楽しくもなく、 楽しくなくもなく…心の状態を保てれば上等。



10月30日に発売した本、
夫が倒れた! 献身プレイが始まった
おかげさまで重版が決定しました。
購入くださったみなさま、
本当にありがとうございます。
いろんな意味で勇気が必要だったので
好意的に受け止めていただいて
ほっとしています。
レビューの読みごたえがすごいです。
誇らしい。
こんな人たちに読んでもらえる自分が(笑)
↓ぜひ、ご覧ください。



全国の公共図書館にも
数多く購入いただいているそうです。
そちらでもチェックしてみてください。


なんだか威勢のいい書き出しになりましたが、
わたしの毎日は、
相変わらず、変化に乏しく
地味そのもの。


通うところといえば、
夫の病院と
足の捻挫をみてもらう近所の整骨院。


その帰り道です。
足は、少しずつ良くなっているし、
お天気は、11月とは思えないほど
うららかだし、
新型コロナは猛威を奮っているけれど、
わたしの心のなかは、
楽しくもなし、楽しくなくもなし。


きわめて、平常。


よし。


…なんか、この程度の
高揚しているでなし、
落ち込んでいるでなし、な
心の状態がラクでよいと思うようになりました。


この平常なときの
心の状態を、
できるだけ底上げしておくというか、
落ちすぎないように保つのが
日常の質を
左右するんじゃないでしょうか。
ある種の技術ですよ、これは。


「めっちゃめちゃ生きがい感じてる!」とか、
「楽しくて仕方ない!」なんて
ごく短時間しかもちませんから。
そんな「充実感」に理想を求めて
現状を嘆いても
そんなもの無理な願い。
幻想、幻想。
充実感なんて一時の夢。
追いかけても、
手をすりぬけていくだけ。


すごく楽しいわけではないけれども、
「鬱々」とか「陰々」とか「滅々」までは
落とさない。
おいしいごはんや
見たいドラマのことを考えると
すっと気持ちが上向いて
ちょっと楽しくなる。


もうそれで十分だし、
そういう気分のコントロールができれば、
人生の達人だと思うな。
ひとり上手だと言っていいと思う。


平常の心の状態を
楽しくもなく、
楽しくなくもなく、
あえて憂いを探そうとせず、
すっきりとある程度
片付けておくこと。
これ、もっと上手になりたいぞ。


そんなことを
思っています。
わたしも、大人になったな。
練れたな。
それか、枯れたのか。
どっちでもいいか(笑)。





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コメント

No title

重版おめでとうございます! こちらまで嬉しくなります。
そしてTwitterで、hontoに掲載されている私の拙い感想に言及してくださって、ありがとうございます。(私はTwitterを止めてしまったので、覗き逃げでごめんなさい!)

ブログの今回の記事もまさに言いえて妙。

口幅ったいけれど、「幸せ」「充足感」とは一体何なのだろう?に触れる内容で、揺さぶられました。

誰かに評価・承認・注目されるのは嬉しい。

自分を何かの形で表現したい。認められたい。

皆が持っているものを自分も手にしたい。
誰かより秀でたい。

でも「幸せ」や充ち足りることの軸を、他者に置きすぎると、自分ではコントロールできない「不安定な幸せ」に右往左往する時間ばかりが過ぎますものね。

日々の自分の営みのなかで、一瞬一瞬を儚さとともに過去のものにして味わっていくとでも言えましょうか。

「幸せ」という幻想のための欠損を掘り起こさず、埋めて人並みの平坦に戻すことを狙わず、いろいろあるけれども、まあ、何とかやってます。

こんな地味な感じが実は、充足だったりしますね。
おみ足をお大事に。

難しい

それがなかなか難しいんです、私。そんなにいつもそうなわけでもないのに、たまにある充実して、多幸感溢れるひとときをしつこく覚えていて、それを漠然と期待して生きてしまいます。そして虚しくなる。

  • 2020/11/20 (Fri) 18:09
  • まる #-
  • URL
No title

 カリーナさん、こんばんは! ご著書が重版とのこと、多くの人に届いてほしいと思います。私にとって、人生への応援歌となる一冊です。そして今回の記事の、すごく楽しいでもないけど鬱々でもない平常心の底上げ。本当にそうだなあと思います。私の気分にぴったりで励まされます。ありがとう!

  • 2020/11/20 (Fri) 20:47
  • ムーミン #ENvXJ/Og
  • URL
No title

父方の祖父母が70代から90代前半まで同居していました。そういえば、祖父にも祖母にもたいしてイベントもなく、殆ど外出もせず人も訪ねてこなかったけれど、感情の起伏を出すこともなく、花や野菜を細々とつくって、淡々とニコニコしていました(少なくとも孫に対してはそうだった)。
それぞれ結構長生きして故人となりましたが、そこまでいくのに、同じような毎日の繰り返しの中で、自分の気分をコントロールするのに葛藤もあったのかな、と思いました。昔の自分にはそんなこと、まるで想像もできなかったけれど。
若いころ戦争を体験して、その後豊かに平和になった世代と(つまり人生の四季は枯れに向かっているが、世の流れは上向きで、プラマイゼロで幸福感は平坦)と、世の流れが生物としての自分の勢いの移り変わりとあいまって、ダブル効果を体感してきた我々とは違うかもしれませんが。
ともあれ、あまり気分を落とさないようにすることって、今の私には最重要課題で、かつ本当に難しい事かも。

  • 2020/11/21 (Sat) 00:24
  • Jane #-
  • URL

カリーナさん、こんにちは

たのしくもなし、たのしくなくもなしって、分かります!
そして、晩ごはんを王将で買ってビールも買って、録画見ながら食べる!と決めたとたん、なんだかウキウキとあちこち片付け始めたりします。(笑)

  • 2020/11/23 (Mon) 21:10
  • okosama #-
  • URL

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