今日はちと、学術的な趣すら漂う重厚な出だしで失礼します。
というのも、
こんな光景に出くわしたんですね。
日曜日のことでした。
モノレールのホームにいたんですが、
モノレールって地下鉄なんかとは違い、
ホームに自然光が入るせいか、
やや、のどかな雰囲気。
休日の午後1時。
これといった事件もなし。
フツーのおっちゃんとおばちゃんと
じいちゃんとばあちゃんと
にいちゃんとねえちゃんと
乳児と幼児と学童が
ダラダラと電車を待っていたのです。
私の斜め前では、
小学校2年生くらいの女の子が、
線路への落下防止フェンスにつかまって
ピョンピョンと跳ねたり、
お母さんの顔をのぞきこんだりしている。
そのお母さんは、アラフォー世代か。
すそ広がりのクロップドパンツと
すそ広がりのキルティングジャケットの間に
すそ広がりのセーターがたっぷり見えていて
色彩的にやや残念な3色団子風。
足元は、分厚いタイツにクロックス風スリッパ。
手には缶ビール・・・
うん?
缶ビール?
小学校2年生くらいの女の子を連れたお母さんが
手にしていたのは、
キリン淡麗グリーンラベル。
500ミリリットル缶。
350mlでないところがベテランだな。
飲んだくれる風でなし、
赤ら顔になるでなし、
隠そうとするでなし、
照れるでなし。
あくまでもさりげなく、
爽健美茶やエビアンを持つみたいに
力を入れずに指先だけで缶を握り
しかし、絶え間なく口をつけるキリン淡麗グリーンラベル。
500ミリリットル。
このアラフォーママは、
多少のやさぐれ感が
セクシーと映らないこともなく
そこそこの美人でもあることだし、
私みたいな観察好きのおばちゃんより、
ずっと堂々としてカッコよかったりもするんだけど、
女の子の服装だけがちょい気になった。
オレンジ色の大人用フリースジャケットに
薄いデニムのハーフパンツに
白いハイソックスとスニーカー。
フリースジャケットは、
2年ほど洗っていない汚れ方で
ハーフパンツの裏側は横に裂けていた。(腿の裏側あたり)
櫛を使わず、撫でつけることもせず、
手で雑に寄せてまとめたポニーテール。
いろいろ思ったけど、
それはここでは置いておいて。
ひとつだけ。
身なりを整えることは、社会に対するサインだ。
そのメッセージは、一つ。
「私を人間として大事に扱ってください」ということ。
赤ん坊や子どもや高齢者など
自分で身なりを整えることが難しい人の場合は、
「大事に扱ってください」というサインを
周囲の人間が作ってあげられるなら、
作ってあげた方がいい。
そして、
私たちも、いくつになっても、
誰も振り返らなくても、
「私を人間として大事にしてください」という
メッセージを伝えるために
私たち自身の手で身なりを整えたほうがいい。
ブランド品
高級品
流行品
そんなものは、なければないでよし。
そのかわり、
洗濯
繕い
整髪
これだけは、可能な限り忘れるなかれ。
尊厳の最後の砦だ。
負けるな、少女。
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