「時の痕跡」と「更新中」の雰囲気が、ともにある家に育てる。



うちのマンションは、間もなく築40年になるので
近所の人と会うと、
「いつまでもつかねえ」
「水の配管が心配だ」
「建て替えしてくれるといいけどねえ!」なんて話になります。


大規模マンションなので
それぞれの意見の調整も一苦労でしょうしね。
一筋縄ではいかないと思います。
老朽化の一途をたどり
空き室が増えていくだけかもしれません。


「建て替えてくれるといいねえ!きれいになるねえ!」とはいうものの、
ピカピカの新築に生まれ変わってほしいかというと、
実はそうでもないんですよねえ。


新築願望があったのは、20代後半まで。


当時、新築のオシャレな賃貸マンションに住みましたが、
あっという間に散らかりました。


「新しい家に住んでも散らかるのは一瞬」
「いまの家をキレイに住めなかったら、次の家もダメ」



ということを痛感したのです。
「新築物件が自分を変えてくれるわけじゃない」と
身をもって知りました。


また、自分も年をとるにつれて
建物自体が少し古くて、
誰かが好ましく住み慣らした家が
こんなふうに住みたい!というインスピレーションを
刺激してくれるようにもなりました。
バトンを受け取るような気分とでもいいましょうか。
わたしもちょっとは成熟したってことですかね。


いまの家は、このブログにも書いているけれど
この記事この記事です)
数年かけて壁を自分でペイントするなど
不器用ながら自分なりに手を入れてきたので
それなりに愛着があります。


家具の脚やドアには
先代のパロンと去年の暮れにやってきたスーという
二匹の犬が噛んだあとがことごとくついていて
無残といえば無残、ボロボロといえばボロボロですが、
それも靴墨でカバーして磨く程度で
そのままにしておいてもいい。
いや、積極的にそうしておきたい。


80年代初頭に建てられたマンションに
90年代の末に一家で引っ越してきて
いま、2018年。


流行遅れの設備や調度と
新たに買った家具や小物が混在し、
整えられたところと雑然としたところも混在し
複雑なモザイクのように組み合わされて
わたしたちの暮らしと好みの変化を映す
いい感じの家になってきました。


わたしはどうやら、
「建て増し」「つぎはぎ」「折衷」あたりが醸し出す「時の痕跡」と
常に見直して手を入れている「更新中」の雰囲気が
ともにある家が好きなようです。


少し前に書いた和室のプチリフォーム作戦
あれからすぐとりかかり、
まずは本を別の部屋に運び出すことからはじめました。


本
娘の部屋に仮置き中。この移動が一番大変だった!


いま、不要な本をまとめて処分するところまでは完了。
来週末には地元の畳職人さんが
見積もりに来てくれることになっています。


次は、洗面室。二年後ぐらいに手をつけたい。


少しずつ、少しずつ。
焦らず、慌てず。
温めて、温めて。
家を育てる。


「あのとき、ああ思って、こう考えて、
ここにこうやって手を入れたんだなあ!」という
時間と記憶が積み重なり、
ときに不器用につぎはぎされ、
その隙間に過去が見えるような家にして
やっかいものの老婆になっても
「わたしは、家がいい」と我をはりつづけ、
ここに居座ってやろうかと思います。





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