庶民的な生活を送る
ざっくばらんな中年女性たちは、
新品の洋服や小物の値段を
クイズ形式で得意げに出題するのが好きですね。
(私も、だーい好き♪)
しかし、
このささやかな楽しみも、
デフレの深刻化とともに
面白味が半減していませんか?
たとえば、私の住む大阪では、
「なんぼに見える?」
「1000円はするやろ?」
「ほんまはな・・・300円!」
「え?っ!!うそ?っ!どこで買うたん??」
というのがお約束の掛け合いですが、
今や、300円や500円の洋服や小物なんて
珍しくもなんともなくなってしまいました。
「なんぼに見える?」
「1000円はするやろ?」
「実はな・・・10円!」
くらいでないと衝撃性はゼロに等しい。
う?ん。難しい時代になったものです。
しかし、あれですね。
落ち着いて考えてみれば
そもそも、「1000円はするやろ?」
という答えそのものに、
「親切なウソ」が込められていたんですよね。
本当は数百円にしか見えないけれども、
それではあまりに相手をがっかりさせてしまいそうだから、
「1000円かな」と答えてあげる小さな親切。
そりゃ、そうですよね。
人間、40歳も超えると
誰もがある意味、買い物の達人ですもん。
来る日も来る日も、
買い物して生活しているわけですから、
日ごろ買い慣れている商品群の価格なんて、
風合い、色合い、縫製、全体の醸し出す雰囲気を
パッと一瞥しただけで、
瞬時にほぼ正確に見抜けるもんなんです。
その意味では、
実は、み?んな目が肥えている。
自分に見抜けて
相手に見抜けないことなんてない。
そう思わなくちゃいけません。
同じように
「私、いくつに見える?」
「35歳くらいですか」
「45歳」
「え?!!見えない!」
というお決まりの「年齢当てクイズ」にも
「親切なウソ」が込められていることが多いですね。
本当は45歳くらいに見えるけれども、
もし失礼があったらいけないので、
マイナス5歳。
↓
さらに、
「私いくつに見える?」という問いそのものに、
若く見えるに違いないという過度の自信と
若く見えたいという強烈な願望を感じるので、
さらにマイナス5歳
↓
「35歳くらいですか」
というステキな返答に至る、みたいな。
年齢も値段と同じ。
自分に見抜けて
相手に見抜けないことなんてない。
そう思ったほうが無難です。
そして、そして。
自分だけが気づいているはずの衣服や顔の
シワもシミもヨレも汚れだって
ぜ?んぶ、相手も気づいている。
意外に、この
「相手にも見えている」という認識の有無が、
美しさを左右するように思います。
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