じゃあ、あんたに栄光の時期があったのかい?
と聞かれたら、
・・・・・
いかにも寂しい栄光の時期ではありました。
と答えざるを得ません。
女としての低空飛行。
飛翔なし。頂点なし。
でもねえ、今となっては、
若いってだけで、そりゃもう十分に栄光といえるわけだから。
あれでも、それなりに栄光。
というわけで
きっと皆さんには、栄光の記憶がたくさんあることでしょう。
で、つかぬことを伺いますが、
その成功体験に、
今も、しがみついたりしてませんか?
たとえば、ヘアスタイル。
たとえば、メイク。
たとえば、勝負服。
たとえば、下着。
私は、しがみついてます。(きっぱり)
何がしがみついているって、ヘアスタイルがしがみついている。
これまでも記事に書いてきたように(「実に大問題。髪型、どうする?」)
私の場合、基本的に3つのヘアスタイルで回してきたのですが、
現在は、ワンレン風ショートボブ。
でもねえ、先日、仕事に行く途中に
銀行のウィンドーに映った自分の頭を見たんですよねえ。
そしたら、
分け目が薄い!
生え際にビミョーに白髪が出ていたせいもあるんだが
それをさっぴいても、明らかに薄い!
あ?、だめだ。もう、だめだ。
この分け目、とっくに耐用年数、過ぎてるし。
もう、何してるんだか、私。
分け目と頭頂部の薄毛化問題こそ、
中高年女性がクリアすべき最重要課題だと
肝に銘じてきたはずなのに。
(「ヘアスタイル問題。頭頂部をどうするか?」「40代、天下分け目の問題とは?」)
その夜、偶然にもテレビで
70年代に活躍した人気女性歌手の皆さんが、
きらびやかに装い、最上級に飾りたて、
妍を競う番組を見る機会を得ました。
かつてのセクシーだった時代や
かつてのグラマーだった時代や
かつての清純だった時代の栄光に
しがみついているように見える人もいて、
その姿は、
まことに失礼ながら、
どこか過去の亡霊のようでもありました。
ああ、我が敵は我が内部にあり。
我が栄光の記憶にあり。
成功の記憶を捨てる勇気を持たねばなりません。
変わり続ける勇気を持たねばなりません。
それこそが、美しく老いるための「捨てる技術」。
髪型、変えよう。
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