夫も家で仕事をする日が多いので
「お昼にひとり」ということは、ほとんどありません。
夫が家を出る
娘も出る
わたしひとり
今日は、急ぎの仕事がない
「イエーイ!」となる。
お昼ごはんは残り物だけど
自分が作った、
「これ、もう、自分の一部なんじゃないか」
っていうぐらいの慣れ親しんだ味。
世の中の人がおいしいと思うか否かは別にして
安心の味。安心という意味では高級フレンチも
かなわない独自基準の最高峰。
さらにテレビをつけると
どのチャンネルもほぼワイドショー。
「徹底解明します!」と言っては重箱の隅を
右からも左からも斜めからも底からもつついて
大人がそろってああでもない、こうでもないと
そうとはわからないように悪口を言っている。
その姑息さ!俗っぽさ!計算高さ!
これも毎回、変わらないという意味では
たまらない安定感!
ごはんを食べ終わると
もらいものやコンビ二スイーツだって食べちゃう。
コーヒーも飲む。
もう、おなかいっぱい。
本でも読もうか…と思ってソファに横になったら
予想外に深く眠ってしまって
「あああ。こんなことしてはいられない。
このままで人生終わるよ!」と
頬にクッションの跡をつけて後悔する。
この解放感から満腹を経て後悔までが
「安逸な午後のよろこび」のフルコース。
テレビなどで
だんなさんが定年退職して
「お昼を作るのが面倒!」と嘆く奥さまたちの声を耳にしますが、
もちろん実際に作るのも面倒だろうし、
外出するときもお昼が気になったりするのだろうけど、
それだけでなく、
いや、もしかしたら、それ以上に
この「安逸な午後のよろこび」のフルコースを奪われた苦しさが
あるんじゃなかろうか。
この安逸は、
午前中だと「寝坊」になるし
夕方以降だと「おやすみなさい」となってしまうから、
午後だけに味わえる特典!
外がまだ明るいのもいい!わびしくないもん。
そのあとにまだ夜が待っているのもいい!気持ちに余裕がある!
だれだって週に一度ぐらいは、
この「安逸な午後のフルコース」を
味わったほうがいいんじゃない??
もちろん男の人も。
男の人は「いつも家に妻がいる」ことが多いと思うのだけど
あれ、ストレスじゃないのかなあ。
この解放感から満腹を経て後悔にいたる
安逸な午後のフルコースは、
ひとりのときのほうが、彫りが深い。
人って気分の「彫りの深さ」も
味わいたいものなのですな。
解放感で盛り上がり、
後悔で自責の念を覚えて
やや内省モードになる。
その振幅もまた、午後の味わい。
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