しつこくてすみません。(昨日の記事はこちら)
萬田久子さんが表紙モデルになってから
売上が3倍になったという噂もあるみたい。
すごいね。
噂の真偽は、確認できなかったんだけれども、
社団法人日本雑誌協会の印刷証明付発行部数を見ても
2008年夏にはクロワッサンpremiumより少ないものの
ジリジリと追い上げていって1年後には見事、
HERSの勝利。
支持層、拡大中。
ズル可愛い、浸透中。
ちなみに、創刊号の表紙モデルは原田美枝子さん。
その他に、秋吉久美子さん、安藤優子さんなどが登場していました。
原田美枝子では重たく
秋吉久美子ではややこしく、
安藤優子ではどうしたものか
みたいな試行錯誤の後に、
満を持して萬田久子。
桃井かおりにも
樋口可南子にもいかないで
萬田久子。
慧眼ですな。
ファッションという美しい花を買ったつもりが、
家に持って帰って、包みを開けてみたら、
人生観とか映画論とか女優道とかキャスター魂とか
ややこしい根っこが付いてきちゃって
「ああ、面倒くさい!」
って、そこらに放り出してしまう事態を避けられるもんね。
萬田久子という、
かなり純粋にファッショナブルな存在をもってすれば。
「保守的になりすぎてる?」
を読んで思ったことでもあるんですが
私たちのなかには、
周囲を気にして装う息苦しさ
が、少しずつ少しずつたまっているのかもしれません。
それを分別とか、落ち着きとか、年相応とか
なんだかんだ理由をつけて自分に言い聞かせてはいるものの
若作りして何が悪い!?
50歳過ぎて男にモテたくて何が悪い!?
ミニスカで何が悪い!?
どうせ見られてないなら、好きな服着ちゃうからね!フン!
みたいな衝動や欲望を抱えている。
(ナチュラルココさんはそんなこと言ってません。念のため)
そんな風に世間の常識によって
抑えに抑えつけられた中高年女性の衝動をですね。
ファッション雑誌「HERS」が
勇敢かつ大胆かつ破天荒かつ厚顔無恥な手法でもって
解放してくれているとしたらどうでしょう。
がんばってほしい。
そう思います。
ぜひともがんばってほしい。
そして一刻も早く
「若作り」とか「痛い」なんてコトバを
この世から抹消してほしい。
ああ、どうか、死語にしてください。
私が50歳になるまでに。
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