「サービスの受け手」に固執せず、柔軟に立場を変えていきたい。



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「カイゴ・デトックス」クラウドファンディング

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わたしの姉は、ひと回り年上で長崎在住。
コーラスサークルに入って日々、忙しくしています。
その姉の友だちが、まだ60代半ばでケアハウスに入居したものの
まわりは80代や90代の人ばかりで友だちもできず、
施設のスタッフとの交流なく、
精神的にものすごく落ち込んでいるそうなのです。


食事時間や場所、入浴の時間などが
すべて決まっていることも
大きなストレスらしい。


老後に向けて早め早めに手を打って
安心を手に入れるのも大事だけれど
早すぎると、いまの自分を犠牲にすることになるという難しさ。


老人ホームなどへの入居をいつ決め、
いつ実行に移すのか。
これって難しいですよねえ。
見事にやり遂げた人々、偉大だ。
わたしは、機を逃す確信しかない。


ねえちゃんのお友だちの場合は、
住宅の家賃とケアハウスの費用を比較して
早めの入居を決めたようです。
熟慮の上の決断だったに違いなし。


でも、想像と違ったんですよねえ。
気の滅入る日々が待っていた。
どんどん外に出ていけばいいとは思うものの
帰る家がイヤ、というのはつらい。


もし、わたしだったら、どうするかなあ。
「失敗した!」と思っても
いろいろお金を払っているし、
余裕もないとしたら…。


もう完全に他人事だから
無責任に言えちゃうことですが、
相対的な若さを利用して
高齢の人の食事を手伝ったり、
ちょっと椅子をひいてみたり、
食器を片付けたてみたり、
できることをやってみるかなあ。


ほんとにちょっとしたこと、なんなら「見守り」でもいい。
少しやってみるかな。できる範囲で。


入居者と介護スタッフの中間あたりにポジションを置いて
出過ぎず、張り切り過ぎず、やれるときだけのお手伝い行動。


うっとうしがられる可能性もあるけど
もしかしたら、ありがたがられる可能性もないわけじゃない。
そのあたりも様子を見ながら。
無理はしないで。
よろこばれていないと思ったら
微妙に方針転換。


介護スタッフにも同世代の人がいるだろうから、
入居者然としていないで
うちとけた関係を育めたらいい。


とにかく「自分の部屋」と扉一枚隔てて広がる「社会」へ出ていく。
そこに自分が興味をもてない「ずっと年上の人たち」と
「業者さん」しかいなくても。


自分のほうから興味をもって働きかけるしかないんじゃないか。
「住めば都」にするのは、自分の興味次第!と腹をくくって。


「サービスの受け手」としての立場から
ガンとして動かないのでなく、
自ら、立場を変えて
場に働きかけていく。



柔軟な姿勢で状況を切り開けたらいいなあ。


いずれにしろ、将来の不安を解消しようとするあまり、
現在の暮らしの「あたりまえ」という価値を軽んじて選択すると
後悔することになる。
「老人ホームに自ら入居するなら、それはいつか」問題が難しいのは、
そんなところにも理由がありますなー。



私の連載コラム「献身と保身のはざまで」、近く山形新聞でも連載が始まります。長崎新聞・新潟日報でも連載中です。


そのほかに現在、熊本日日・岐阜・山陰中央新報・四国・茨城・秋田魁新報・山陽・埼玉・愛媛・神戸・徳島・北日本・静岡新聞・福井新聞・信濃毎日・岩手日報・東奥日報・神奈川・佐賀・宮崎日日・上毛新聞でも掲載(終了紙もあり)されています。

