十分に若く美しく、うらやましい存在だけども、
人間ってのは、贅沢なもんですね。
目の前に広がる多くの選択肢を前に
決断を迫られて迷う、悩む、戸惑う人が多い。
結婚するか。
子どもを産むか。
第二子や第三子を産むか。
仕事を続けるか。
転職するか。
離婚するか。
仕事を探すか。
仕事を辞めるか。
パートに出るか。
既婚か否か、子持ちか否か、有職か否かなど
置かれた状況によって悩みに違いはあるものの
それぞれがそれぞれの立場で悩んでいる。
まじめで、理想主義で、欲張りで、臆病だ。
先日も、仕事を終えて
クライアントの30代半ばの女性と
(大きな目が印象的な美しい女性)
電車を待っていたら
「部署が変わって、いろいろ慣れなくて」
「このままずっと仕事を続けていていいのか」
「子育てだけが人生ではないと思うけど、
何かを育む人生を送りたい」
と本音が漏れた。
うん、わかるよ。わかる。
このような真摯な悩みを前にして
47歳という女性としても、人間としても
もう十分すぎるほど十分に年を重ねた先輩は
何を言ってあげられるだろうか。
上司でもなし、
友だちでもなし。
一介の外注ライターという
実に何とも微妙なポジションから、
何を言うべきか。
ホームの雑踏に耳がわんわんするなか、
とっさにあれこれ考えましたよ。
明日が「未来」だと思える間に、
挑戦できることはしたほうがいいと思います。
(間)
Carinaさんにとっては「未来」じゃないんですか?
はい。
何ですか?
老い先です。
彼女は、思わずブっと吹き出し、
それから「は?」と
驚いてるのか、感心しているのか
どちらともとれる微妙な声を出しながら
何度も大きくうなづいています。
「いや、ほんとですよ。
あるとき、自分の先に広がる時間が
未来ではなく、老い先になったことに気づくんです。
だから、きっと
それまでは若者ってことなんですね。
無茶や無謀でない限り、
チャレンジした方がいいと思いますよ。
無責任なことを言うようだけど。」
どうだろうか。
押しつけがましくなく、
ほどよく激励の気持ちを込めつつ、
無謀な行動をさりげなく諫めている。
ほとんど意味がないともいえるが、
まずまず合格点じゃなかろうか。
身内でもなく、上司でもない年上女性のアドバイスとしては。
でもね、その後、一人になって
言い忘れたことがあることに気付きました。
明日が老い先になることは、
夢がなくなることじゃないですよ。
いつかかなうかもしれない漠然とした夢が
「TO DO LIST」になる感覚というのかな。
これも、捨てたもんじゃないです。
こっちのほうが私にとっては大切なんだけど・・・ま、いいか。
それは彼女が自分自身で味わえばいいことだし。
がんばって年とってくれ。30代。
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