粋筋の年配女性にしばしばみられる髪型に
「逆毛をたててボリュームを出し、
その内部には毛たぼを入れてさらにふくらまし、
スプレーをふんだんに噴霧して固めている」と思われる、
特に和服に合うアップスタイルがあります。
(ほとんどの場合、髪色は黒)
あのヘアスタイルの特長は、
「髪の毛が微動だにしない」こと。
風に揺れるとか、
手でかきあげるとか、
はらりと落ちるとか、
そういった繊細な動きのドラマがないかわりに、
フォルムが立派。
きっちりと結い上げた髪に
きっちりとした着物に
きっちりとした姿勢。
三位一体となって堂々たる風情を醸し出します。
この年になって思うのは、
あれって見事な知恵だな、ということです。
風に揺れるとか
手でかきあげるとか、
はらりと落ちるという瞬間が美しく絵になるのは、
コシとハリのある髪がかすかにバウンドすることで生まれる動きのドラマ。
そのたびに光を反射して輝くのも
ツヤのある髪質だからこそ。
それらは、やはり、どうしても失われていくもんですし、
その「ツヤのあるストレートロング」という額縁が、
次第次第に「顔」という絵にきつくなる。
(ストレートヘアの下に流れる動きが、
下垂傾向の顔のやつれ感に拍車をかける)
そこで、あのフォルム重視の動かない髪!
髪は動かなくても
着物の袖や裾が揺れる。
グッドバランス!
今日、わたしは、京都国立博物館の特別展覧会「国宝」に行ってきたのですが、
老若男女、いろんな人が大勢つめかけていました。
そこで自分と同世代から上の女性たちを見ると、
みなさん、おしゃれをしていて素敵なのですが、
全体としては服装がダークな色が多い。
5人グループなどでは違いがわからないぐらいの同色感。
さらに、髪が中途半端な長さで
よくわからないフォルムをしている。
よくわからないカタチの額縁が
顔という絵を縁どっている印象です。
これって、もったいなくないか、と思いました。
ちょっと極端な提案ですが、
わたしたち世代は、
大きくふくらますなどの
(島田順子さんも見方によっては
大きくふくらましているといえなくもない)
髪のナチュラルさから離れた
フォルム重視の発想があってもいいんじゃないだろうか。
(そういえば、黒柳徹子さんも
フォルム派だな)
あの系統の「動かない髪型」だと、
薄毛も目立たないぞ。
ツヤよりボリューム、動きよりフォルムを提唱しつつ、
わたくしも微力ながら実践し
その推移を報告してまいりたいと思います。
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