感じで楽しく気楽に「美」を追及してます。

庇護から畏怖へ

少し前の記事に今更なコメントで失礼します。
確かに庇護優遇される場面は加齢と共に減り、男の目線から解放される気楽さはありますが、若い時のような清楚?素朴な服装では軽んじられるようになり、自分の趣味でなくても大ぶりなアクセサリーを付けたり(小粒ダイヤよりデカい真鍮製)あえて苦手な原色を着たりすると、心なしか丁寧に扱ってもらえるような気がします。
庇護でなく畏怖されるお年頃にシフトしたのでしょうか。
言葉や態度で自己主張出来る人は良いですが、自分のような小心者はこれからは原色やゴツい飾り物など、ソフトな威嚇アイコンで自己主張してみるかなとワクワクしております。

  • 2016/08/20 (Sat) 01:31
  • 牛芋 #-
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