輪郭のゆるみは老いの入口?

世の中の輪郭という輪郭は、
はっきりしている方がいいんでしょうか?



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↑曖昧で神秘的なケース



しかし、曖昧だといろいろ困ることもありますね。

朝なのか夕方なのか曖昧な雨の日は、
晴れた日に比べると気持ちの区切りがつきにくいし、

道路なのか、水たまりなのかがはっきりしない
ビミョーなデコボコ道では、思わぬところで
ぬかるみに足をとられて靴が濡れてしまうし、

「いい」のか「悪い」のかわからない返事や
「好き」なのか「嫌い」なのかわからない態度も、
ことをややこしくして事態がこんがらがり、
思わぬ結末を招くこともありますもんね。


何事も、これ、と、あれ、の輪郭は

はっきりしているほうがいい!(のかもしれない)


でもね。ここだけの話ですが、

リンパマッサージに精を出してみても、
顔の輪郭であるところの「あごのライン」は
着実に緩んできています。

いやいや、あごに限らず、
ある部位と別の部位の境目にあたる各種の輪郭が
ことごとく少しずつではあるものの曖昧になり、
全体によくわからない不定形のカタチになっていく。

ほら。あの、ほれ。

カップヌードル・ライトのコマーシャルで
ものすごくスレンダーな美女が、
胴体部分にカップヌードルの容器の絵を描いて、
各種ポースを披露してくださっていますが、
あれぞ、輪郭あってこそじゃありませんか。

つくづく、うらやましい。

というわけで

このところ私は、かつてないほどに、
「輪郭」を羨望のまなざしで見つめておりましたが、
本日、その蒙を啓かれましたよ。

現在、72歳の古井由吉氏
こんなことをおっしゃっています。

年をとると輪郭が緩んで
故人とつながる境地になる。
私でないものに通じていく私を
書くようになるのではないでしょうか。

(読売新聞「老いても筆は衰えず」より)←いいのか、このタイトル


輪郭が曖昧になり、

周囲に滲み、混じりあって、見えなくなる。

老化って、そういうことなのかもしれないですね。



え?あごの輪郭は別問題でしょ?

という冷めた声が聞こえる気がしますが、
今日は雨ですし、
そこらへん曖昧にしておいてください。


【関連記事】こちらもよければ、どうぞ♪↓
漠然とした老いの不安をなくす方法

こちらから過去記事一覧をご覧いただけます。
最古記事から順番に読んでいただくと面白いと思いますうわめづかい

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コメント

No title

年を取ってくると、白黒はっきりせずに、結論を出さずに曖昧に流してしまうこともいいのかな~と思いました。今も大してかわらない生活を送ってるように感じてきました。もうすでに老化の匂いが~。
本当にお肌もお腹や足のお肉も重力に逆らえないとしみじみ感じます。輪郭すでに崩壊中です!

  • 2010/06/15 (Tue) 18:56
  • Yottitti #S0MVRpSc
  • URL
深いですな

あちらに通じる境地には未到の癖に、体と顔の全てが曖昧な私です。
あのカップヌードルライトのCM美女は、モデルの高垣麗子さん。
スピードスケートの清水宏保さんの奥様です。
と、違う話でコメントを曖昧にしてみましたん。
毎日ドキッとしたり、脛椎捻挫しそうな位に頷きたくなるお話を、ありがとう♪

  • 2010/06/15 (Tue) 23:24
  • る~ #-
  • URL
No title

曖昧さとという言葉は老いというより死かな?

昨日の真夜中 友が逝きました
その友と最後に会った時はまだしっかりと輪郭があったのに・・・数日前 写メ(交換ごっこしてた)の時の彼女はボケているのじゃないのに なにか曖昧だった・・・

私も死に掛けてちょいあの世を見た日の朝 自分の目が悪いのでなく自分が鏡にうっすらしか・・・

死の近くによる練習が曖昧さ
身体で覚えてゆくのが老いなんだなあと思うのです

ちょっと暗くてごめんね

  • 2010/06/16 (Wed) 07:47
  • ちゃーばー #-
  • URL
No title

あごの輪郭とは別の話で失礼(笑

田舎で暮らすようになって 一番に思ったのが 『身内という縛りの曖昧さ』 かな
それまでは 身内は家族だけだと思ってたんだけどねぇ。
舅と姑が同じ町内で結婚していて その兄弟姉妹も同じ町内にいるのよね。 
町内に伯父伯母(叔父叔母)従兄弟(従姉妹)に はとこ・・・・夫に繋がる人たち みな身内なのねぇ~(笑
あっ夫の姉妹も同じ市内にいる(笑

昼夜問わず 視線を感じて振り向くと家族以外の人物(でも身内)が いる恐怖。。。引っ越した頃は緊張してたけど今じゃ慣れちゃった。。。でも 寝る時はパジャマは着ません。 私の朝は 身内の方達より 遅いようなので。。。自己防衛。 

田舎で暮らすってのは
人間関係の輪郭の曖昧さに慣れるって事なのかな

置き換えてみました

『輪郭が曖昧になり、
周囲に滲み、混じりあって、見えなくなる。
田舎で暮らすって、そういうことなのかもしれないですね。』

  • 2010/06/16 (Wed) 22:27
  • わに #qbIq4rIg
  • URL
コメントありがとうございます!

★Yottittiさん
年を取ってくると、白黒はっきりせずに、
結論を出さずに曖昧に流してしまうこともいいのかな~と思いました。


ほんと、そうかもしれないですね。
それが、年をとることなら、なんかいいかもしれない。
そんな気がします。
私の輪郭、ここ数年でほんとに緩みましたよ。
あごとかね。止められません(笑)

★る~さん
もう、毎回、ものすごいおもしろいコメントありがとうございます!

いやあ、清水さんの奥さん?知らんかった~。
ものすごい美人を手に入れたんですね!!
と思ってググったら、出会いも結構運命的!
曖昧なコメントで新情報をくださってもう感謝、感謝。
返事を曖昧にする芸がなくてすびばせん(笑)

★ちゃーばーさん
死の近くによる練習が曖昧さ
身体で覚えてゆくのが老いなんだなあと思うのです


あああ、ちゃーばーさん。深いなあ。

私の母も最近、ほんとに食べなくなって
87歳だし。本当に少しずつ少しずつ
生から死へと移動しているような感じがしているんです。
死の近くに行く・・・意外に、自然に、営まれるのかなあと
思ったりしています。

★わにさん
あああ、もう、ほんとに、こんなに返事が遅くて申し訳ないです。
わにさんのコメントの最後の一文なんか、
ちょっと戦慄ものですよ。
そっか。そういうことなのか。

個人という、都会では結構あたりまえの
境界線があいまいになるんだ~。
それはそれで、また、なんともいえない複雑な感覚ですねえ。
イマジネーション広がりました!感謝。

  • 2010/07/03 (Sat) 21:56
  • Carina #-
  • URL

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