新聞連載には書かなかった、愛しさと同じくらいの重圧。


いま、各地の新聞に掲載されている連載は、
一生懸命かつ正直に書きましたが、
ひとつだけ、触れていないことがあります。


それは、犬。


夫が倒れた当時、生後10か月だった雑種犬スーのことです。


救急搬送された病院の待合室に
警備員のおじさんとふたりポツンと離れて座っているとき
近所のママ友に電話して
「ごめん!スーが吠えまくってないか確認して!」と頼んだこと。


夫の手術が終わり、
明け方に家に戻ったとき、
タクシーが着くやいなや
「スー。待ってろよ!帰ってきたよ!!」と
声には出さないものの、叫ぶようにして
階段を駆け上がったこと。


リビングの扉を少し噛み壊して
じっと静かに我慢していたスーに
「ごめん、ごめん」と
どっちが犬か人間かわからないぐらい
とりすがったこと。


その後、ひとりと1匹で1時間ほど横になり、
起きてすぐに散歩に行ったこと。


ちょうど同じころ、
深夜バスで到着したお義兄さんに
「家で待っていてください。
散歩してきますから」と言い残して
1時間ほど待たせたこと。



ずっと、犬のことばっかり考えてる!



そんなことでいいのか!?と思うものの、
わたしは、わたしが病気になったときも
犬のことを一番に気にすると思うのです。


明日のごはん、どうする?
この何日か、誰に頼む?
散歩はどうする?
あ゛あ゛あ゛ーーーーーー!


「スーちゃんがいてよかったね」
「スー、癒しになるでしょう」と
みんなが言ってくれて
実際、そのとおりなんですが、
今日も朝、散歩をしながら
匂い嗅ぎに精を出す
スーのお尻のあたりを見つつ、


スーはいま、1歳半。
1日に2回散歩し、
およそ15年生きるとして
わたしは、いったい、何回散歩することになるのだろうか??


いやだ、こわい!考えたくない!


・・・と首をブルブル左右に振って
寄ってくる蚊といしょに
おそろしさを振り払いました。
そう。愛しさと同じくらいに
ズシリとのしかかる重い責任でもあるのです。


わたしはいま、57歳。
超高齢化社会の現代においては、
57歳なんてひよっこ。
これからどーーんどんチャレンジして
おしゃれもして、ひと花もふた花も咲かせて
キラキラと輝きながら総活躍時代を生きる方が多いでしょうが、


わたしの目下の最大のテーマは、


スーが死ぬまで元気でいる。
病気も、ケガもしない。



もっとはっきり言うと


夫と犬をちゃんと看取る。



夢も希望もないようですが、
「元気でいなければならない理由」としては
かなり切実な部類に入るでしょう。


目標:健康と健脚


なんてことを書いているけれど
15年前の自分の状況と
いまの自分の状況はまったく異なるから、
甘くみちゃいけませんね。
それもわかってる。



わたしを例にとっても
「7歳の子どものいる仲良しファミリー、犬を飼う(先代の犬)」
から
「夫が寝たきりとなった妻、これから一人で犬を飼う」
になってるもん!!!この15年で!!!



ふんどしのかわりに
犬のリードをしっかりと握り直し、
健康と健脚に気をつけて生きよう。


それにしても、ずっと犬がいるな。
これもまた、30代後半までは想像もしなかった未来。



夫の発病から今日までのことを書いた新聞連載「献身と保身のはざまで」
現在、熊本日日・岐阜・山陰中央新報・四国・茨城・秋田魁新報・山陽・埼玉・愛媛・神戸・徳島・北日本・岩手日報の各新聞で掲載されています。
お住まいの地域のみなさま、よかったらお読みください。


  詳細や経緯はこちらの記事をご覧ください。

似た境遇の人はもちろん、さまざまな責任を負いながら奮闘する同世代の女性に伝わるようにと願いながら書いています。お住まいの地域の方、読んでもらえたらうれしいです。




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コメント

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  • 2019/05/31 (Fri) 19:53
  • #
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  • 2019/05/31 (Fri) 20:52
  • #

せつないほど苛烈なライフステージの変化を、寿命が短いペットや成長期の子供は体現して来ますよね。子供がいないのでそこは変化なしだけど、この15年でうちも猫は代替わりしました。近いうちまたするでしょう。両親も今は健在だけど、次の15年は無理かも。私も転職、引越し、付き合う友達も変わりました。考えてみると変わってないもののほうが少ないかも。
15年前はかなり末期の病で、余命を言われていた私ですが、今はなぜか健康診断だけみたら20代みたいな快調。。人生山あり谷ありですね。。

  • 2019/06/02 (Sun) 08:40
  • まる #-
  • URL
コメント、ありがとうございます!

★秘密コメントのHさん
ワンちゃん、その後、いかがですか。
大変なときに、コメントくださりありがとうございます。

スーが元気すぎて困るとき、
「この時を懐かしく思い出すときが、そう遠くないんだよなあ」と思います。
犬の命は、本当に短い。一緒に過ごす時間はあっという間にすぎますね。
Hさんのワンちゃんが穏やかに時を過ごすことを祈っています。
どんなワンちゃんなのかなあ。
しばらく心身ともに疲れと混乱が続くと思います。
どうか、Hさん自身も労わってくださいね。

★秘密コメントのOさん
ほんとに、私も決意や意気込みだけではだめろうなあと思っています。
ジモティで散歩してくれるアルバイトさんを探そうか、
と思っているのですが、なかなか、まだそこまでいかないんですよねえ。
また、相談に乗ってください。

★まるさん
あああ。そうでした!
まるさんは、大病を乗り越えられたんですもんね。
15年後に今より元気のない「老い」だけが待っていると
考えちゃいけませんね。
それをまるさんが教えてくださいました。
まるさんのコメント、いつもうれしく、うれしく拝見しています。

  • 2019/06/03 (Mon) 15:21
  • カリーナ #-
  • URL

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