出家して老いの価値を高める!?

40代向けの雑誌について書いていたら、
柄にもなく、評論家みたいな口調になってしまい
「ちょっと偉そうでないかい?」と反省。

てことで、
引き続き、書くつもりでいるものの(おいおい)

今日は、ちょっくら、いつもの
ラチもない内容でいかせていただきます。


瀬戸内寂聴さん。


あの方が頭をまるめることなく
「瀬戸内晴美」のペンネームのまま
奔放な女流作家として創作を続けていたら、
類まれな「現役感」は実現可能だっただろうか。

という問題について、どう思われます?


「そんなこと急に聞かれても・・・」
と戸惑ってらっしゃるところ申し訳ないが、


不可能だった

と思いますね。


不可能じゃなくても

かなり困難だった


と思いますね。
ショーケンの更生秘話も
源氏物語というライフワークも
青空説法の大人気も
出家してこそだもん。

一つひとつの言葉がありがたい。

自らの煩悩を描いてきた人だけに説得力がある。

瀬戸内寂聴氏。小説家・尼僧。
1922年生まれの現在87歳。

得度したのは、1973年。
瀬戸内さん、51歳のときでした。


俗世を離れることによって

心の平安を得るとともに

「老い」の価値を高める。




出家という戦略の勝利。



いいな。いいな。
私も「尊敬される老後」を狙いたいな。

「おばあちゃん、その話、もう何回も聞きましたよ!」
なんて、うんざり顔で指摘されるんでなく
「その話、何度でも聞かせてください!」
と皆の衆に礼をもって遇されたい。

法衣があるから、風呂さえ入っときゃいいし。
剃髪するから、かみそりで剃っときゃいいし。
出家するんだから、旦那のご飯も作らなくていいし。
同じく実父母ならびに義父母の介護も不要だし。
寺に住むんだから、終の棲家の心配も不要だし。
寺で死ぬんだから、葬式や墓の手配も万全だし。

いやあ、今後、
わが身に降りかかるであろう
煩わしさという煩わしさを
ぜ?んぶ回避できるかもしれないじゃん。

さらに、さらに

「もう一回くらい恋愛したいなあ」
「若いって言われたいなあ」
「キレイって言われたいなあ」
「イケメンとエッチしたいなあ」

といった
未練タラタラ煩悩てんこ盛りの我が心の声を
「出家したのに、何ぬかすッ!」
と自ら、厳しく一喝できちゃいそうだし。

皆さんを庵に招いて
ブログ記事の内容を
説法しちゃったりして( ´艸`)

夢、広がる。


尼僧になるためにはどうしたらよいのでしょうか?


こちらには宿泊設備はありません。修行・得度などの儀式も行っておりません。

寂聴さん、にべもなし。



あきらめずに、調べてみると・・・

臨済宗 妙心寺さんが答えてくれました。

----------------------------------------

たくさんの尼僧が自己の修養と布教活動に励んでいます。
尼僧になるためには、
まず仏教の真理を究めてその教えを弘めていこうという、
不退転の覚悟を持たなければなりません。

その後、臨済宗の僧籍を有し
一定の資格を持った僧侶の弟子となる必要があります。

臨済宗の尼僧の修行道場として先ず挙げられるのが、
岐阜市の天衣寺専門道場です。

ここで修行するためには、師の許可を得たあと、
雲水衣などの修行道具一式をそろえて下さい。
臨済宗 大本山妙心寺ホームページより)


----------------------------------------

ふ?ん。そうですかあ。


修行道場に石油ファンヒーターはあるのかな。
あったとしても寒いだろうなあ。
暖房器具なしってこともありえるな。
冷え症だから、トイレが近くなるんだよねえ。
座禅のとき、5分おきにトイレに立ってもいいのかな。

ご飯もねえ。年とるとマズイご飯食べるの、いやなんだよねえ。
精進料理ならダイエットに最適だけども。
寂聴さんはお肉も食べてらっしゃると聞くが、
修行の身で「黒毛和牛のすき焼き、お願いします」
とは言えないよなあ。
人生にはたまの贅沢も必要ってことで、
師も、いっしょに鍋をつついてくれないかなあ。

うん?雲水衣って何だ?
あの木綿の作務衣みたいなやつか。
ああいうの似合わないんだよねえ、私。
モンペ姿のおばちゃんにしか見えないんだよねえ。
アディダスのジャージ上下じゃダメかな。

不退転の決意するんだから、
妥協したくないんだけどなあ。

誰か、電話で聞いてくれませんか?

