なんだか、けなしているようですが、
決してそんなことはありません。
(40代。「魔女化する顔」とつきあう方法はこちら)
別の言い方をするなら、
40年あまりの経験や感情が刻まれた風貌
ということになります。
かくいう私の顔にも、
本人が好むと好まざるにかかわらず
いろいろと刻まれてきていますよ。
自宅で鏡を見るときは、
「鏡を見るとき仕様の顔」を作っているせいで、
それほど気になりませんが、
駅やレストランなんかで
不意に鏡が目に入ってごらんなさい。
そこに映った顔は、もう、明らかに
腹に一物ありそうだもんね。
いろいろと損得勘定してる顔。
それなりに段取りも考える顔。
周囲を観察して、注意深く身の置き所を決める顔。
不平も不満も疲労も嫉妬も倦怠も、
そりゃまあ、いろいろと抱えている顔・・・。
47年の歳月をかけてたどり着いた顔が、これなんだなあ
と、しみじみ感慨にふけるね。
(ちょっとガッカリもする)
ま、しかし、大人の顔って
多少の違いはあるにしても
そんなもんでないかしら?
ベビーフェイスというわけにはいきません。
というわけで
私の顔は、次第にさまざまな感情を
目袋やシワやほうれい線に刻みつけながら
着実に魔女化しています。
ひしゃげた魔女。
平坦な魔女。
彫りの浅い魔女
ですな。
そんな毒気のある顔にかろうじて拮抗できるのが
アイロンのきいた白色なんかのシャツ
とジャケットなど。
如実に険の出てきた顔と
鋭角的なシャツの襟が
それなりに緊張感のある
丁々発止の勝負をしてくれる
って感じなんだが。
ペタッ、ぺラッ、ひらっとした
薄く優しい素材よりは
意地悪フェイスが目立たない気がする。
相手が超のつくド近眼だったり、
うまい具合に泥酔してくれたりしてれば、
マダム風に見えないこともないかもしれない、
みたいな。
そういえば、
ディズニーアニメの白雪姫に登場するお后も
顔のまわりを大きく囲む、
白い立ち襟(といってよいのか)の付いた
マントを着ていたな。
魔女顔には、多少とも襟の立った
そこそこ仕立てのいいシャツ。
冬なら、
ちょいハードな革のジャケットもいいと思うな。
ハード化する顔には、
鋭角的もしくはハードな素材で勝負する
ってのは、どうだろうか?
大ぶりのアクセサリーやサングラスも、
顔の毒気で着こなせるし。
Sartorialistに、魔女顔とシャツの相性の良さを鮮やかに実証する年配女性を発見!
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