50代あたりで「敬語の使用癖」を仕切りなおしてはどうだろうか。


敬語の使い方には、
人それぞれ、ビミョーに異なるルールがあるようです。


「年上には敬語」、「年下には平常語(タメ口)」という年齢序列型
「(自分より)地位の高い人には敬語」「低い人にはタメ口」という地位序列型
「お店などサービスを提供してくれる人全般にタメ口」というお客様は神様型
現実的には、これらの時と場合に応じた混合型。


あたりまえのことですが
年齢序列型の敬語を使っていると
年をとればとるほど、年上の人は減っていくので
「敬語を使う相手」も次第次第に減っていきます。


言葉づかい的には、
ほぼ全員にタメ口で構わぬ。
家のなかはもちろん、
街中どこでも年下ばかり。
コンビ二でスーパーでタクシーで
タメ口でよし状態。


ところがここで、
ある問題が生まれ
ジワジワと大きくなっていくわけですね。


それは、言葉づかいの上では、
ほぼ全員にタメ口でイケる強者になれるものの
からだのほうが、
日を追って弱者になっていくという問題です。


そのまま放置しておくと、
「偉そうに怒鳴りつけながら介護される」なんて
ことにもなりかねません。


若い間は、生意気と思われないように
年長者や目上の人には敬語を使う、という
シンプルなやり方でいいのですが、
自分が「年長者」になったとき、
さて、敬語をどうするか。


どこかで、
そう、わたしぐらいの年齢(50代)で、
年齢にも、地位にも、客か否かにも関係のない
敬語の使い方を習得した方がいいんじゃなかろうか。
敬語使用癖の仕切り直し、です。



年齢も地位も立場もすべてとっぱらって
家族と友だち以外には敬語。
友だちなら、年齢に関係なくタメ語。



なんかどうでしょうね。


年上の人でも友だちになったら、
もしくは、なりたいと思ったら、
少しずつタメ口に変えていって
お互いが「年齢を忘れていられる関係」になる。


実は、昨年末から飼い始めた子犬を人馴れさせるために
ここしばらく、公園で出会った人たちに
「おやつをあげてください活動」をしていたんです。


「今、トレーニング中だから
おやつあげてもらっていいですか?」と丁寧に頼んだら、
小学校低学年の子どもたちがちょっとびっくりしてコクンとうなづき、
ニヤニヤソワソワしつつも
神妙かつ使命感を帯びたかしこまった表情になり、
静かにやさしくおやつを与えてくれました。
だれひとり、犬をむやみに触ることもなく。
そして、「トレーニング中なんやあ!」と言いながら
一仕事終えた風の
ちょっと頼もしい感じになるんです。


これからは、幼い人たちにも敬語で接しようか。


そんなことを思いました。
中学生などは
敬語でお願いするだけで、
一瞬、拍子抜けしたような顔になり、
表情が丸くなって大人びるようにも感じました。


どれだけ強がっても
老いることは、弱くなること。


自分より弱い存在を敬うことは、
弱くなっていく自分自身を受け入れ、
その将来にも敬意を払うことではないか。
そんなことを思うきっかけにもなりました。





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