毎週1回出席する会議は、
全員で10名ちょっと。
その会議の席で
女性の上司Kさんが入社間もない女性社員Iさんに
「Iさん、これ、ちょっと次回アイデア出してみて。
若い女性の意見がほしいから。
どんなことでもいいよ」と笑顔で言いました。
そう言われたIさんは、
「フフフフ」と「クスクス」の中間ぐらいの声で
笑っています。
「うん?」
「フフフフ」
「やってみてくれる?」
「フフフフ」
謙遜とも、迷惑とも、拒否とも、保留とも、肯定ともとれる笑い顔と笑い声。
でも、決して「はい」とは言わないし、
首を縦にも左右にも振りません。
最後まで明確な意思表示はありませんでした。
どのようにもとれる「笑い」だけ。
「慮ってくれ」ということなのだろうか。
「断りたいが断りにくい気持ちを
笑いから受け取ってくれ」という意味なのだろうか。
もうかなり前の出来事なんですが、
不思議に思ったのと
ちょっとイライラしたので、
I さんが異動して
会議に出席しなくなったいまも
鮮明に覚えています。
今日は午前中、美容院に行きました。
隣の席に座った40代後半ぐらいの女性は、
シャンプーとトリートメンの選び方について
店長に相談していました。
店長は、シリコンとノンシリコンの長所や短所を事細かく話し、
おもむろに棚から箱入りの商品を出して勧めはじめます。
5000円台のお高いトリートメント剤です。
そこから店長の「もしよかったら」攻勢がはじまったのですが、
お客さんは、「フフフフ」と「クスクス」の中間ぐらいの声で笑って
「買う」とも「買わない」とも言いません。
「また今度にします」とも「今日は結構です」とも言いません。
時折、「ふーん」とうなづいては、
フフフフと笑っています。
しばらく両者の攻防が続いたあと、
「また、機会のあるときにお試しくださいね」と店長が言い、
カラーリングへと移りました。
あれだけ饒舌だったふたりですが、
打って変わって、終始無言。
心理戦で消耗したと見た(笑)
あのときのI さんに似ているなあと思いました。
やはり、この笑いは「拒否」と「拒絶」なんだなー。
ふたりとも断わるのがすごく苦手で
相手を傷つけたくなくて、
自分も嫌われたくなくて
「笑い」の状態でフリーズしてしまっているのかもしれません。
拒否と拒絶の笑いでもあり、
困惑と遠慮の笑いでもあるのか。
わたしも断るのは苦手な性質なので
これまで長い時間をかけて試行錯誤しながら、
「イヤなときは可能な限り早めに断る」
「相手に謝意を伝えながら断る」などの
自主トレをしてきました。
だから気持ちはわからないでもないけれど、
言葉でなく、「笑い」で伝えようとするのは、
相手の「慮り」に期待する割合があまりにも大きすぎるので、
時間もかかるし、不確実すぎる。
やっぱり、ここは、「笑い」じゃない。
不誠実な印象も与えてしまうしね。
あと、相手がこんな感じで笑ったら、
それ以上、決して強く押さないこと。
すっと引き下がって話題を変えることも大事だと思いました。
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