【関連記事】
達人に学ぶ「美しい老い方」



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コメント

No title

瀬戸内さんは確かに尼さんになったからこそかも・・・
同じ年の女性であそこまでとなると・・・森光子か いないけどマザーテレサくらい?
説得力は人生の凄さなのかなぁと・・・私じゃ誰もやっぱり話聞いてくれないなぁ・・・(汗)


尼さん 素晴らしいですが・・・私にはなれないです
朝 暗いうちから掃除に洗濯に質素ながらもご飯作り
弟子がいるほど偉い人ならともかく まずは誰かの弟子入りして師匠につく
つまりは家事よりたいへんかもと思う・・・ふぅ
それに・・・お付き合いってものがお寺だってある
檀家さんとか 宗派の上とか・・・

師匠が素晴らしいなあと思ってても 中に入ると宗教の中にもある宗派
ダーティな部分が無いとはいえない・・・ふぅ

お寺たって 経営だものねぇ

そりゃ 瀬戸内さんはかなりの広告塔になったものなぁと思う・・・いろいろ言われないだろうし
主張しても通るだろうなぁと思う・・・有名だもん・・もともと!


なまじの会社勤めよか しんどそうな宗派もあるようだし・・・



私 朝は起きるけど 掃除を境内のすみずみまでって無理だと思うんだなぁ・・・
墓守なんてのも たいへんな部分ある・・

しかも 字 汚いしなぁ・・・戒名書けって言われたら いきなり「梵字ですか?」てなことになる・・アカン!

私 たぶん 尼さんになるには結構 近道な場所にいるなぁと思うんだけど・・・無理かなあと思う
私の父の実家 寺なんすよね・・・で 従弟が継いでるし 従姉は得度だけした尼さん・・・・
だから 聞けば修行先あるだろうし師匠は従弟でもいいわけなんだけど・・・

あの生活・・・ 無理だなあ・・・・

  • 2009/11/04 (Wed) 13:16
  • ちゃーばー #-
  • URL
Carinaさん こんにちは。

先日までの雑誌の話題にすっかり乗りそびれてしまいました。
最近ファッション雑誌は買わないなと、Carinaさんが執筆の雑誌なら面白そう!とミセス勘違いさんのコメントに妙に納得してました。

と話がそれてしまいましたが、
いつもCarinaさんの話の引き出しの多さに感心し、今回は出家のお話とは、考えたこともなかったので、驚きました。
改めて考えると、俗世と離れ厳しい修行をし徳を積み、身近にいらっしゃっるというちゅーばーさんのコメントは説得感があり、やっぱり無理と思いました。

でも一度これを機に、無我の境地になり、振り返ってみるのもいいですね。

  • 2009/11/04 (Wed) 16:21
  • Yottitti #S0MVRpSc
  • URL
No title

出家って、ありとあらゆる欲とか煩悩から離れる世界を目指そうとしている訳だから、”老いの価値”なんていう欲とも離れて行かないといけないのではなんのでは無いですかねえぇ・・・

死、病気、老い、孤独、起こるもろもろの辛い現実を肯定して受け入れる事によって心の平安、”悟り”に近づく努力をすること、その心に達する手助けをすることが仏教の教えを請うことだとざっくり思っていたんです。

良く考えると、そういう本来の道から葬式請負者
になってしまって日本の仏教が国民の心のよりどころにならなくなっちゃったんでしょうね。

  • 2009/11/04 (Wed) 23:43
  • あっころ #-
  • URL
No title

二度目 くどいぞ・・私(これが高齢者の鬱陶しさ?)

