どんな仕事も、人間と人間が言葉をかわして成立するという原則。


仕事で知り合った、
若いグラフィックデザイナーの女性が
おもしろい話をしてくれました。


大学時代、卒業制作で学科全員の作品集を作ることになり、
先生に「作品集の実行委員になってくれないか」と頼まれたんだそうです。
「面倒くさいなあ、いやだなあ」と思いながらも引き受けたら
それが、すごかったと。
忘れられない体験になったと言うんです。


彼女たち実行委員が締め切りを決めて
「いついつまでに規定のファイルをメールで送ってください。
何字以内で解説もつけて」と
学生全員に連絡するそうなのですが、
その集まり具合がすごかったと。


締め切りまでに丁寧なあいさつ文をつけて送ってくる人。
締め切りぎりぎりになんのあいさつ文もなしに送ってくる人。
締め切りを過ぎて送ってきたと思ったらファイルの形式も間違っていて
そのことで連絡すると逆ギレする人…。


全員の「提出の仕方」を一堂に見ることができて
こんなにバラバラなのかと心底、驚いたそうです。



それは、いっしょに講義を受けているだけでは
決してわからない「その人の姿」だったと。


さらにこう言っていました。


「締め切りまでに特に丁寧なあいさつ文をつけて送ってくれた学生は、
学科ではちょっと浮いていたギャルだったんです」


彼女自身もあまり親しくなかったそのギャル風女子を見ていたら、
趣味の合わなさそうな男子ともフランクに接していて
コミュニケーション力が高いことがわかったと。


「わたしには、抜きんでた才能はないから、
『仕事の受け渡し方』や『仕事でのコミュニケーション』を
いいかげんにしないようにしようと思いましたよ」


なるほどなあ!これぞ、まさしく人の振り見て我が振り直せだ。


人々の提出物を集め、
それらが一堂にそろった状態を見る機会は、
そうそうあるわけじゃないですが、
ちょっとした「一堂」はあちこちにあるはずです。


たとえば、わたしはフリーのコピーライターですが、
クライアントは、「複数のコピーライター」と同時にやりとりし、
頭の中で、何度も、それらを一堂に並べて比較し、
「この人は、あれだな」
「この人は、こうだな」と
感心したり、ひっかかったりしながら、
「次は、この人」という選択を繰り返しているんだと思います。


「仕事の質」が一番、大切なのはもちろんですが、
修正を依頼したときの反応、
言葉でやりとりする際のストレスのなさ、
どんなことでも冷静に受け止めていっしょに解決しようとする姿勢、
真意を正確に受け止めてくれる理解力、
そして相手を思いやる気づかい…などの総体が、
「抜きんでた才能」だけの人を凌駕することは
いくらでもあるんじゃないでしょうか。


仕事はすべて
人間と人間が言葉をかわして
成立するんだもんなあと改めて思い、
わたしも「人の振り見て我が振り」直そうと思いました。


ギャルは、いま、どこでどんな仕事をしているんでしょうか。
笑顔でがんばっていてほしいなあ。



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コメント

納得です~

印象と違う相手を知る事、ありますね。

しっかり者と思ってたら「こんにちゎ」メール(笑)
と思いきや、内容はちゃんとしてて、仕事ぶりはキッチリだったり☆

言葉も含めて総体なんですね~。

  • 2017/04/21 (Fri) 10:22
  • asa #-
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