人間関係はダイナミックな生態系。いろんな感情が混ざりあってこそ。


映画「人生フルーツ」を見てから、
つばたしゅういちさんと英子さん夫妻の本を3冊読みました。
どれもおもしろくて
何度も何度も読み返してしまいます。
「だし昆布」や「かつおぶし」なんか
パッケージ写真の商店名からネット検索して
「なるほど、これか。これを使っておられるのか」
と調べてしまうほどです。


カタログ的な予測がつかない品選びなので
細部まで見ごたえがあります。


しゅういちさんが亡くなって以降の
英子さんの暮らしを描く
「ふたりからひとり」のなかに
こんなことが書かれていました。


オーブントースターが壊れたときのこと。
しゅういちさんがホームセンターで「安かったから」と
新しいものを買ってきてくれたそうなのです。
英子さんはありがたく思いつつも、
「よいもの」を使いたい人なので
「もったいないから壊れるまで使う」という言葉とは裏腹に
新品の機能にどこか不満げです。


おもしろいなあ、と思いました。


つばた夫妻のように
おたがいのことを深く理解しているように見える間柄でも
しゅういちさんは、英子さんの
「道具に妥協したくない気持ち」を
完全には、わかっていなくて
「よかれ」と思って独断で
「新品の安物」を買ってきてしまう。


呼吸のあった夫婦像なかに
こんな、ちょっとした「ずれ」をみつけると
リアルを感じて、より一層好きになります。


おたがいに、ときに不満もあり、
誤解もあり、無関心もあり、
どうしてもわかりあえないところもあり、
妥協や受容を繰り返しながら営まれた生活なのだなあ、と。
デコボコ道のように紆余曲折のある日々の暮らし。
その手ざわりと手ごたえ。


人間のいるところ、
不満や誤解や無関心のないところなし!



夫婦に限らず、
幸せそうに見える人間関係はどれも、
不満は誤解や無関心が「ない」のでなはく、
それぞれが上手に解消したり、適度に我慢したり、
ときに思いやったり、主張したりしながら
関係を育んでいるのですよね。


そういうすれ違いから生まれる小さな不満が、
「ほつれ」や「ずれ」となって随所に表れながら
概ね笑顔で営まれている生活。
リアルで、いとしくて、滑稽でいいなあ。
しみじみ愛しい。


「人間関係」という名のダイナミックな生態系を感じる。



★来週の金曜日から毎週、ウェブマガジンどうする?Over40「人生フルーツを見て『夫婦というレッスン』を連載します。わたし自身の自由研究のつもりで企画しました。ぜひ、読んでいただきたいです。間近になったら、またお知らせしますね。お楽しみに。


この順番で読みました。まずはやっぱりこれ。暮らしの概観がつかめます。

夫を亡くしてからの暮らし。この本でさらに興味が増しました。

主に英子さんの料理について。調味料も詳細に紹介されています。たまらん。



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ウェブマガジン「どうする?Over40」、ほぼ毎日更新しています。この記事この記事、合わせて読むと、こういうことを理解できる年齢になってよかったと思います。

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