  詳細や経緯はこちらの記事をご覧ください。←感想や意見もコメント欄にたくさん入っています。

似た境遇の人はもちろん、さまざまな責任を負いながら奮闘する同世代の女性に伝わるようにと願いながら書いています。お住まいの地域の方、読んでもらえたらうれしいです。



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コメント

ちょっと欲張り

散々20年くらい家賃を払ってから、結局施設に入ってお金が無くなったら、そしたらそしたで、落ち込んでそうですけどね、その人。65歳の落ち込んでる人より、80歳で明るく楽しく生きてる人と友達になりたいなぁ私なら。自分も高齢者なのに、80、90代の人をひとくくりに切捨ててる感じがしてしまいました。。
元気ならちょっと働いてもいいし、定年してから大学入り直す人もいますよね!疲れて帰ったら、お風呂も沸いてて、お食事できてたら嬉しいかも。
選択した方の道のいいところは甘受しておいて、選択しなかった方の道のいいところだけ欲しがるのは、虫が良すぎな気がします。

  • 2019/11/01 (Fri) 00:24
  • まる #-
  • URL
難しいです。

私の実父母は70代でケアハウスに入居しました。足腰が少し不自由でしたので入居を決めました。ケアハウスは基本的に日常生活が自立している人が入居条件です。多少脚が不自由とかはOK。周りは80代から90代が多いのは事実です。ひとり女の入居者でボスがいて、全員を牛耳っていました。明るく元気な高齢者の方々なんていう雰囲気は全くなく、本当に意地悪なんです。職員の人達も困っていました。その中にひとり、60代の女性の入居者がおられましたが、ひっそりと、ボス達を刺激しないように過ごしているようでした。父母は我慢出来なくて数ヶ月で退去しました。
 元気で明るく親切なお年寄りばかりではないですね。数十年そのケアハウスにいる90代80代達は、自負心も強く、職員も完全になめられてました。年齢と共に身体が不自由になってくると、他者に対して優しくなれたりするんです。でも、身体が不自由になるとケアハウスにはいられず、隣接した老人ホーム行きになります。ケアハウスは人間関係よくなかったです。上手くいってるケアハウスや和気あいあいとしたケアハウスもあるのでしょうが、難しいです‥‥

  • 2019/11/02 (Sat) 21:45
  • 時々読んでる者です。 #-
  • URL
自分なら、いつ決断するのか?

私の母もケアハウスに入居しています。
確かに高齢者が多く、入居は70位までは待たれても良かったかも。

ケアハウスにより様々だと思いますが、他の施設より自由度は高いと思います。
食事も、ある程度の自炊や外食も出来ます。
施設のイベントも高齢者向けで、まだ合わないでしょうから、今までの友好関係や趣味を継続して楽しみつつ、帰る家は安全な場所として捉えてはいかがでしょうか。

  • 2019/11/03 (Sun) 18:45
  • 愛読者 #8zF5LY1U
  • URL

この夏、母がせん妄を起こし、認知症外来を定期的に受診するようになりました。幸いかなり回復したのですが、子どもである私も妹も遠方に住んでおり、医師からは元気なうちにどこで最期を迎えるのか、よく話し合うよう言われています。
両親は2人で支えあってやっとこさ暮らしていますが、まだ施設は先の事と思っていて、本当に頭の痛い問題です。

  • 2019/11/04 (Mon) 17:46
  • nao #-
  • URL
本当に難しい

知人から聞いた話です。
その方、ご自分で選んで施設に入ったんですが、ご飯が柔らかくて、毎回それが苦痛で、とうとう出てしまいました。また一人で暮らしています。
食事が合わないと、辛いものがあり、話しを聞いてなんと難しい事と思いました。

No title

いろいろ情報を集めて、ここぞという所を選択したことと思いますが
それでも食事や入浴などの基本的かつプライベートな部分が
画一化されるのは入所するまで分からなかったのでしょうか、
しんどいでしょうね。施設側と交渉などは難しいのかな。
私も無責任派ですが他人事とは思えません。
1人暮らしであろうと家族持ちであろうと、生活の不安は同じです。
みんな失敗は出来ない、したくない、だからこそ自分一人で抱え込まず
触手を伸ばして情報を集めることが大事なのだなと感想もちました。
因みにファイナンシャルプランナーの友人がこんなコラムを書いています、
それがこの記事のケアハウスの方の事例を彷彿とさせるものだったので
リンク先を貼ります、よろしかったら覗いてみてください。

https://okanejuku.jp/home/index.php/consultantcolumn/441-2010-06-19-03-04-47.html

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