「私」にいろいろとからみつき、悩みが個別になる50代。


いつだって悩みは個人的。
とはいえ、若いときには、恋愛や就職、結婚、容姿など
「同世代で共有できる悩み」が多かったように思います。


だから、その世代の心情や悩みに
的確な言葉を与えたエッセーに人気が集まる。
ひところの酒井順子氏や
現在のジェーン・スー氏など
その筆頭でしょう。


ところが、わたしに関していうと、
50代に入ったあたりから、段々と
「ああ。この文章、わたしの気持ちを代弁してくれている!」
と感じることが減ってきたように思います。


代弁的スタンスで書かれていても
言葉の端々が示す著者の状況と
自分自身の状況の違いを敏感に感じとり、
なんとなく冷めてしまい、距離をとってしまう。


それだけじゃなくて
この年代になると
自分のまわりの人たちも、
みんなそれぞれ大きく状況が異なってきます。


わたしの場合は夫が闘病中だけども
友だちのなかには自分自身が闘病中の人が複数いるし、
単身赴任の夫が戻ってきて憂うつな人がいるし、
親を介護している人ももちろんいるし、
まだ介護はしていないけれど心配している人もいるし、
子どもが独立したり、していなかったり、
グレちゃったり、孫が生まれたり、
田舎に引っ越そうとしていたり、
仕事をはじめたり、やめたり…。


みんなそれぞれに
「わたし」は「わたし」として存在しているのだけども、
そこに親や夫や兄弟姉妹や子どもや
いろいろがからみつき、
そして、そんな「わたし」の
行く末を左右し、決定づけもする、
身体的、金銭的、能力的、性格的、場所柄的、人間関係的な諸条件が
これまた幾重にも複雑にからみあい、
ほかの誰とも同じではない
「個別の悩み」をカタチづくっている。


その「個別の悩み」が
これまでの自分の選択や行動の蓄積だと
だれよりも自分が一番知っているだけに
物思いにふけるたびに、
もれなくついてくる、
「少年老いやすく、学成り難し」感の
超絶すぎるリアリティ。切なし!!


・・・という、この文章が
50代半ば過ぎという年代の気持ちを
代弁しているかのようなスタンス
という矛盾があるけれども
まあ、そこは、あいまいにしておいて
とにかく「悩みの個別化」が進行するのです。


個別化し、シェアしにくい悩みは、
人を簡単に「孤独」へと突き落とすので
どのように折り合いをつけて
ときにたくましく、ときにノンキに
ときに淡々と暮らしていくのか。
共感するとしたら、
そういうことに対する
これまた個別の「手つき」なのかもしれませんねえ。


ある意味、生きることが「手仕事」になる年代。



夫の発病から今日までのことを書いた新聞連載「献身と保身のはざまで」
静岡新聞でも始まったと教えていただきました。

現在、熊本日日・岐阜・山陰中央新報・四国・茨城・秋田魁新報・山陽・埼玉・愛媛・神戸・徳島・北日本・岩手日報の各新聞で掲載されています。
お住まいの地域のみなさま、よかったらお読みください。


  詳細や経緯はこちらの記事をご覧ください。

似た境遇の人はもちろん、さまざまな責任を負いながら奮闘する同世代の女性に伝わるようにと願いながら書いています。お住まいの地域の方、読んでもらえたらうれしいです。




フェイスブックツイッターで更新情報をお知らせしています。フォローしたら気軽に話しかけてください♪リアルタイムにツイートしているのでライブ感あります。

ウェブマガジン「どうする?Over40」、ほぼ毎日更新しています。月曜にはこちらにも書いています。こちらも手仕事のこと。虚無には陥る。大事なのは、陥ったままにならないこと。

★いつも応援してくださってありがとうございます!ハッピースマイル

にほんブログ村 ミセス系

関連記事

スポンサーリンク



コメント

No title

だからシニアの女性誌とかってあまりないんじゃないかな。みんな生き方も嗜好もかなり違ってきちゃって。
過去記事を読んでいると、コメントされていた方の顔ぶれの多くも今とは違いますよね。それぞれ人生の途中で、このブログとカチッと合う時があって、寄っていらしたんだな、そして今は別のところでそれぞれに歩いていらっしゃるんだな、と思うと何か感慨深いです。

  • 2019/06/11 (Tue) 23:05
  • Jane #-
  • URL

そうなんです💦 だからこの年代で友達は作りにくいし 若い時のように気軽にお誘いするのも、考えてしまうんですよね。 
共感できるのは、同じ趣味の人でしょうかね~ 年代も収入も超えて繋がれる気がしますね😃

  • 2019/06/12 (Wed) 17:06
  • Kireidokoro #-
  • URL
コメント、ありがとうございます!

★Janeさん
あああ。本当にそうですね!
こちらのコメント欄も顔ぶれは本当に変わりました。
わたしが定位置にいて
そして戻ってくださるといいなあと思います。
私自身も変っていくわけですが、
それでもずっと開いているお店みたいに。

★Kireidokoroさん
本当にそうですね!
肩書や収入などと無縁の友だちが一番いいですねー。
Kireidokoroさん、趣味の友だちがたくさんいそうだなあ!

  • 2019/07/12 (Fri) 16:29
  • カリーナ #-
  • URL

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する