まあ、あれはあれでいいんだけども、
ちょっと違った方向に行ってしまったような
どことなく、あれでよかったのかなあ
と自問する気分に。
そして昨晩、いつもどおり、
ごろごろしながらテレビを見たり、
ビール飲みながらネットを見たり、
本を読みながら寝転んだり
寝転んでいるうちに寝てしまったりしながら
つらつら考えていて、
ああ、私、
もう一つ感じていたことがあったんだ、
と気づいた次第。
それは、
もし、今の私が
誰かと逢引しても
あんな感じに見えるだろうってこと。
ものすごい剣幕で怒鳴りつけられるほどの迫害に耐えながら
わずかの年金から自腹を切ってキャットフードを買い、
錆びついたママチャリをキコキコ鳴らしてやってきて
そこらの野良猫を養うだけの勇気も使命感も時間も根気もないし、
自転車暴走男もタイプじゃないけど、
でも、もし
この私が恋に落ちてですよ。
夕暮れの橋の上で
誰かと、ものすごく密着していたら、
あんな感じに見えるだろうなあ。
いや、あのカップルより若い分だけ、
生臭いというか、
「見てはいけない感」が漂いそうだな。
当たり前のことだけども
他人の恋って
そんなにキレイじゃない。
てか、
傍から見ると、みっともないことのほうが多い。
さらに年を重ねれば重ねるほど、
みっともなくなる可能性はグイグイ高まる。
それでよし。
それで一向に構わん。
2人で見つめあってれば、
まわりなんて関係ないもんね。
というような勢いで
熟年カップルが
町中いたるところで
抱擁しあうというのは
どうだろうか。
若者よ。
みっともないと思うなら
あっち向いときなさい。
とばかりに
「知らぬ存ぜぬ」を決め込んで。
厚顔無恥といわれようとも。
傍若無人といわれようとも。
しゃあしゃあと。
ぬけぬけと。
はばかりなく。
こうなったら、
橋の上でいたずらに密着し、
愛を語り合う推定年齢67歳と71歳の
ロミオ&ジュリエットにも
幸多かれと祈ることにしよう。
「困ったちゃん」にだって
愛し合う権利はあるんだ。
もう私、
間に入ってグチャグチャにしたいなんて言わないから。
あくまでも遠巻きに
通りすがりの一人として
先達たちの熱愛に
エールを送ることにしよう。
恋せよ、中年。
恋せよ、熟年。
とうことを、ひとまず結論にしておいて、
橋の上の恋愛についてはおしまい。
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