考えたら・・・出家の意味って何か分からんよ ほんと。。。

最近 頭皮まで乾燥気味な私・・・まるめたい気分 形から入りたいから尼さんて路線?
私て 本当にこんな年齢になっても アマアマちゃんよ~っ!くどいし・・・

反省しなきゃなぁ・・・ 自分に文句言う人生なんざカッコ悪いぜっ!

  • 2009/11/05 (Thu) 07:55
  • ちゃーばー #-
  • URL
★ちゃーばーさん

こんにちは!
昨日、コメントのお返事しているときに、ちょうどちゃーばーさんが
コメントしてくださっていたんですね!遅くなってすみません。

ものすごくお寺の生活がリアルだなあ、詳細だなあと
うなりながら拝見していたら、

> 私 たぶん 尼さんになるには結構 近道な場所にいるなぁと思うんだけど・・・無理かなあと思う
> 私の父の実家 寺なんすよね・・・で 従弟が継いでるし 従姉は得度だけした尼さん・・・・
> だから 聞けば修行先あるだろうし師匠は従弟でもいいわけなんだけど・・・

なんですね!

びっくりすると同時に、「なるほど」と知らない世界の複雑さ、大変さを
垣間見た気がしました。

そうですか。やはり寺は経営ですか。
そうでしょうね。ちょっと考えればわかりますよね~。
だってこの社会に存在しているんですもんね。

でも万が一、ちゃーばーさんが出家されたら
その説法を聞きにいきますよ!
お茶菓子でも持って伺って長居します(笑)←必ず食べ物がついてくるのがダメ?

  • 2009/11/05 (Thu) 08:17
  • Carina #-
  • URL
★Yottitti さん

こんにちは(^O^)/

私もちゃーばーさんのコメントを読んで、
「ありゃ~、やっぱり大変だわあ」と思いました(笑)
当たり前ですが・・・。

でも一度これを機に、無我の境地になり、振り返ってみるのもいいですね。

そうなんですよね~。

本格的な出家はもちろんムリで無謀ですが、
ちょっと視線を変えるというか、
ちょっと立場を変えてみると、今の自分の混乱した糸がほどけて
すっきりするというのがあるかもしれません。

ああ、でもそれって単なる「日常の心構え」の問題ですかね(^^ゞ

  • 2009/11/05 (Thu) 08:21
  • Carina #-
  • URL
★あっころさん

老いの価値とか、戦略とか
生臭いことをあーだ、こーだ言っている間はね、
ダメですよね~。

> 死、病気、老い、孤独、起こるもろもろの辛い現実を肯定して受け入れる事によって心の平安、”悟り”に近づく努力をすること、その心に達する手助けをすることが仏教の教えを請うことだとざっくり思っていたんです。

そうそう、どうしても逃れられないであろう辛い現実を受け入れる、
ってことを考えると、
なぜ、人々が仏教の教えを欲したかが想像できる気がします。

高齢化社会なんだし、不景気だし、
最後のセーフティネットとして仏教にはがんばってもらわないと。

実家でお盆に和尚さんと会いましたが、
有名国立大学に行っている娘さんの自慢話へ
是が非でも話題を持っていきたいらしく、

「この人、私より俗っぽいじゃん」と

がっくりするような、微笑ましいような(^^ゞ

  • 2009/11/05 (Thu) 08:59
  • Carina #-
  • URL
★ちゃーばーさん

> 二度目 くどいぞ・・私(これが高齢者の鬱陶しさ?)

いえいえ、自問自答していただいて
コメントまでしていただいて本当にありがとうございます!

そんな内省的なところが、
仏門に近い出自を持つちゃーばーさんならでは!?
(でも、ほんとにそう思いますよ)

> 最近 頭皮まで乾燥気味な私・・・まるめたい気分 形から入りたいから尼さんて路線?
> 私て 本当にこんな年齢になっても アマアマちゃんよ~っ!くどいし・・・

形から入る。なるほど。

とりあえず、剃ってみる。
剃って出社してみる。

その衝撃は、実際の出家より劇的かもしれないですね。
出家度、最高レベル!(笑)
俗世から離れられるかもしれませんね。

  • 2009/11/05 (Thu) 09:04
  • Carina #-
  • URL

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